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イラストレーター、木内達朗さんの話

こんにちは、東京メロンボーイです。
今回は僕の先生であり、イラストレーターの木内達朗さんについて書こうと思います。
こちらで木内達朗さんの作品が見られます。
https://tatsurokiuchi.com/

まず、木内先生ですが、青山塾というイラストレーションの学校で講師をされています。
僕はその青山塾を卒業しているのですが、青山塾に入ろうと思ったきっかけが木内先生でした。

僕は子どものころからイラストレーターという職業に憧れていました。
しかし、イラストレーターになるには資格も必要ないし、基本的には就職先というものがありません。
つまり、イラストレーターのなり方がわからなかったのです。

僕は本が好きで、書店に行って本の装画を見るのが好きでした。
当時、書店でよく目にして素敵だなと思っていた装画を描いていた人、それが木内達朗さんでした。
「イラストレーション」というイラストの雑誌があるのですが、その巻末にはイラストを勉強できる学校の紹介が載っています。
そこで、青山塾という学校で木内さんが講師をされていることを知り、僕は青山塾に入学するこを決めます。

せっかくなら、尊敬できるいい絵を描いていて、なおかついい仕事をしている人に教えてもらいたいと思ったのです。
自分の憧れている世界にいる人に教えてもらえればイラストレイターになれるだろうと、当時の僕は希望に満ちていました。
実際には1年やそこら勉強しただけではイラストレーターにはなれず、現実の厳しさを思い知ることになります。
ただ、青山塾で木内先生に教えてもらったからイラストレーターになれたのは事実で、僕の選択は間違っていませんでした。

今では縁あって、卒業後も木内先生にお世話になっています。
ここからは、普段の僕の視点から見た木内先生について書いていきます。

木内先生は常々、人見知りだとご自身で話しています。
まあ、人見知りといえばそうなのかもしれないけれど、僕は非常にコミュ力が高い人だなと思っています。
年齢もキャリアも僕よりずっと上なのに、僕のような駆け出しでもわかるレベルに合わせてくれるので、とても話がわかりやすい。
普段話しをしていても、それは特に感じます。
誤解を恐れずに言うと、普段からある種、友だちのように意見交換できることが、僕はとても楽しいです。
まあ、僕が生意気だというところが大きいのですが…。
ことさら、絵やイラストのことに関してはとても大きな学びや気づきが得られます。

青山塾の生徒や卒業生と話していても、木内先生はすごいねという話をよく聞きます。
もちろん、先生の人望もそうなのだけれど、絵の魅力というのは何にも代え難いものです。
絵を勉強すればするほど、そのすごさや奥深さに気づかされ、飽きない絵とはこういう絵のことをいうんだなと実感しています。
こんなに尊敬されている大人を僕は見たことがないです。

みんな大好き木内先生なのですが、なんと本日から10年ぶりの個展、「白と熊」が開催されます。
会場は東京、青山にあるギャラリーハウスMAYA。
http://www.gallery-h-maya.com/schedule/21556/

僕も先日搬入の手伝いをしてきたのですが、とても見応えがあります。
普段からよく先生の絵を見ている僕でも、改めて見ると圧巻でした。
仕事では主にデジタルで描いている木内先生ですが、今回は描き下ろしの油絵の展示があります。
そして、併設して仕事で描いたデジタル作品のプリントも展示されます。
僕はあまりデジタル作品をプリントした展示には興味がないのですが、木内先生のプリント作品は一見の価値ある特殊な面持ちです。
ネットで見るのとはまた違った距離感で、細密なディティールまで追うことができます。
デジタルの絵を「モノ」として見られる貴重な体験です。
世界に通じる絵やイラストとはこういうものなのかと、きっと発見があると思います。
9月22日までの2週間に渡り開催されているのでぜひ!

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