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練習の足掛かり、というか継続の足掛かりのお話。

ハロー、こちら東京メタルシティ。水曜の午後です。
夏至の一日です。日が長い季節を楽しみながらアイスコーヒーでも飲みつつ少しお話ししましょう。

ギターもそうだけど、物事を続けるためにはシンプルな秘訣があったりします。
例えば、「楽しい」って大事ですよね。楽しくなきゃ続かない。
けど、楽しいって案外漠然としてるし、昨日まで楽しかったけど何故か急に退屈になったりする。

じゃあ、楽しさを感じるってなんだろうね、ということなんですけど。

ボクの考える結論としては、ちゃんと『ニュース』を作ること、だと思ってます。
新しい物事、きっかけ、視点、達成感、なんでも良いんだけど、それらを自分に与えたり作ることが出来るかなんだと思います。

そのためのシンプルな秘訣は、入り口と出口をちゃんと短めに設定して、出来ないことよりも出来るようになったことに自分の意識がちゃんと向くようにしてあげることなんじゃないかなと。

例えば、スケールとかリズムの練習だって、一度に全部のポジションや応用したフレーズまでいくとかじゃなくて、最初は音列の雰囲気だけを味わうとか、ここでこの音が入ってるんだとか、そういう発見に身を委ねる、次に一つのポジション、一つのコード、一つのオクターブだけでやってみるとか、そうやって出来るだけ取り組む範囲を明確に絞った方が、『出来た』感が強くなると思います。
これはとてもおすすめです。
絞るからこそ、なるべく丁寧に、注意深く聴きながらという作業も大事に出来るし。

範囲が広すぎたり、いきなり『CDの演奏みたいに』という目標を掲げてしまうと「出来てる気がしない時期」が長くなりすぎて、退屈してしまうし、自分の中で本当は色々な発見があるのに、ゴールばかり見てしまって発見に気が付かないことが多くなりがちです。
それはとってももったいないことでもあります。
もちろん、目標も志もデカければデカいほど良いわけですが、
その目標に対して適切なルート取りが出来ていないと、いつまで経っても
目標が遠くに届かないように見えるものです。
山登りとかとも一緒かもしれません。ボクは特に山登りしたことないんですけど。

自分との向き合い方、という部分では上記のことが大事かなぁと思ってます。


あとは、ニュースを上手に作っていく方法としてシンプルに人に必要とされたり、人の目がある中(知らないアドバイスおじさんとかの目じゃなくて、あなた自身にとってポジティブな関係でいられる友人とかの目ですね)で取り組んでいくことだと思います。

例えばライブとかが決まってたらそこに向けて練習するわけじゃないですか。
そういう外側からの動機づけも大事だなぁと思っています。
レッスンなんかも実際そういう側面が強いというか、区切りやスケジュール組みが外側にあった方が続けられるって人も実際多いと思います。

そこで一緒に演奏してる人や聞いてくれた人が喜ぶようなことができたら、それはもう完全に続けられる十分な理由になるわけです。

そして大事なのは自分自身も常にそういう循環の中にあるっていう意識ですね。

自分だけの話じゃなくて、自分のモチベーションを高めるための行動がきっと他の誰かのモチベーションも高めてたり、関わる人にとってモチベーションを生む「ニュース」になってるわけで。それを実感できたり意識できたらもうそれだけで色んなことが継続する方向に動いていくと思います。

これは自己啓発的な話でもないし、こうすりゃこうなるよ的なノウハウの話でもないんですけど、物事って続けるのは本当に大変で。色んな機会が自分の動機を作るし、気づかなかった魅力に気づかせてくれるし、そうやって得たものって自分だけのものでもないし、必ずどこかに繋がるものだったりするので。
もちろん「それが目的」でやるのは変だと思うし、単に好きの気持ちだけで続けるくらいが健康だと思うけど。
自分が健全な状態で物事に取り組み続けるために大事なこと、というお話しでした。

そういうことを自分で意識できると、不用意なダメ出しとか曖昧なアドバイスなんて人にもしなくなるし、それで挫折する人が生まれるような循環も断ち切れるので結構大事なことだと思ってます。

自分にニュースを作る、自分の一生懸命の取り組みが誰かのニュースになりうる、そういうことをちょっとだけ意識しながら取り組んでみるのが良いんじゃないかなぁと思っています。

ぜひ、意識してみてください。
東京メタルシティより愛を込めて。


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