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まだ行けない。

東京にまだ行けない。

東京のネオンの一部になりたいと思ってからどれくらい経っただろうか。
就職活動を終えたわたしは、東京に内定しなかった。来年からもまた、地方にいる。

理由は単純に、就活がめんどくさくなってしまったからだ。たった1時間の面接のために東京まで夜行バスで向かったり、カフェ代や時にはホテル代を払って就活することに疲れてしまった。それなら電車で20分、日帰りでできる就活を選んだ。

でも不思議とあまり後悔はない。もちろん、はやく上京したいなって思いは常にある。だけど、わたしは東京に「住みたい」だけであって「仕事をしたい」わけではなかったのだ。

「住むってことは仕事しないと生きていけないじゃん」

と友達には言われたけど、何かが違う。
もちろん、東京に住んだら当たり前だけど働く。でも、働いて成果をあげることはそんなにどうでもよくって、ただ、便利で均質化された世界に住んでみたいだけなんだと思う。

何者も受け入れてくれるけど、何者も助けてはくれない都会の冷たさに、すこしだけ憧れている。




「目標は人に言いふらした方が叶う」

と、みんなよく言うけど、わたしは今までそんなに人に目標を話してこなかった。
でも最近、そんなこともあるか、といろんな人に東京に行きたい、都会に住みたいと言いふらしてみた。
そしたらつい先日、「目標は秘めておいた方が叶いやすい」という研究論文を見つけてしまった。

見つけた瞬間、あーあ。世界なんて相反することが当たり前に同居していて、正解とかはないんだ。なら自分が信じたい方を信じるしかないな、と思った。
それがわかったからまあいっかとも思う。

少なくとも今の私は、近い将来東京(か近くの都会)に行こうとしている。

だから、そのときは、一緒にごはんでも食べてください、なんちゃって。

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