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仕事したくないと言っていた友達はなぜ仕事に染まっているのか?

この前の3月31日まで大学生だったのに、4月1日から急に働き始めた。大学生が終わって、就職を選んだからだ。


別に仕事をしてみたかったわけじゃない。ただ、これ以上勉強する気がなかったから。かと言って興味のある分野もなくて、働いてから探そう、兎にも角にも社会に出てみなければ何もわからない、という気持ちで就職した。
大金持ちになりたいわけじゃない、これから人生の道を探っていくわけだから、高給でなくてもプライベートの時間がある程度確保できる職種にしようと考えながら就活して、だいたいそんな感じの仕事になった。

友達もみんな「働きたくないね。全然仕事向いてないと思うもん。わたし、向上心のかけらもなくてさ。頑張りたいとか全然思わない。適当に仕事して早く帰りたい」と口々に言っていた。わたしも仕事人間になるつもりはなかったから友達に共感したし、自分を壊さない程度に、地道に仕事していこう、と思いながら4月1日を迎えた。

8月になった。しばらく連絡を取っていなかった大学の友人はなぜ?と思うような変化を遂げていた。
働きたくないねと言っていたのに、なぜか会社にどっぷり浸かっている。口では早く帰りたいと言ってるのに、自らしなくていい残業を選んでいる。

頭の中がはてなでいっぱいになった。どうして?矛盾してない?わたしはプライベートの時間を確保するという自分の中の公約を果たすために、早く、正確に仕事を終わらすよう心がけて、やることがなかったら帰っていいと認められているから終わったらすぐ帰っている。
それをなぜみんなしていないの?それでいてどうして残業嫌だと言っているの?それを選んでいるのは自分なのに。

みんな仕事が自分のアイデンティティみたいに語っている。仕事が私という人間をあらわしますとでもいうかのような口ぶりで話す。半年も経ってないのにみんな乗っ取られたみたいにぺらぺらと仕事の話をする。口では嫌だというのに今日の職場のこと、愚痴とかそんな話しかしない。わたしはプライベートでまで仕事の話をしたくないからなるべく話題に出さないようにしているのにみんなそれしか話さない。

どうしちゃったんだろう。昔のあなたと話したいのに、今のあなたはもう違う人。

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