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『TTP』の重要性

『TTP』って言葉を聞いたコトあるだろうか。最近、ビジネス界、特にスタートアップ界隈ではよく耳にする言葉なので知ってる方もいると思う。答えは何のことはない『徹底(T)的に(T)パクる(P)』の略である。

筆者的にはこの日本語をアルファベットで略すと言うセンスがあまり好きではないのだが(余談だが、筆者は勝手にNHKメソッドと呼んでいる)、伝えている事の重要性は実感を持ってとてもとても身に沁み渡っている。

『徹底的にパクる』=『学んで吸収する』

最近のビジネス界隈にありがちな言葉をキャッチィにする為に『TTP=徹底的にパクる』なんで表現しているが、要は『学んで吸収する』コトの重要性を伝えているのだと筆者は思っている。あるいは『模倣の重要性』と言い換えても良いかも知れない。

世の中のほとんどは模倣で出来ていて、ほとんど素晴らしいモノは「9割のコピーと1割の工夫」で出来ている。まぁ一部の例外はあるが(筆者的に『TTP=徹底的にパクる』が当てはまらないと、思うものは後述)。

特に個人の能力に寄らない、組織的に何かをすすめる様なコトは間違いなく『TTP=徹底的にパクる』が重要で、それは過去の成功事例に対するリスペクトとその事例の学習に他ならない。『TTP=徹底的にパクる』には、実はしっかりとした観察と学習と理解が必要で、そんな気軽なものでもないのだと思う。

ただ数字やわかりやすい結果が求められる世界では、『TTP=徹底的にパクる』が一番の近道なのは間違いなく、過去にうまくいっている事例を模倣して、自らに合わない部分は少しカスタマイズするってコトの重要性は結果を出している人ほど理解しているのではなかろうか。

近代国家のほとんどはどこかしら古代ローマ帝国のシステム真似ているのがいい例だろう。そこに地理的要因とか文化的要因のカスタマイズを加えられた国が発展してるのだ。

例外なのは、、

『TTP=徹底的にパクる』は数字や結果が求められるような世界では何でも当てはまると思う。

ビジネスや国家の制度だけでなく、スポーツ界だって世界を圧倒した戦術はすぐに模倣されるし、それが悪いとは誰も言わないだろう。

ただ筆者的に例外にしたいのはカルチャーとかアートの世界である。この分野は個人のコピー不可能な感情とか、得体の知れないエネルギーとか、そう言うものが魅力だと思っている。あまりに『ヒット作の模倣』とか『ヒット作の要因分析してシステム化しました』みたいなのが増えると興醒めする。まぁそう言う『ヒット作の模倣』の方が大衆文化として受け入れられやすいのは事実なのだが、筆者としてはあんまりそこを称賛する気にはなれない。

『TTP』の重要性を学ぶ

例外の話はしたが、ビジネスとか仕組みつくりに関しては『TTP=徹底的にパクる』が重要なのは間違いなく、それには相手方に対するリスペクトが含まれてるんだと思っている。

筆者が講演会を聞いた中で『TTP=徹底的にパクる』についてわかりやすく話してくださったのが竹之内教博さんだった。圧倒的な結果と、そこに至るまでの考え方が学べた有意義な講演会だった。

出版された書籍も『TTP=徹底的にパクる』を知る上で学べるコトが多いと思う。ぜひ読んでみるのがおすすめだ、ぜったい無駄にはならないと思う。




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