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仕事に熱意がなくなってきたら?

仕事に熱意がなくなって随分たつ。
利用者さんの耳に入ると余計な心配をさせてしまうから、あまり大きな声では言えない。けれど、ここしばらく仕事に熱意をもって打ちこめなくなっている。
私の仕事はいわゆる対人援助職だ。だから、熱意がなくなっているというのはあまり聞こえが良くない。利用者さんに「私の話を聴くのが面倒くさいの?」と思われる恐れがある。だからあらかじめ言っておきたい。利用者さんへの対応が面倒くさいとか、嫌になったということではない。
ではどういうことか?
私が所属する法人では、障害者が障害者を支援するという理念に基づいて事業を行っている。私はこの理念に感銘していまの職場に入った。同じ障害を持つ私だからこそできる支援がある。それが私の提供できる大きな価値だと思う。そこに意義を感じ、だからこそ熱意をもって仕事に取り組んできた。
ところが、その熱意が自覚できるくらいに低くなってきたのだ。自分の仕事の大切さ・重要性はわかっている。でも、つい「終業時間はまだかな?」などと時計を見てしまうことなどが出てきたのだ。気づいたときのショックは大きかった。
どうしようかと思いあぐね、中堅以上になっても若々しさを保つ秘訣を語る『ルーキースマート』という本を読んだりした。アマゾンの購入履歴を見たら4年前だった。
それでも解決しなかったのだが、最近になって推しの精神科医YouTuberから大きなヒントを得た。ある動画で彼は次のような意味のことを言っていた。
「やる気マンマンで仕事をやっているうちはまだまだ甘ちゃんだ。その熱意がなくなってからが仕事の本番だ。淡々とやるようになっても、熱意にあふれていた時期よりも良いパフォーマンスが出せるようでなければいけない。もっと言えば、仕事に飽きてからが勝負だ。その作業に飽きてはいても、これまでのキャリアで最高のパフォーマンスが出ているのが望ましい。」
これは、熱意に頼っても良いのは若いうち、初心者のうちだということだろう。中堅以上となった自分にふさわしい仕事への取り組み方があるのだ。良かった。ありがたい。熱意のあるなしという問題は解消した。これからは、熱意に甘え頼るのではなく、これまでの経験を生かしベテランらしい質の高い支援を目指すことにしたい。


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