見出し画像

家事をさぼること

今日も部屋は散らかったまんま。
洗濯物も溜まってるし
大人のご飯はしばらくまともに作れてない。

出産前は丁寧にケアして
ある程度整っていた肌だって
今はシミができていたりくすんでいたり出来物ができていたりする。
髪だってぼさぼさ。
プリンになるのが嫌で、黒っぽく染めた。
めがねからコンタクトにする日なんて数える程度。
授乳するから後ろにジッパーがあるようなおしゃれなワンピースなんて長いこと着ていないし
前にハイヒール履いたのなんていつのことだったか。

でも今日も
一生懸命後を追ってきて抱っこしてほしくて手を伸ばす娘を、たくさん抱っこできた。
お部屋の中でちょこっとかくれんぼしたり
一緒にお絵描きしてみたり
雨だけどすこしだけお出かけできた。
たくさんぎゅーっと抱きしめてだいすきだよって伝えられた。
くっついてのんびりお昼寝できた。
娘のごはんはしっかり作れた。
おいしいねって言ったら、うんうん頷いてくれた。
ママのこと「マー」「マママ」って言えるようになってることに気づけた。

今日も娘の成長を喜べて
娘とのかけがえのない時間を過ごせた。

私の場合は
家事をちょっとさぼる代わりに育児に余裕が出るみたい。

洗濯物を棚にしまった瞬間出されても
「お手伝いしてくれたんだね」
「一緒にやりたかったのかな?」
「おもしろいね」
ほら、また唇がとんがってる。
集中してるんだね。かわいいね。

そんな余裕が。

だいじょうぶ、
部屋なんて多少散らかっていても。
だいじょうぶ、
今日は野菜だって肉だって摂れたんだし上出来。
だいじょうぶ、
私のことを好きでいてくれる人は
シミができていても気にしないよって、きっと笑い飛ばしてくれる。
大丈夫、大丈夫。
もうひとりの自分とそんな会話をしてる。

娘のしていることは大抵許してるんだから
自分のことだって許してあげなくちゃ。

あと何年抱っこさせてくれるかな
あとどれくらい授乳できるかな
いつまで一緒に眠ってくれるかな

柔らかなほっぺたも
小さなおてても
ふくふくなおなかもあんよも
いつまでこのままでいてくれるだろう。

きっとあっという間に過ぎていく。

娘ももうすぐ1歳になる。
育休は1歳になる前日までで
4月になったら娘は保育園に行くことが決まってる。

もうカウントダウンは始まっていて
本当は、もっともっともっともっと一緒にいたい。
涙が出そうなくらい、寂しい。
全部の瞬間を見逃したくない。

だからせめてこの日々は
一緒にいられる喜びを噛み締めていたい。
この愛おしさを、このかけがえのなさを
ひとかけらだって忘れないように。

それがきっと、これから私の心の支えになる。

この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?