Q 9. エホバの証人は偽預言者なのですか?
A.
はい、その通りです。
なぜそう言えるのかというと、世の終わりやキリストの再臨に関して年代設定をして語ってきたからです。
聖書は確かに預言書であり、この世の滅びやキリストの再臨について述べていますが、明確な年代は述べていません。
むしろイエス様は「その日、その時がいつなのかは誰も知りません。…父だけが知っておられます。…ですから用心していなさい。人の子は思いがけない時に来るのです。」(マタイ24章36・44節)と述べています。
ですから、誰も年代設定はできないのです。いや、してはいけないのです。
それなのに、エホバの証人はその組織ができた時から終わりの日を強調し、年代を挙げて預言していきました。
もちろん、それらはすべてはずれてきました。
そもそも創始者であるチャールズ・テイズ・ラッセルは、セブンスデー・アドベンティストの預言の影響を受けて、自らも預言を強調して信者を獲得していったと言われています。
人々は確かに終末論に関心があり、緊急性を持たせることによりその教えにひかれていくものです。
しかし年代設定をすることは誰にも許されていません。
では、実際にどのような預言を語ったのでしょうか?
1.偽預言の実例
①キリストの再臨の年代設定
*エホバの証人は1870年代から約50年にわたって、1874年にキリストは再臨したと教えてきました。
しかし1930年代になると、その年代は何度も変更するようになりました。
・1925年に発行された「神の竪琴」、1927年に発行された
「創造」という書籍では、キリストの再臨は1874年でした。
・1932年に発行された「保護」では1914年、1933年に発
行された「光 第一巻」では1879年、そして1943年に発
行され「真理はあなた方を自由にする」では1914年に
キリストは再臨するとしたのです。1943年に1874年説
を葬り去ったのです。
・その後1968年の「ものみの塔」の雑誌などで1975年に
この世の終わりが来ると預言を始めました。特に11月
15日号の「ものみの塔」では「1975年を待ち望むのはな
ぜか」というタイトルで1975年にハルマゲドンが起こ
り、その年の秋には地上の楽園が来ると強調しました。
・その後も1914年にこの世は終わりの日に入り、天でイエ
スは目に見えない形で再臨したと述べたのです。しばら
くの間、「1914年」という年代を強調していましたが、
最近は以前ほど強調しなくなったようです。
②その他の預言
・1914年「第一次世界大戦で勝利する国はなく、すべての国が滅びる」
・1917年「1918年にキリスト教会は滅びる」
・1920年「1925年に旧約聖書の聖徒たちが完全な人間とし
・1940年「大英帝国がナチス・ドイツに滅ぼされる」
・1941年「あと数か月でハルマゲドンに突入する」
*これらの例は、ほんの一例です。エホバの証人は多く
の預言を宣べてきましたが、実現せず、危機感を持
たせて多くの人々の人生を壊してきたのです。
2.偽預言者に対する神のことば
エホバの証人は、終わりの日やキリストの再臨の年代を設定してきたという点で大きな罪を犯しています。
最初に述べたように、その時は誰もわからないし、知る必要もありません。
神様だけが知っており、定めているのです。
聖書は偽預言者に警戒するよう述べています。
①申命記18章20-22節
「ただし預言者であっても、私が告げよと命じていないことを不遜にも私の名によって告げたり、あるいは、ほかの神々の名によって告げたりする者がいるなら、その預言者は死ななければならない。あなたが心の中で『私たちは主が語られたのではないことばを、どのようにして知ることができるだろうか』というような場合、預言者が主の名によって語っても、そのことが起こらず、実現しないなら、それは主が語られたことばではない。その預言者が不遜にもそれを語ったのである。彼におびえることはない。」
②マタイ24章23-27節
「その時(終わりの日)、だれかが『見よ、ここにキリストがいる』とか『そこにいる』とか言っても信じてはいけません。偽キリストたち、偽預言者たちが現れて、できれば選ばれた者たちをさえ惑わそうと、大きなしるしや不思議を行ないます。いいですか。わたしはあなた方に前もって話しました。ですから、たとえ誰かが『見よ、キリストが荒野にいる』と言っても出て行ってはいけません。『見よ、奥の部屋にいる』と言っても信じてはいけません。人の子の到来は、稲妻が東から出て西にひらめくのと同じように実現するのです。」
*聖書の言葉によると、世界中の人々がはっきりと知れるように再臨することが書かれています。
目に見えない形で再臨することはないのです。
ですから、年代設定をするのではなく、神様の時に、はっきりと誰もが知ることができるのですから、信仰をもって、その時を待っておかなければならないのです。
③マタイ7章15節
「偽預言者たちに用心しなさい。彼らは羊の衣を着てあなた方の所に来るが、内側は貪欲な狼です。」
エホバの証人の皆さんは、とても良い人たちが多いです。
しかし、組織のその教えは間違っています。
特に預言に関しては間違った理解をしています。
組織の誤った教えに惑わされ、振り回されないよう警戒しなければなりません。
多くの人々が組織の餌食となってきました。
どうぞ正しく聖書の預言を理解してください。
またキリストがいつ来ても良いように落ち着いた生活を送ってください。(第一テサロニケ4章11節)
エホバの証人の方々、真理のみ言葉である聖書を通して目覚めますよう心よりお祈りしています。
最後までお読みいただき感謝いたします。
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