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「MacBook Pro」は紅生姜。

 買い物は、信頼を売り買いしているような気がする。

いつもぼくはものを買う時、「これで最悪な気分になってもしょうがない!エイヤッ!」と谷に飛び込むかのようにして買い物をする。いつも不安は付き纏うものだし、コレでいいのかという疑問は、買って手に馴染むまで晴れない。博打気分ですね。例えば、新作のゲームが出たとして、ぼくは楽しめるのか、粗ばかり探してしまわないか、つまんなくてお金をドブに捨てたみたいに思ってしまわないかと考えてしまう。事ゲームに関しては、未知のワクワクをくれるものだから不安は尽きない。でもそれは、全ての買い物に共通して言えるだろう。だから、そこで信頼だ。今までその売り手がくれた経験を元に信頼を無意識に測ってしまう。「この間のコレ最高だったから次も大丈夫だろう」とか。「ああ、この人が作っているものなら、細部までちゃんとしているんだろうな」とか。それがぼくにとっての買い物だ。もちろん初めての人なら博打要素は大きくなるが、前提条件として欲しいと思わせてくれたことに賭けたいと思うのだ。だからレビューのシステムは面白いと思う。あれは先人たちの博打の結果だ。ペンギンが氷河の下にアザラシがいないかを確認するために、一匹を突き落とし、その結果を覗き込むのに似ています(これ極端な例)。だけどそれはその人の価値観における博打であり、自分の博打とは関係がないことを忘れてはならない。結局人間ひとりひとり違うし、何が大切かだって周りを見渡しても違う人ばっかだ。ということは本当に欲しいものは自分で決めて博打しなければ得られないということになる。他人の価値観を信じて、ファンタスティックな体験をしないで終わるとか、つまらんもの。なら博打して負けようぜ。


そして、ぼくが博打して買ったものをお伝えしたいのだ。

「MacBook Pro」である。


これ、最高。なんというかぼくはスペックがどうだとかより、モニターの色味のセンスの良さ、アイコンの表示の仕方、画面構成、キーボードのタッチ感、視界に入ってくるキーボードと画面のバランス、本体の色使い、ちょっとした動作に伴う遊び心、それらが重要であり、それらがこのMacBook Proは最高なのです。映像を作るのも、文章を今打っているのも、音声収録もすべてこのMacBook Proなのであります。もちろんそれらをやるスペックは十分ではありますが、何よりそういう作業をする上で、気分が乗るのです。これが一番大事。作業が作業で終わらないのです。キーボードに触れて打ち続ける触感の気持ちの良さは、文章を書く楽しみを物理的な意味で増やしてくれるし、綺麗な色使いのモニターで見る映像素材は、編集したくなる。ある種これはなくてもいいもの。でも、間違いなくあったらいいものなのです。牛丼における紅生姜であります。この買い物によってぼくは信頼しました。Appleすげえ。ぼくの価値観にガシィぃぃとハマったのです。


博打に勝ちました。MacBook Pro、最高の買い物でした。




読んでくれて、ありがとう。



また。




とまお

いただけた時には、本買います。本を。