見出し画像

[経済の素人が見た]2024年3月の金融政策決定会合

いつも高橋洋一先生のYouTubeを見ているのですが、流し見をしているのでじっくり見ることがなく、ファクトとしての情報を出してくれているのにそこもしっかり自分で確認せずにいました。

でも今回、素人ながら自分でも調べてみました。

2024年3月18日・19日の金融政策決定会合

2024年3月18日・3月19日の金融政策決定会合より

日本銀行は、本日、政策委員会・金融政策決定会合において、賃金と物価の好循 環を確認し、先行き、「展望レポート」の見通し期間終盤にかけて、2%の「物価安定の目標」が持続的・安定的に実現していくことが見通せる状況に至ったと判断し た。これまでの「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の枠組みおよびマイナス 金利政策は、その役割を果たしたと考えている。日本銀行は、引き続き2%の「物 価安定の目標」のもとで、その持続的・安定的な実現という観点から、短期金利の 操作を主たる政策手段として、経済・物価・金融情勢に応じて適切に金融政策を運 営する1。現時点の経済・物価見通しを前提にすれば、当面、緩和的な金融環境が継 続すると考えている。

3月19日_日銀政策決定会合の運営(URL:https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/index.htm)

高橋洋一先生がYoutubeでおっしゃていた通りのことが書かれていました。

特に高橋洋一先生がおっしゃてた「2%の「物価安定の目標」が持続的・安定的に実現していくことが見通せる状況に至ったと判断し た。」という言葉にかなり引っかかっていたのですが、改めて自分でも読んでみたら、「?」と思いました。

2%の「物価安定の目標」が持続的・安定的に実現していくことが見通せる状況に至ったのであれば、そもそも政策変更しなくてもよくない?って思いました。

というか、持続的・安定的に実現していくことが見通せる状況ってことは、まだそれは持続的にも安定的にも実現できていないって言っているということですよね。

それなのに役割を果たしましたって言っていますからね。

「今が見通せる状況なら、実現してから変更しろよ」ってツッコミを入れたくなりました。笑

素人の僕には全く何を考えているのかわかりませんでした。

2024年1月22日・23日の金融政策決定会合

さらに、前回の金融政策決定会合も見てみました。

(1).長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)
1.次回金融政策決定会合までの金融市場調節方針は、以下のとおりとする (全員一致)。
短期金利:日本銀行当座預金のうち政策金利残高に▲0.1%のマイナス金利 を適用する。
長期金利:10 年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、上限を設けず必要 な金額の長期国債の買入れを行う。
2.長短金利操作の運用(全員一致)
長期金利の上限は 1.0%を目途とし、上記の金融市場調節方針と整合的な イールドカーブの形成を促すため、大規模な国債買入れを継続するとともに、 各年限において、機動的に、買入れ額の増額や指値オペ1、共通担保資金供給 オペなどを実施する。

(2)資産買入れ方針(全員一致) 長期国債以外の資産の買入れについては、以下のとおりとする。

①ETFおよびJ-REITについて、それぞれ年間約12兆円、年間約 1,800億円に相当する残高増加ペースを上限に、必要に応じて、買入れ を行う。

②CP等は、約2兆円の残高を維持する。社債等は、感染症拡大前と同程度の ペースで買入れを行い、買入れ残高を感染症拡大前の水準(約3兆円)へと 徐々に戻していく。ただし、社債等の買入れ残高の調整は、社債の発行環境 に十分配慮して進めることとする。

2.日本銀行は、「貸出増加を支援するための資金供給」について、貸付実行期限を1 年間延長することを決定した(全員一致)。

3.日本銀行は、内外の経済や金融市場を巡る不確実性がきわめて高い中、経済・物 価・金融情勢に応じて機動的に対応しつつ、粘り強く金融緩和を継続していくこと で、賃金の上昇を伴う形で、2%の「物価安定の目標」を持続的・安定的に実現す ることを目指していく。
「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点 まで、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続する。マネタリーベースにつ いては、消費者物価指数(除く生鮮食品)の前年比上昇率の実績値が安定的に2% を超えるまで、拡大方針を継続する。引き続き企業等の資金繰りと金融市場の安定 維持に努めるとともに、必要があれば、躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる。

1月23日_日銀政策決定会合の運営(URL:https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/index.htm)

特に気になったのは、3番です。

1月の時点で、「粘り強く金融緩和を継続していくこと で、賃金の上昇を伴う形で、2%の「物価安定の目標」を持続的・安定的に実現す ることを目指していく。」と言っていました。

「これから目指していきます!」って言ってのにその2ヶ月後には、すでに見通せる状況になりましたって確実ではないのに、言っている矛盾があります。

さらにここに書かれている「消費者物価指数(除く生鮮食品)の前年比上昇率の実績値」を調べてみました。

2024年1月分_2020年基準 消費者物価指数
URL:https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf

10月以降、生鮮食品を除く総合を見てみると徐々に前年同月比が下がってきています。

「これで、安定的・持続的って言えるのかなー」って疑問が出てきました。

ここから考えること

素人目線でもツッコミを入れたくなることはありましたが、こういう方向性ってことがわかった以上、それに対処していくしかありません。

僕の本当に素人目線での考えで、いろんな意見はあると思いますが、現時点での僕の考えでは、

  • 日本:金利上げる⤴️ → お金の供給量下がる⤵️ =企業がお金を借りにくくなる=設備投資が下がる

  • アメリカ:金利下げる⤵️ → お金の供給量上がる⤴️=企業がお金を借りやすくなる=設備投資が上がる

つまり、

  • 為替:円高ドル安に進む

  • 株価:円高になることで、輸出関連企業の業績悪化=日経平均株価が下がる方向になる

ただ、すぐにはそうならないと思いますが、このまま続けばそうなるのかなーって思っています。

日本の個別銘柄で株式投資をしている僕からすると、日経平均株価と連動しやすい日本の個別銘柄の比率を下げるようにしてアメリカ銘柄を少しずつ増やす方向に変えていくことが必要かなと思っています。

あと、いくつか疑問に思ったこともあります。

  • "2%の「物価安定の目標」を持続的・安定的に"ってどれくらいの期間のことを言っているの?どこまで続けば持続的で安定的なの?

  • "2%の「物価安定の目標」を持続的・安定的に見通せる状況"の見通せる状況はどんな状況なの?

  • 消費者物価指数ってなんで2020年基準なの?

このあたりの疑問は、僕なり調べて解決してみたいと思います。

以上、素人目線すぎて、吐き気がした方は申しわけありません。
でもここまで読んでいただいた方はありがとうございます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?