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【朝読書】財務情報のウラのウラを探る #株式投資

今日も"ビジネスエリートになるための投資家の思考法"について読みました。

ビジネスエリートになるための投資家の思考法

財務情報から読み解く"事業の経済性"

僕は気になる企業を見つけたら、必ず財務諸表を確認します。

「過去5年の売上高はどうなっている?」

「営業利益や経常利益は?」

「総資産や純資産、負債は?」

などと見ていきます。

それを成長率に置き換えて、何かと関連しているものはないかなどと見ています。

もちろん、株価との連動具合も確認しています。

しかし、著者は「個人投資家で企業分析をしている人は、財務情報だけしか見ていない」と言っています。

著者ももちろん、財務情報を見るのですが、それをグラフ化して、
"「なぜそのような形になっているか?」という原因、背景、すなわち事業の経済性"
を見極めるべきと言っています。

それは、顧客は誰でありどのような問題を解決しているのか?などの非財務情報を掘り下げていきます。

正直、僕はここまで見ていませんでした。
単に財務情報からわかるものしか見ていません。

そして、この"事業の経済性"は3つの要素から成り立っていると書かれてあります。

その3つの要素とは、

  1. 付加価値

  2. 競争優位

  3. 長期潮流

の3つです。

かなり抽象的ですが、説明を本でされてあるので、書いておきます。

僕も読みながらまだなんとなく理解している状況です。

もっと噛み砕いくことができるように努力していきます。

1.付加価値

その企業が提供する財・サービスに顧客にとっての付加価値があるのか、顧客にとって必要なもの、問題解決につながるものか。

2.競争優位

圧倒的な競争優位性があるのか、参入障壁と言えるまでに高められているのか。

3.長期潮流

人口動態のような不可逆的(元に戻りにくい)な長期潮流があるのか。

"事業の経済性"を見極める視点

この事業の経済性を見極めることができれば、株式投資だけでなく、転職や起業などのキャリアを描く上でも必ず役に立つと著者が断言しています。

事業においてどのポジショニングで戦うのかということがビジネスの勝敗の8割を決めるとも書かれてありました。

そこまで書かれてあれば、僕も「絶対に理解して使いたい」と思ってしまいましたので、noteしておきます。

その視点とは3つあります。

  1. 俯瞰的に見る

  2. 動態的に見る

  3. 斜めから見る

なんとも一見わかりにくい感じです。笑

ざっくりですが、現時点で理解していることを書いていきます。

1.俯瞰的に見る

これはどういうことかというと、「産業全体を俯瞰的に見る」ということを指しています。

本の中では、テレビ産業を例に書かれています。

テレビでは、川上から言うと「コンテンツ企画」→「テレビの原材料」→「テレビの組み立て製造」→「流通販売」→「配信サービス」

と言うざっくりした流れになります。

この中で、一番儲かっているところは、「コンテンツ企画」であったり、「配信サービス」です。

最近の例で言えば、ネットフリックスなんて一番良い例ではないでしょうか。

それに比べてテレビを作るメーカーは、どうでしょう?

そこまで儲かっていると言う感覚はないのではないでしょうか。

それはなぜか?
テレビのニーズは綺麗な映像と見たいと言うニーズはすでに満たされているからで、それ以上の付加価値は付けようがありません。

コンテンツなどはいくらでも付加価値をつけることができます。

そういったようにその企業の産業がどんなもので、どこのポジションをとっているのかを全体的に=俯瞰的に見ると言うことです。

2.動態的に見る

これは、その産業の流れを見ましょうってことです。

この本では、カメラについて書かれてありました。

「カメラが欲しい人は何を望んでいるでしょうか?」

この質問の答えは、
「楽しかった思い出を記録しておきたい」
です。

他には、綺麗な写真を撮りたいなどの理由もあるかもしれませんが、ほとんどのニーズは「楽しかった思い出を記録しておきたい」でしょう。

そう考えると、iPhoneやスマホは「楽しかった思い出を記録しておきたい」と言うニーズに加えて

「いつでも、手軽に、簡単に写真が撮れる」
「加工、保存、データを送信できる」
と言うことができるアプリ側にニーズがあります。

つまり、カメラと言うのは、
「写真を撮れる」→「綺麗な写真を撮れる」→「簡単に撮れる」→「持ち運べる」→「加工できる」と言うふうに変わって言っているのです。

そして、カメラはスマホに置き換わってしまった流れです。

では、なぜそうなったのか?

それは「顧客が本当に求めるニーズに向き合っていなかったから」と言う結果になります。

このようにして動態的に見ていくとことで、変化を掴むことができます。

3.斜めから見る

これはどういうことかというと、様々な分野の企業同士の比較を通じて、アナロジー(類似や類推)を意識する必要があると言うことです。

そして、このアナロジーを考えると言うことが「斜めから見る」と言うことなります。

そして、このアナロジーは2種類あると書かれていました。

  1. 一見、違って見えるが、実は根っこは同じもの

  2. 一見、同じに見えるけれども、実は異なるもの

この例として、挙げているのが「垂直統合から水平分業へのシフト」です。

企業も最近、人事部門を外注したりしています。
その1つ人材紹介会社などです。

その他では、ファブレス企業なども同様です。

設計はその企業が行って、製造は外注するといった感じです。

これは、実は根っこは同じ水平分業ですよね。

このようにして斜めから見ていきます。

以上、読んでいただいた方はありがとうございます。


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