衰えないパスの質 マンチェスター・ユナイテッドVSアーセナル(22/23)

プレミアリーグ 第六節:マンチェスター・ユナイテッドVSアーセナル

■スタメン紹介

HOME:マンチェスター・ユナイテッド

GK:デヘア

DF:ダロート、ヴァラン、マルティネス、マラシア

MF:マクトミネイ、エリクセン、アントニー、ブルーノ・フェルナンデス、サンチョ

FW:ラッシュフォード

AWAY:アーセナル

GK:ラムズデール

DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ

MF:ロコンガ、ジャカ、サカ、ウーデゴール、マルティネッリ

FW:ジェズス

■前半

前半8分 アントニーが右サイドでボールを受けてアーセナルの選手を2人引きつけたところでダロートにパス。ダロートはダイレクトでクロスを供給。これをエリクセンがボレーでシュートするもゴール左に外れる。

前半12分 ウーデゴールがエリクセンの背後からプレスをかけてボールを奪う。こぼれ球を拾ったサカがボールを運び、走り込んできたマルティネッリへスルーパスを送る。マルティネッリはスピードにのったままいい位置にトラップし、左足でシュートする。このシュートでゴールネットを揺らすもVARの判定結果によりウーデゴールのファウルを取られて先制点とはならず。

前半32分 ウーデゴールからマルティネッリへクロス。マルティネッリはヘディングシュートを放つも、デヘアがセーブする。

前半35分 マルティネス→マラシア→エリクセンと繋ぎ、エリクセンは斜め前にポジションを取っていたブルーノへパス。ブルーノはドリブルで運びサンチョへパス。サンチョは中央にいるラッシュフォードにパス。ラッシュフォードは反転してフリーのアントニーへパス。GKと1VS1になったアントニーは冷静にゴールに流し込み、ユナイテッドが先制点を奪う。

前半はアントニーのゴールでユナイテッドが1点リードで折り返す。

■前半の印象

・ジンチェンコが怪我から復帰。中に絞ってボールを受けてからサイドへの展開などジンチェンコがいることによる、ボールの流れができていた印象。ガブリエルやサリバの縦パスを狭い位置で受けられるのは相手のプレスを外せていたのは、やはりジンチェンコの強みだなと思った。

・ジェズスのところでボールが収まっている。ボールが浮いている際中にヴァランに先に体をぶつけて自分の間合いを作ったりとボールを受ける前の段階で自分が優位になれるような工夫がある。前半の立ち上がりは守備に回ることが多かったが、ジェズスがボールを触るようになってから徐々にアーセナルがボールを保持する展開になっていった。

・サカのところでもう少しドリブルでの仕掛けを増やした方がいいと思った。対峙するマラシアは正直守備があまり得意ではないのかなという印象を受けたので、左で作ってから右サイドでサカとマラシアが1VS1となる展開を増やしたい。

・右サイドでサカ、ホワイト、ウーデゴールでボールを保持したときにペナルティエリア内に人がいなかったり、ボールは運ぶけれど崩しきれない場面が多いので、早めに左サイドに揺さぶったり、ミドルシュートは打って相手のラインを上げたいなと思った。

・エリクセンがボールに絡むと相手としては怖いなという印象を改めて受けた。得点シーンもエリクセンからブルーノへの鋭い縦パスが入ってからなので、アーセナルとしてはエリクセンにボールを入れたくない。特にマルティネスが縦パスの質がとても高い選手なので、ここにプレスがかけられるようにしたい。

■後半

後半15分 ヴァランの縦パスをジャカがカット。マルティネッリのパスを受けて、ジャカはウーデゴールにパス。ウーデゴールはジェズスへスルーパスを送る。ジェズスの前でダロートがクリアするも、こぼれ球をサカが左足で流し込み、アーセナルが同点に追いつく。

後半21分 ロコンガからジェズスへ縦パスを送るも繋がらず、ダロートがボールを拾い、エリクセンにパスを繋ぐ。エリクセンはダイレクトでブルーノへ縦パスを供給。ブルーノはワントラップし、ラッシュフォードへスルーパス。抜け出したラッシュフォードはワントラップし、右足でシュートを放つ。これがゴール隅に決まり、ユナイテッドが再度リードを奪う。

後半30分 スローインからロナウド、ブルーノと繋ぎ、ブルーノはアーセナルDFラインの背後に走り出していたエリクセンにスルーパスを送る。抜け出したエリクセンは左にいたラッシュフォードにラストパスを送り、ラッシュフォードは落ち着いてゴールに流し込み、追加点を奪う。

後半41分 ガブリエルからジェズスへ縦パスが入り、ジェズスがワンタッチでおとしたボールをファビオ・ビエイラがシュートするもゴール上に外れる。

試合はこのまま終了し、ユナイテッドが勝利を飾る。
アーセナルは今季初黒星を喫する。

■後半の印象

・アーセナルは後半の立ち上がりから良いペースで入り、早い時間で同点ゴールを奪うことができてよかった。ジンチェンコがギャップで受けることができたり、ロコンガがサイドへの展開をしたりと、ユナイテッドが前半よりも引き気味になった中で、同点に追い付けたのは大きかった。

・ユナイテッドは守ろうとしたところで追いつかれたものの、10分以内に勝ち越しゴールを奪えたのは大きかった。守りに入ってところで失点すると嫌な雰囲気に鳴るところであったが、相手の縦パスを奪ってのカウンターで仕留められたことが大きかった。引いて守ったことがカウンターにつながったのでユナイテッドとしては思惑通りだったのかもしれない。

・前半に引き続きエリクセンの良さが光った。2点目もエリクセンが簡単にブルーノへの縦パスを通しているし、3点目もブルーノの縦パスも見事であるが、ロナウドがおちて空いたスペースにしっかり入っていったからこそ生まれたゴール。ブライトンとの開幕戦ぶりにユナイテッドの試合を見たが、ブルーノ、エリクセンは相変わらずパスひとつで流れを変えられる良い選手だなと改めて思ったし、前向きにボールを受けれる選手が増えていて見違えるように変わっているなと思った。


■試合結果

マンチェスター・ユナイテッド 3-1  アーセナル

得点:

マンチェスター・ユナイテッド:35分 アントニー 66分・75分 ラッシュフォード

アーセナル:60分 サカ

警告:

マンチェスター・ユナイテッド:71分 マクトミネイ 81分 マグワイア 94分 エリクセン

アーセナル:29分 サリバ 76分 ジェズス 87分 サカ

交代:

58分 アントニー→ロナウド

67分 サンチョ→フレッジ

73分 ウーデゴール→スミス・ロウ

74分 ジンチェンコ→エンケティア、ロコンガ→ファビオ・ビエイラ

80分 ラッシュフォード→カゼミロ、マルティネス→マグワイア
    ホワイト→冨安



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