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児童館や学童、児童保護施設にいる、わけからんけどおもろいおばちゃん

「ねえねえ、これなんなん〜?」
「これはね、ピカソが描いたゲルニカっていう絵なんよ〜」
「ピカソ?ゲルニカ?」
「世界にはね、スペインっていう国があって、スペインにはゲルニカっていう地方があるんよ。この絵は昔にスペインであった戦争に対して怒ったピカソが描いた絵なんよ〜」
「スペインってなに?」「戦争ってなに?」「なんで怒ったら絵を描くの??」
「じゃあ世界地図を見て確認してみようか〜」「じゃあまずは辞書で調べてみようか!」「ん〜、なんでだろうね〜」と言って小学校低学年くらいの子と話を膨らませていく。

これが大学1回生の一年間でいろいろ経験して徐々に浮かび上がってきた、私の将来像です。思いついた時はなんて形容していいか分からなかったので”児童館や学童、児童保護施設にいる、わけわからんけどおもろいおばちゃん”と言っていました。おばちゃんの理由はたくさんものを知っている方が提供できる知識が多いからです。でも今の私にしか伝えることができないことがあるから今からすればいいじゃんと思い、これを職業にしようと考えました。
私は生涯を通して、人の感性を育てる仕事がしたいです。

幼少期の体験

絵本
物心ついた時から図書館に通っていました。毎週日曜日父に図書館に放り込まれ、絵本を5冊選んだ後、図書館の隣にある前方後円墳で兄と鬼ごっこして帰るのが日課な保育園児でした。読めば読むほど知ることができ、新しい景色が見れる。小学生になっても月100冊は読むほど本が大好きになりました。
カメラ
ある日父の仕事について行ったときに父が一眼レフを使っていました。「真希も使う?」と言い、渡された一眼で撮ったハイビスカスが今でも鮮明に覚えているほど美しかったです。そして何より父に褒められたのが嬉しかったです。それから子供会で自分は遊ばず、遊ぶ友達を撮る程度には大好きになりました。
ピアノ
朝8時から夜21時まで弾いてることもあるほどほぼ毎日弾いてた。とにかく、大好き。自分の感情を表現できるのも、曲から汲み取ったメッセージを表現するのも、練習すればするほど上手くなるのも。何通りも弾き方があるから誰とも比べる必要がない、誰とも比べずに自分を高めることができるところが、とにかく大好き。

塾の中で同士を集めて巨大プリンや30メートル流しそうめんをやったり「日本の同調圧力に殺される前に海外に逃げろ」と先生に言われ、先生とフィリピンへ行ったりしました。学校の授業の復習や定期テストの勉強以外にも大切なことがあると知ったのはここら辺の経験からでした。

好きなことをやらしてもらい、勉強しろと急かされることなく育つとどうなるか。ニュージーランドでは英語もできないのにピアノで友達がたくさんできました。歩いていて面白そうな扉があって開けたらバッチバチのライブハウスで、オーナーと話していたらバイトが決まりました。好きなことを突き詰め、面白そうや楽しそうという感性や感受性に素直になると、人や自分がほしいものが集まってくるのが全ての本質をついている気がして。好き嫌いに正直になれる場所、五感を刺激する環境を作りたいです。
IAや機械が発達していくにつれて単純作業をしなくてもいいようになり”好きなことで生きていく”世界が近づいています。でも、親世代が受けてきた教育の影響もあり、まだ「なんとなく進学、就職」だったり、やりたいことが分からずなんとなく人生を進めている人が多い気がします。だから絵や音楽を通して自分の興味のあることや学びたいことを見つけるきっかけになればいいなと思います。好きを追求していった結果がその人の得意となり、得意なことでお互いを支え合う世界になっていけば幸せな世界だな〜と。

具体的にどんな環境かというと。本や絵本はもちろん、図鑑や画集がたくさんあって、楽器もたくさんあって、絵も描けて、茶もしばけて花も生けれる。

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学校帰りに宿題しにきてもいい、点てた茶をしばきながら来月ここで音楽発表会しよ!となってイベントが生まれたり。今でいう児童館なのかなと思ったり。

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学校や家庭に居場所がない人も行けて、どこに住んでいる、お金あるない関わらず広義で言うアートを誰でも触れることができたらなーと。最初は場所は河原や公園、カフェ、公民館で歌を聞いて思ったことを言い合う会を開いてそっから徐々に規模を大きくしていくでもいいな〜。(てかシンプルに趣味を爆発させれる場所があるって素敵よね。)

あなたがあなたを無視しないで

このご時世、自分の意見をSNSで言っても叩かれちゃうし、そもそも自分のことを考える暇がないくらいに忙しいし。(忙しいが正義みたいな流れあるよね。)
あなたの感情や感性はあなた自身のもの。誰にもとって代わることのない、かけがえのないもの。だから、あなたはあなたのままを生きてもいいのよーん。

自分自身のことが分からなくなったらいつでも私のところにきて。びっくらぶをかますから。全力で抱きしめてあなたを肯定するから。
悲しくなったら私のところに来て、一緒に温かい紅茶を飲みながらお互いの好きなもの、大切なものについて語り合おう。今を生きるのが少しでも楽しくなるように、明日が少しでも明るくなるように。

ゲルニカの画像はこちらより