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私とお酒

「お酒は20歳になってから」があってないような今、私はハタチになるまでお酒を飲まなかった。

実は、わりと自慢できることだと思っている。20歳になるまでお酒飲まないゲームに勝利した!と思っているからだ。正直誕生日の1,2か月前などは意地だったけど。

そして20歳になる。

下戸な家系に生まれたのでたぶん自分も下戸だろうと思っていたら、やはり下戸だった。サークルの同期が開いてくれた宅飲み会で、ほろよいを1時間半かけて飲み切ったら吐いたからだ。友人の家のトイレで。今思い出しても申し訳ない。

サークルの冬合宿では、罰ゲームにウイスキーロックのイッキ飲みを課すやばいゲームを企画した先輩のせいで、たくさんの同期と後輩が潰れた。あれは大惨事だった。トイレやシンク、果てには食堂の床で吐く始末。食堂の床で吐いた後輩は、1時間ほど目を覚まさなかった。急性アルコール中毒だったんじゃないかな。生きててよかった。その頃私はアルコールを入れたことで後始末の手伝いをできず(言い訳めいている)、ただ一人でソリティアをやっていた。

アルコールを入れると陽気になる子を好きになったことがあったな。サークルに途中入会した私は、入会して1ヶ月後に開催された夏合宿に参加した。4泊5日のうち、2日目と4日目に飲み会が開かれる。途中入会のため同じ楽器の人以外と関わりがなかったため、飲み会で初めてほとんどの同期の顔を知る。その同期の中に彼がいた。普段がどうかすらも覚えていないくらい接点がなかったが、アルコールの入った彼はくねくねと動き楽しそうに笑っていた。気がする。隣にいた同期を褒めちぎり、お礼を言うなど、えらく平和な空間だったことを覚えている。

4泊5日も一緒にいるので、自然と同期たちと仲良くなった。自分と同じ下宿生が多かったので、よく広い家に住んでいる同期の家で宅飲みやご飯を作って食べた。彼も下宿生だったから、サークルのこと、楽器のこと、音楽のこと、好きなものなど、いろいろ話をした。考え方が好きだったし、ネガティブなところなどが私と似ていて、恋愛的にも好きだなぁとぼんやり思っていた。

学年が上がるにつれ、ネガティブなところを表に出したり、同期に当たったり、サークルの幹部なのにあまり仕事をしてくれない!など、なんかもうしんどいし恋愛感情が薄らいでしまったので、告白はしなかった。人間的には好きだった。でも一緒には居られない。仕事の出来不出来なんて、私が言えたためしではないのにな、と、今も思う。

ここまで書いて、お酒の思い出はいつもサークルとともにあるのだなと思った。下戸なせいでバカにされたり、ウーロン茶を頼んだのにウーロンハイがきてブチ切れそうになったり、嫌なこともたくさんあった。これからもそうだろう。気にしすぎだろうけど。でも、サークルの思い出は大切に取っておこう。下宿生で宅飲みして、ゲラゲラ笑って、いろんな話して、楽しかったなぁ。また会いたい。

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