見出し画像

私は「怪しい霊能者」である。

私は「怪しい霊能者」である。どこかのテレビ局の番組視聴者コーナー
に、そう書きこまれていた。

自分ではまともと思っていた私は、傷心の、それでなくても重い胸を抱えてテレビに出まくった。「怪しい?霊能者」? はその後。多数の出演依頼をいただいていたから。

失恋よりおおきな心の痛みを長年のパートナーにも隠して、番組で、さわやかで美しい?笑顔を振り巻いて解説してたら、プロデューサーに言われてしまった。

「あのー、この番組、一応、"恐怖にしびれる、、"とテロップにはいっているんですけどー」 

さて、「お客様は神様である」
どこかの大物歌手が言った一言はエンターテイナー界に一大ブームを引き起こした。エンター業界は視聴者を意識し、なお一層、モニター前の視聴者=客の声に耳を傾けた。
まあ、そんな以前の(信仰めいた)フレーズをZ世代の諸君が知っていたとも思えないが、神様は雑多に君臨していた。

神様は言いたい放題だった。「チビでねえか」「化粧をしろ」
「いかがわしい奴」「インチキ野郎」「口先三寸」「千に三つ当たればよし」「詐欺師」

我が子が知ったら、日本刀を持ったり、柔道着に着替えてテレビ局に押しかけそうですかな。 ええっ!

昭和に一大ブームになった芸人が、真実でないことを書いた週刊誌の編集部に、押しかけたみたいに? それはありません

 時代劇を見たこともなく、ドラマで柔道の背負い投げを見て、自分が投げられたみたいに唇ゆがめる彼らは、近くの市民館で、B'zの真似してボーカルし、キーボードをたたくのが精一杯でしょう。

 さて、あふれんばかりの才能の持ち主には、もう一つの仕事があります。文章を書く事ではありません。次回はその仕事を書かせてていただきます。





#自己紹介


この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?