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のらねこ、流されるだけの人生が嫌になる

  • キツい役目を押しつけられやすい

  • なんとなく騙されやすい

  • 自分がどうしたいか、を言うのが苦手

そんなことないでしょうか?
もちろん物凄くってわけじゃなくて、なんとなく。

こうした状況になりがちな人は、その原因は “自分がない” からです。
ここでいう自分がないとは、つまり「ようするに自分はこうしたい」という長期的な観点がないってこと。

そういう人は、「未来なんて誰にも分からないんだし、先のことなんて考えても意味ないじゃん」と思いがち。

、、、、え? ホントに意味のない?
今回はそういう話。

――いつもお読みいただきありがとうございます。
あるいは初めましての方や、久しぶりの方もとても嬉しいです。
僕は目標管理Webサービス Project Sylphius の開発・運営をしています、TOMCAT HEART の中島です。

どうしたらいいか分からない。
自分がどうなりたいのか、自分で決められない。
そう考えがちな人に必要なのは、そういうのを決めて指示してくれる大人ではありません。
自分で自分の “目標管理” ができてないのが原因だからです。

自分のことを自分で決めるってことが目標を管理するってことなのだから、そういうスキルがなければ自分自身を見失ってしまうのも当然です。
この のらねこに何ができる? では、目標管理のノウハウを皆さんにお伝えすべく、僕自身が立案して僕自身でやってきた色々なことを、なるだけ面白く書く趣旨となっています。

現在はシリーズ “のら心理学者は人間関係なんとかできる?” をお送りしています。
セルフブランディングや人間関係を作るコツを理解してもらうことで、人生のトラブルを防いでいただけたらと思っています。

シリーズの執筆計画:
1. 勘違いされる人が勘違いされる理由
2. あなたは自分が何者か分かってる?
3. あなたはいったい何がしたい人?(今回)
4. 間違ったことを正しいと信じてない?
5. “がんばる”ってつまりどういうこと?
6. “友達を選ぶ”ってどうやるの?
7. “社会的立場”ってそんなに大事?

過去のバックナンバー


1. 未来の目標なんてなぜいるの?

「30年後、どうなっていたいですか?」
そのように聞かれると、「そんな未来のことなんて分かるわけがない」って思っちゃう人に質問したいと思います。

じゃあ、いつなら決められるの? 直近の未来?
1年後? 半年後?
もしくは明日の予定ならどう?

全員ではないでしょうが、30年後のイメージがない人の大部分は、1年先のイメージもやっぱりないはずです。
つまりイメージが沸かない原因は、“遠い未来のことだから” という理由ではないってこと。

もちろん中には、「30年後ならともかく、1年後ならある」という人だっているでしょう。
でもそういう人に追加でこんな質問したらどうでしょうか。

「それは、5年前にやっていた物事と関連があることですか?」

多分その答えは、「あるようでない、ないようである」という感じじゃないですか?

だって未来の目標なんてなくても、明日になれば未来は否応なくやってきますからね。
人は誰でも、今日が来てしまったら何かしら行動せざるをえません。
その際に未来の目標という指針がないと、今日1日分の目標をその場その場のノリで決めることになってしまいます。

そういう状態を、世の中では “目先のものに飛びつく” といいます。
決していいことではありません。
でも、“飛びついていいのかどうか” の指針がないのですから、是が非でも飛びつかざるをえなくなるんです。

“未来の目標がない” って、そういうことなんです。

2. 未来の目標が持てない大人になる理由

人がそういうふうに育ってしまう事情は、人によっていろいろでしょう。
もちろん中には、本人のせいでなく、やむをえない理由のことだってあるかもしれません。

ですがそうしたケースを加味しても、“一貫性バイアスが希薄だから” という可能性は無視できません。

一貫性バイアスとは、他人に対して「この人の言動・態度は将来も一貫して変わらないはずだ」と考える心理現象のこと。
たとえば、怒りっぽい人は死ぬまで怒りっぽいはずだ、泣き虫は一生直らないはずだ、などです。
「出来の悪い人間に下剋上されたくない」という心理も、この一貫性バイアスの一種です。

一貫性バイアスは、強すぎると周囲に迷惑をかける悪い考え方です。
ですが、ない方がいいのかというと、話はそう簡単ではありません。

この一貫性バイアスが自分自身に向かうとき、希薄だとちょっと困ったことになるんです。

自分自身に向かう一貫性バイアスは、“一貫性のある人間だと思われたい” という心理として現れます。
「常に優しい人だと思われたい」「いつも丁寧な人だと思われていたい」などです。

一貫性バイアスが希薄な人は、人間にこのような心理があることを当たり前だと思っていません。
むしろ、今日の評価が明日覆ることを普通のことと感じていたり、ひどいときには「日によってコロコロ性格が変わるくらい当たり前」と思っていたりします。

親・先生などの周囲の大人が、気分で言うことをコロコロ変えるタイプだった人や、複数の大人からそれぞれ全く違う評価を受けて、自分で自分をどう思えばいいのか分からなくなった人は、自分自身に一貫性を持たせることができなくなるがあります。
で、自分自身に一貫性を持たせることが苦手なため、「何十年も先のことなんて考えても無駄だ」という気持ちになりやすいのです。

そんな行き当たりばったりな人生でいいの? ってこと。

もちろん、人生における幸運と不幸が半々の確率でやってくるのなら、行き当たりばったりでもそれなりに楽しい人生となるかもしれませんね。
でも人生って、普通 “不幸の方が多い” ですよね?

それはなぜ?
行き当たりばったりで、幸運な方の道を選ぶ意識が薄いからじゃない?

で、この “幸運な道を選ぶ” 行為に、未来の目標が必要になってくるワケ。
未来の目標を持つことは、『自分にとって幸運とは何か』を定義することと等しいからです。

だから人間は「一貫性のある目標を持ちたい」すなわち「一貫性のある人間になりたい」と思っていいし、むしろ思うべきなんです。

3. 未来の目標は、直近の目標の指標にすぎない

といっても、未来の目標はそんなに難しいものじゃありません。
「願っても叶わないから願うだけ無駄」とか、そういう話でもありません。

遠い未来の目標は、“直近の目標の判断軸” として存在しているに過ぎないからです。
そっくりそのまま叶う可能性の高低で言うなら、それはその通りです。
その目標がそのまま叶うわけじゃないし、それは無理です。

だから、未来の目標は漠然としてていいんです。

  • 30年後に人気者でいたい

  • 30年後にのんびり暮らしていたい

  • 30年後に周りに頼られる人でいたい

  • 30年後に周りを導く立場でいたい

これくらいで大丈夫。
で、「だとするなら、30年後にこういう仕事をしていればいいはずだ」と考えたとき浮かぶイメージが、あなたの目標です。

30年後に人気者でいたい ⇒ だからマンガ家になろう
30年後に周りを導く立場でいたい ⇒ NPO法人を立ち上げよう

あくまでたとえばだけど、こんな感じ。

昭和気質の大人の中には、「マンガ家になるのはマンガが描きたいからであって、先生と呼ばれたいためにマンガ家を目指すのは間違いだ」と言う人もいます。
そういう人には、「良く評価されたい気持ちがない人が面白いマンガ描けるワケねぇだろバ、、、!」と強く言いたい。

まぁ、マンガ家に限らず、どんな仕事でもそうだけどさ。

別に手段はどうでもいいのよ。
30年後に先生と呼ばれていたい人が、全員一斉に教師を目指さなくていいし、全員一斉に政治家にならなくていい。
手段(仕事)は別になんでもいいんです。
30年後に人気者になるなり、周りを導く立場になるなりする。それが目的だからね。

“人に評価されたい、立派な人間と思われたい” という気持ちがまず先。
“そのために何をするか” はそのあとなのよ。

「人からどう思われようと自分がやりたいことをやる」って、聞こえはいいけどつまり自己中なだけだよね?
そういう考えで仕事してちゃんと生活できてるならそれでもいいけど、みんながみんな必ずしもそれで成功できるわけないでしょ?

4. 未来の目標はザックリ3種類しかない

未来の目標が持てない人の中には、「世界の誰も願っていない自分だけの願いが欲しい」という考えに捕らわれている人もいます。
そういう人は、せっかくいい夢があっても、近場に自分と同じ人がいると簡単にあきらめてしまいます。

それらの人々には残念ですが、そもそも人間の目標はザックリ分けて3種類しかありません。
つまりあなたがどんな夢を持とうとも、世界人類の3分の1はあなたと同じ夢を持っているのです。

だから「世界に1つだけの自分だけの花が欲しい」は無理。
そんな夢はありません。

人間の目標は、必ず以下のどれかに分類されます。

  • 強い力が欲しい

  • 高い知能が欲しい

  • カリスマが欲しい

“そのために何をするか” は人によって様々だし、人によっては時間とともにコロコロ変わるかもしれない。
だとしても、人間としての目標は、この3つのうちのどれかには必ず分類されるんです。

だから長々と悩むのは無駄。

直感的に浮かんだもの。
それがあなたの正解です。

5. 未来の目標を決めると起こるいいこと

ここまで “未来の目標” という言葉を使ってきました。
でも一般にはそれを、 “アイデンティティ” といいますよね。

つまり未来の目標を持つことが “自分がある” ってことだし、自分とはそもそも “自分自身で勝手に決めること” なんです。

アイデンティティは、全ての人が自然に定まっていくわけではありません。
中には、自分で決めなければ勝手には決まらない人だっているのです。

ただ、決めることさえできれば、以下のように様々ないいことがあります。

  • 今なにをしたらいいか判断しやすくなる

  • 頼みごとを断るべきかを、目標に反するかどうかで決められるようになる

  • 意に反する頼みごとを断りやすくなるので、同時に騙されにくくもなる

  • どういう人間を目指せばいいか決められるようになる

未来の目標を決めるポイントは、

  1. 強い力、高い知能、カリスマの3つから1つ選ぶ

  2. そのために、どんな仕事をするか決める

この2ステップです。
決めてみてください。
きっといいことありますよ。

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ここまでお読みいただきありがとうございました。
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