今日詠心

思ったことをそのまま詩にして綴っています。 生きることに希望は持てず、特技はネガティブ…

今日詠心

思ったことをそのまま詩にして綴っています。 生きることに希望は持てず、特技はネガティブです。どうぞよろしくお願いします。

最近の記事

人生に希望を持って

明日、何か良いことあるかな 今日はひたすら泣いて 暗闇の中を歩き続けた 全てを辞めてしまいたいって いつも心の中に潜んでる 小さな雲がモクモクと広がり出して わたしを覆い隠そうとしてしまう 明日は何か良いことあるよね 今日流した涙だって 明日には乾いて、わたしを動かすチカラに なるはずだから 優しい月明かりはわたしを照らしてくれる 暗黒の雲に隠されたわたしを見つけ出し 明日という世界に連れて行ってくれる ねえ月さん 明日もまた会いましょう そうしてわたしは眠りにつく

    • バイバイ

      笑うことって簡単なのに 本当に笑うことって難しいんだね 笑いながら君が言った 笑ってるねって君に笑顔で言ったら 笑ってないよって笑顔で返された そんなこと知ってるよって笑顔で言ったら バイバイって泣きながら返された サヨナラってきっとこういうこと わたしの頬にも涙が伝う

      • 氷河

        好きです 助けて 好きです 行かないで 好きです 好きです ねえ 苦しまないで 苦しまないで 言葉一つが君を刺そうとするなら わたしはその言葉を握りつぶすから 好きです わたしは あなたが好きです 手をとって その温もりに わたしの温もりを 重ねて 大丈夫だよって 微笑むだけで 心にたまった氷河が 溶けて流れ出す

        • 君に会いたい

          描いた情熱はその先の彼方に飛んでいく わたしの見たことのない空には わたしが書き残したたくさんの絵が浮かんでいて 読み手のないそれらは雨に濡れて地面へと落ちていく これで良かったなんて これっぽっちも思っていない だけど、こんなもんだよなって どこか達観している 今夜は君に会いたいと心の底から思う こんなに雨の降った日には 体の芯まですっかり濡れてしまうから だけど、君からの着信を待っていても スマホは鳴動することもなく わたしは夜の闇に溶けていき また呟くんだよ

        人生に希望を持って

          抜け殻

          もう二度と届くことのない この世界の終わりには 干からびたわたしの抜け殻が転がっていて 通り過ぎる誰の目にも留まることはなく やがて朽ちて消えていく それを残酷だと君は言うけれど 壊れてしまったこの世界では そんなことは当たり前なんだよと わたしは君に教えてあげる 幼い頃炎天下の夏の空の下 見つけたセミの抜け殻は 大空へと向かう希望に似た 何かだった それに比べてわたしの抜け殻は 魂がただ抜けたような 絶望という言葉が相応しい 美しくもない完全な失敗作だった 大空に

          神様へ

          ごめん。 もう、わたしに嫌がらせをするのはやめてと 神様にお願いをする わたしが笑顔になるのがなぜそんなに憎いのか わたしが幸せになることがなぜそんなに憎いのか 神様は試練という都合の良い言葉を使って わたしに嫌がらせをしてくる いつもそう わたしが楽しく誰かと話していると わたしが幸せな気持ちで家に帰っていると わたしのやることがうまくいっていると 神様は突然現れて 不可抗力の嫌がらせをしてくる わたしのことはもう放っておいて いつまでもふざけたニヤケ顔をして

          普通

          普通という言葉ほど尊いものはない わたしは普通に生きることなど出来ないから 普通に電車に乗ることも 普通に仕事に行くことも 普通に歩くこともできない 普通が遠ざかっていく時 わたしは泣いた どんなに辛いことがあっても泣かなかったわたしが 普通を失ったとき、涙を流した それは決定的に自分が惨めになった瞬間で 昨日と今日を決定的に隔てた境界線だから 朝起きて自分の体が正常に動くことを確かめ 外を歩き自分の体に異常が発生しないことを確かめる 普通に生きたいとわたしは願う

          夏の化石

          消えゆく星の光は この季節の終わりを意味している 昨日までの蝉の声は消え 鈴虫が鳴き始めた 夏は終わる わたしの気持ちを残したまま あなたに会いたいと 江ノ島の海を眺め 鳴らした鐘の数は 溢れる涙へと変わり もう夏へ置いていこう わたしは一人、夏に取り残されたかったけど もう歩いていこう あなたを追い求めた 季節はもう過去へと消え去った カキ氷の氷は溶けて グラデーションを効かせた 甘い甘い水へと変わる 私の想いも何層ものグラデーションを重ね この夏の化石へと

          夏の化石

          喪失

          欲しいなんてそう思った時 なんで欲しいのかわからなくなる いらないってそう思った時 今すぐにでも捨てたくなってしまう そうやって たくさんの人たちがわたしの元を去り わたしは一人になりたくないと叫びながら 孤独を追い求めてしまう 地下街をぼんやりと歩き続け そこにある孤独や絶望、倦怠や怠惰に包まれて わたしの帰るところはどこにあるのかと ネオンが輝く夜の街を通り過ぎた そして行き着く答えは わたしは何者にもなれない 凡人以下の凡人だということ 握手を差し伸べてくる君

          時間は待ってくれない いつもそう わたしの手の中にある今は 誰かの手の中に握られていて わたしはいつも過去と向き合っている 行ってしまった今に思いを馳せて 後悔の波が押し寄せるばかり 今を追い求めて 未来と向き合ってみるけど 気づいたらその未来は 遠い過去へと変わっている そしてまた後悔の波が わたしに押し寄せてくる わたしはもう 今を捕まえることができない 過去も未来ももうウンザリ わたしが欲しいのは今なのに 今を探し続けて過去と未来をかき集め わたしは今

          終わらない夜に

          終わらない夜は永遠にわたしの代わり 今に縛られないように 時間の概念さえも超えていく 月明かりは木々を照らすのではなく そこにある悲しみを照らしていて 浮き彫りにされた悲劇は 尻尾を巻いて逃げ出していく こんな金曜日の夏の日に 空から眺めれば 全てがひとまとめにされるような世界で わたしと君は出会い そして引き離されていく たった一人のマエストロ 指揮する世界は不協和音を奏で 統率はいつしか雑音へと切り替わっていく わたしと君の物語 夜からはみ出て 太陽の下にさ

          終わらない夜に

          雨は嫌い

          雨は嫌いだけど 雨の日の夜景は美しいから好き 雨は嫌いだけど 雨が降った後の芝生の匂いは好き 雨は嫌いだけど 水溜まりに映る空は好き 雨は嫌いなのに 雨の日にあなたと差す 一つの傘が好き 雨は嫌いだけど 今日も雨が降らないかなって 心のどこかで期待している

          雨は嫌い

          星落とし

          この暗闇の中に輝く光を 欲に任せて手に入れたいと 必死に手を伸ばした人がいる 手を伸ばしても届かないから ハシゴを使って登っていき それでもその光は遥か遠く 手の届かない場所で美しく光っている 血眼になって ハシゴを何個も繋げて この空に届かせようと 果てしなく長いハシゴを作って 空に登っていった その人がどうなったのか 誰も知らない 今日も星は輝く 一人の人の欲にまみれても いつもと変わらず美しく輝く どんなに欲しくても 一生わたしの手で掴めることはなく だからこ

          星落とし

          坂道

          坂道を駆け降りるそのスピードは わたしの心臓の鼓動と同じ いくらスピードを上げても まだまだだよって笑ってるあなたの 大きな手を捕まえたくて 心臓の鼓動はまた一層ギアを上げる それでも届かないあなたの手は 遠くから見つめるわたしの視線になんて 気づくわけもなく 少し背伸びをして ウェーブさせた髪をなでる 教室の端と端は まるで世界の表と裏のように 離れていて 絶対に気づかれることのない わたしの視線は誰かの背中に 遮られて今日のアピールはおしまい それでもあなたの

          ポカリ

          つまんないと 目の前にある空き缶を 太陽に向かって蹴飛ばした 空き缶は 太陽に向かってぐんぐん進んでいって やがて溶けて無くなった 一つの物体が消失することにも 何の感情も得られないほど わたしの感性は刺激を求め続けている いやきっとそうじゃない ここにあるものにわたしの求めているものが 一つもないから テレビもパソコンもスマホもラジオも 全ての電源を切って わたしは35度の世界へと飛び出した 太陽はジリジリとわたしを溶かす 身体中の水分が全て蒸発してしまう前に コ

          何もない

          何もない それが当たり前 努力をしても 苦労を乗り越えても 誰かに良いことをしても 悪いことが起きても その先にはいつも何もない 一番嫌いな言葉は 報われる 今まで報われたことなんてない 結果として残されたのは ただ何もないだけ 見返りを求めちゃいけないって だれかがいってたけど 見返りって求めるものじゃないの? 何もない 明日も何もない わたしの手は いつも空を切るだけ 報われないこの人生に 起きることは 見返りを求めるなと 怒られることだけ ああ不思議

          何もない