妻日記 3/3

今日は病院の検査の日。

病院まで2キロちょっと。晴れているので歩いて行った。

近道は無いのかと聞かれたけど、踏切があるし、迷うと大変なことになる。

大通りを行くことにした。

知った道なので、難なくついた。11時前には検査が終わった。

帰り道。行列のできる、岩おこしを買いに行った。

病院から家と反対方向に数百メートル。

1時間並んだ。

で、帰った。脚が丈夫なので、前を歩く。

「この家、大きいなぁ。誰のん?」

いや、知らない。

裏道を歩き出した。

「ここ知ってるわ。前、通ったし。」

この辺りは知っているらしい。

岩おこしを持って、どんどん前を歩いていく。

途中、岩おこしを持つのを交替した。

「あー、ここ曲がったら知ってる所やん。」

確かに、知っているところだった。

踏切があって、駅もある。

いつもより多く歩いていたし、もうすぐ家だと思ったのかも。

帰ろうと思っていた駅の、

2つ隣の駅に着いた。

「なあ。良かったやん。」

「こっちの方が、店いっぱいあるわ。」

ふたつ隣の駅は店が多い。

色々な店があるなか、

天下一品に行った。

対面に座った席の間に、透明の間仕切りがあった。

食べてる最中、ラーメンの汁が間仕切りに付いているのを見つけた。

小さな点だった。

見ただけではどちら側に付いているか分からない。

飛ばしてるでと言うと。

「いや、違うやろ~」と言って、妻側の透明の仕切板を指で拭くのが見えた

 

 とれた。

「前の、人のんやわ。」

「そんなん、拭いといたら、ええのになあ。」

店の人には、なにも言わなかった。

家まで距離があるので、次女ちゃんにお土産のプリンを買って帰った。

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