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【トー横問題】小池都知事要望ー悪質ホスト対策、市販薬オーバードーズ、面会要求罪、相談支援体制

都民ファーストの会トー横PT

 都民ファーストの会では基礎自治体の議員も含めたトー横プロジェクトチーム(PT)を立ち上げて、これまで新宿歌舞伎町で若い世代をめぐる様々な被害問題についてヒアリングや調査を続けてまいりました。(座長・尾島紘平都議、事務局長・菅原直志都議)令和5年12月6日、トー横PT都議団メンバーで、小池百合子都知事に要望書を提出してまいりました。

都民ファーストの会トー横PTによる小池百合子都知事への要望書提出

小池百合子都知事への要望内容

トー横問題など若年被害者にかかる緊急要望

 新宿歌舞伎町などの繁華街において、少年少女が被害に遭うケースが顕在化し、大きな社会問題となっています。悪質なホストクラブによる少年少女への犯罪や、オーバードーズと言われる市販薬の過剰摂取などが横行しており、看過できない状況です。いわゆるトー横キッズ問題は、全国に波及しており、この解決は喫緊の課題です。

 私たち都民ファーストの会東京都議団は、トー横PT(プロジェクトチーム)を設置し、現地視察、支援団体からのヒアリングを行い、東京都の各関係部署との意見交換を行ってきました。

 若年被害者の生命、健康、人権を守る立場から、以下の取組について、早急に実行されることを要望します。

1.悪質ホストクラブなどへの対応強化進めること
2.悪質ホストクラブなどの被害者への相談対応をすること
3.ホストクラブ広告を含む都外ナンバーの広告宣伝車への規制を行うこと
4.薬局やドラッグストアへの周知徹底や対策を推進すること
5.市販薬の転売など、違法な取引を厳密に取り締まること
6.面会要求罪などを厳格に執行し、性犯罪のリスクを低減すること
7.若年に向けた総合的な相談窓口を設置すること
8.教育機関での啓発・広報を展開すること
9.民間支援団体との連携により被害者を支援すること
10. 現状の把握を進めること
11. 庁内連携の上、関係機関の総力ですすめること
12. 若年に効果的な情報発信をすすめること

尾島紘平座長、菅原直志事務局長の要望を聞く小池百合子都知事

プロジェクトチームからは、尾島紘平都議(座長)から大枠での話と、菅原直志都議(事務局長)から詳しい要望内容について、小池百合子都知事へ解説させていただきました。

<悪質ホスト対策>

要望内容の1−3は、悪質ホスト対策です
日本一のホストクラブが密集している歌舞伎町には約300軒あるとされていて、ホストの数は8000人にのぼると推計されています。ホストの中には、若い女性客に支払い能力を超えて数百万円にものぼる「売掛」というツケ払いによる負債をつくらせ、返済が困難とみられる女性に風俗等の仕事を斡旋するといったような被害が増えていることが社会課題となっていることに対応したものです。

<オーバードーズ>

要望内容4・5は、トー横で、若い世代が市販薬を過剰摂取して「オーバードーズ」することによる健康被害や死亡する事案さえ発生している中での対応策です。

<面会要求罪・グルーミング罪>

要望内容6は、今年7月に新設された「面会要求罪」について徹底した取り締まりを求めたものです。16歳未満の子どもに対して、わいせつ目的で、「脅す・嘘をつく・甘い言葉で誘う」「拒まれたのに繰り返し要求する」「金銭や物を与える・その約束をする」などの手段を使って、会うことを要求したり、実際に会うこと、また写真や動画を送るよう要求することなどが罪になります。優しい言葉で近寄って、手なずける行為から別名「グルーミング罪」とも言われています。

法務省HPより

<都庁全体での取り組み>

7-12については、トー横問題についての相談体制、実態把握、そして全庁横断的な対応を求めたものになります。

小池百合子都知事からは、「都庁全体で総力をあげて取り組んでいくこと」との返事があったほか、今薬剤医師会との面談をしてオーバードーズ対策についても話をしたことなどの話がありました。この件については、令和5年第4回都議会本会議においてもしっかりと質疑をしてまいります。