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フィンランドでマリメッコの店員さんと一緒に地下鉄に乗った話

 息子が生後半年の時、フィンランドのヘルシンキ経由で夫の海外赴任先のイギリスに行くことになりました。息子にとっては初めての飛行機、かつ長距離フライトということもあり、フィンランドでのんびり4泊してからイギリスに入国することにしました。

 ヘルシンキに行くなら行ってみたいと思っていたのが、marimekkoの本社で、カフェとアウトレットショップも併設されています。地下鉄を降りた後道に迷ってしまい、時間をロスしました。到着したのが夕方で、急いでお店に入りました。
 布を購入したくて選んでいると、marimekkoを素敵に着こなした店員さんが話しかけてくれました。私が希望を伝えると、お勧めの布をピックアップしてくれ、モチーフについて説明してくれました。marimekko愛が溢れている人でした。彼女のサポートのおかげで、素敵な布を選ぶことができ、他にも気に入った小物を購入しました。日本から来たことと接客してくれたお礼を伝え、お会計が閉店間際になってしまったことを詫びました。彼女はにっこりしながら「日本からわざわざ来てくれて嬉しかった。」と言ってくれました。

 帰りは足取り軽く、駅まで歩いていきました。本当に素敵なお店だったし、店員さんも優しかったなぁと心が温かくなっていました。しばらく歩いた後、急に後ろからパタパタと走る音が聞こえたと思ったら、「一緒に歩きましょう。」と先程の店員さんが追いかけてきてくれました。
 たまたま向かう方向も同じで、一緒の電車に乗れました。電車の中で、彼女は私物のmarimekkoグッズを見せてくれました。バッグの中身はとてもカラフルなのに、一緒に入っていると、完璧な組み合わせなのではないか?というくらい、センス良くまとまっていました。「あなたもmarimekko大好きだものね。」と彼女がにっこり笑って、言ってくれました。その言葉が何だかとても嬉しくて、あー幸せだなぁと感じました。

 旅先ではこういう出会いや、現地の方との会話がとても楽しく、思い出に残っています。フィンランドにもう一度行くことがあれば、絶対にmarimekkoのお店を再訪したいと思っています。

 他にもフィンランド観光で、岩の教会として有名なテンペリアウキオ教会にも行きました。岩と人工物が融合したようなつくりで、何とも言えない調和が存在していて、不思議な魅力がある教会でした。

 滞在先のホテルのサウナが改装中で、トラムで別のホテルのサウナまで行くトラブルもありました。(予約段階では、その情報は知らされておらず)まぁ、スケジュールぎっしりではなく、のんびりとした旅でしたので、トラムに乗って、サウナ遠征したのは良い思い出です。
 あとは、広場でフリーマーケットが開かれていて、アンティークの食器や布を眺めるのが楽しかったです。

 食事に関しては、フィンランドでは肉にジャムが添えてあるメニューが多くて、あまりなじみのない味ながらも、おいしいものがたくさん食べられました。

 日本からは直行便があり、「日本から一番近いヨーロッパの国」というキャッチフレーズを聞いたことがあります。治安も良いですし、空港からヘルシンキの中心部へのアクセスも良いので、旅行初心者の方にはお勧めです。
 北欧雑貨、マリメッコ、ムーミン、イッタラがお好きな方はとても楽しめると思います。

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