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ボクシングは距離の把握が全て

距離について大事なお話をします!

試合の1ラウンド目は情報収集をしよう

トミ「1ラウンド目の開始直後は、相手のジャブをパリーしながらのバックステップで外します。これを1回か2回、慣れるまで3回くらいかかっても良いので確実に行い相手の射程距離とパンチの到達位置(インパクトポイント)を確認しましょう。

いきなりバックステップなしのパリーのみで距離と位置を確認すると、相手のジャブだけでなくワンツーなど別のパンチが飛んでくるので、右など他のパンチを当てさせない為に最初はバックステップしながらのパリーで確認作業をしましょう。」

れん「相手の射程距離とパンチの到達位置(インパクトポイント)を確認するってなぜ?
なんとなく自分のパンチが届けば、それでいいんじゃないの?」

トミ「それだと相手のパンチも簡単に届くし簡単に当たるから、ただの殴り合いだよね?
まぐれで当たった人が勝つだけの博打で、運だけのゲームになるよね。」

れん「ぴぎゃあ!確かに!」

トミ「相手のパンチが当たらないようにして、自分のパンチだけが当たるようにしたいよね!みんな殴られたくないもんね!」

れん「え!でもたまに、殴られて喜んでる人いるよ!もっと!って言ってる!」

トミ「う、うん。き、き、気合を入れてるんじゃないかな…」

トミ「とにかくディフェンスは大事だよね。
基本的に相手のパンチのインパクトポイントを確認する必要があるんだよ。
インパクトポイントってのは相手のパンチの衝撃が一番大きくなる位置のことで、その位置でパンチをもらうとKOされる可能性が高くなるんだ。

逆に言うと、その位置でパンチをもらわなければ、倒させることはないんだよ。
ロープやコーナーポストに追い込まれると危険なのは、移動ができくきなることで、このインパクトポイントを外すことが困難になってKOされる確率が上がるからなんだよ。」

れん「そっか~だからロープに詰まるな!回れ!っていうんだね。」

距離のコントロールでスピードをコントロールできる


トミ「初心者の頃は、この距離の重要性を理解しきれてないんだよ。ほとんどの人が “わかってるつもり” なだけで、実際は自分のパンチを当てる事のみに集中して近づき過ぎてしまう。バックステップの練習もやってない人が多い。

人間の身体の動く仕組みは
目から情報を取り込む→脳に伝える→脳が神経回路を使って身体部位に電気信号を走らせる→身体が動く

なので、相手のパンチが来るのを見て足を動かす(バックステップ)という条件反射プログラムを体に組まないと実戦中に足が反応する事はないんだよ。

れん「そっか~!だから条件練習ってのが大事なんだね!」

トミ「話が少しそれちゃったんで元に戻すと、バックステップで相手の射程距離とパンチの到達位置(インパクトポイント)を確認できたら、次は相手のジャブのインパクトポイントでパリーをして相手のジャブを封じると同時に自分のジャブなどで攻撃に転じるんだ!

下のイラストを見て!」

トミ「先に相手に打たせて自分のテリトリーに引き込んで、距離を短くしてから攻撃すると自分のパンチだけ速くなるんだよ!

足を使って上手く距離をコントロールできればパンチのスピードで相手を上まわる事ができるんだ!
これがボクシングの基本的な戦い方なんだよ。
だから普段からバックステップと相手の射程距離とインパクトポイントを意識して練習していこうね!」

れん「は~い!」


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