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新入社員だった頃のこと

新入社員だった頃、とても暇だった。
配属先によっては、いきなり激務に放り込まれた同期も多かったが、
幸い、その辺がおおらかな部署に配属された。

しかも、同じ部署に配属された同期の中でも、あまり忙しくない担当だった。今思えば、忙しくないのは一年目だけだったが。

そんな暇な一年目、何をしたかというと、会社の中の情報がどこにあるかを探検しまくった。過去の書類を読んだり、書庫を無意味に漁ったりしてみた。

自分が入った会社は、オンジョブトレーニングとして、先輩の仕事をすぐやってみて覚えるようなスタイルだった。古い体質の会社で、社内語も飛び交うし、暗黙知が色々とまかり通っているところだった。

そんな会社なので、一年目の探検がなかなか役に立った。
情報がどの部署にあるかとか、どの部署がどんな仕事を分担として持っているかを知ることは、その後の仕事に使える知識になった。

どの会社でも通じるスキルでは全くないのが残念だが、仕事術としてハウトゥを抽出すると、情報収集は役に立つということだろう。

学校における新学年でも、新しい会社や部署でも、そこで使える情報を得られる機会というのはそうそうあるものではなく、それのある無しでスタートダッシュは大きく違ってくるように思う。

暇なので、何をしたらいいか先輩に聞くのもいいが、ほっとかれることをこれ幸いと、手当たり次第に周りの情報を集めるのも良い経験である。

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