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農業は人がいらなくなっていく。

どーも、冨安です。

北海道の平取町にてWFPダチョウファームで農業に携わっています。

そのなかで感じることが、農業って人がいらなくなっていくなあーということです。

農業といっても自然農から大規模農業まで幅広いので、今回はスーパーに並ぶような慣行農業についてです。

慣行農業で求められること

僕は主にブロッコリーの生産に携わっています。

今年は40haの面積をやっていて、ざっくり70、80万株くらいになります。

一般の消費者でありスーパーが求められる規格品を出荷するのが仕事なので、オリジナリティとか1ミリもいりません。

慣行農法では決められたことをきっちりやるのが大事です。

土壌分析の結果から肥料の量を決めて、農薬は基本的に規則性のあるルーティンを回します。

その中でも状況に応じて臨機応変にやる必要はあります。

ただ慣行農法では、決められたことを決められた通りにやるのが基本です。

慣行農法の作業は、機械やAIが得意なこと

だから慣行農法の作業って機械やAIがやった得意な作業なんですよね。

実際に僕がやっている農薬を散布する防除という作業、機械とAIがやったほうが絶対得意だ、AIで代替可能だなー、と思いながらやってます。

トラクターに乗って散布していくんですが、トラクターは自動操縦が普及してきていて、オペレーターの価値は下がっていきます。

操作の上手い下手は関係なくなってきてます。

畑を見ながら何をいつまくか?臨機応変に決めるのは当面は人間がやるけど、宇宙からのセンシングなどが発達して生育情報が詳細に分かるようになってきたら、管理はすべてAIに任せれるのは現実的になってくるのかなと。

1年後なのか?5年後なのか?10年後なのか分かりませんが。

ブロッコリーの収穫もいずれ機械化される作業

トラクター作業に限りません。

ブロッコリーの収穫作業って今はまだ機械化されてなくて、人間がやっています。

ブロッコリーの生育にばらつきがあり、そこの見極めが機械でまだできないので機械化が進んでいません。

でもこの課題解決も時間の問題で、実用化が進んでないだけで収穫機は出てきてるし5年後10年後には機械がやってるんじゃないかなーと思います。

農作業には人がいらなくなっていく。

というわけで僕は慣行農業においては、人間がやる作業はどんどんなくなっていくと思います。

ただ色んな農業があって畑作での農業の話をしていますが、ビニールハウス作業などでロボットに代替できない作業はたくさんあると思います。

その中でも大きな流れとしては農作業員はいらなくなっていって、農地を持っている人と数人の社員くらいいればOKみたいにどんどんなっていくのかなと。

とりあえず農地を持ってる人は強いけど、人手はいらないから雇用は生まれない。

短期的な人手不足は都市と地方をつなげるきっかけになってたのが、関わり白もなくなっていく。

農業の機械化や自動化は、食と農の分断を加速させるものなのかもしれません。

人がいらない農業、食と農をつなぐ人が関わり白のある農業(少量多品種栽培など)

すでに分かれていますが、大規模農業の中でも人との関わり白を作りながらやれた方が楽しくていいだろうなと思います😀

食と農、都市と地方、分断が進んでる要素もあるなかで、ここを繋ぐようなチャレンジはしてみたいと考えてます。

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