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Wicked Part 3 - Dancing Through Life

Part 3
  - Dancing Through Life
  - Sharing Secrets
  - Popular
  - The Lion Cab
  - I'm not that girl

Scene 8 Dancing Through Life

フィエロ
 ♪ 学校は教えようとする
  いつも間違ったことを
  信じてくれ、何度も追いやられて知ったんだ!
  僕らを立派な大人に育てたがる
  でもそれにストレスは必要かい?
  競争するのはやめて
  自由な人生の歩み方を学ぼう、、

  踊るのさ
  上っ面を飾って
  気楽な道を駆け抜けていくんだ
  考えすぎなければ
  気楽なもんさ
  難しいことじゃない
  気楽なんだから

  踊るのさ
  気張る必要はない
  こだわらないのがいいんだよ
  何も知らない方が問題さ
  一度きりさ だから踊るんだ

  踊るんだ
  揺れながら
  いつもキメていくんだ
  怖くないさ
  抱え込まなければ
  試さないことには
  何もわからないだろう
  
  踊ろうよ
  深く考えずに
  トラブルは少ない方が長生きするさ
  面倒事は
  なくなっていく
  自由に踊りながら
  生きていけばね!

フィエロ
 「さて!この町でとっておきの場所と言えば?」

ガリンダ
 「"オズダストボールルーム"ね!」

フィエロ
 「間違いなさそうだ!」

 ♪ オズダストボールルームに行こう
  今夜そこで落ち合うんだ
  夜明けまで踊り明かそう
  とっておきの子を見つけて
  踊りに誘うのさ!
  
  オズダストボールルームに
  来て僕についてきて
  後悔させないからさ

生徒たち
 ♪ オズダストで踊ろう!

フィエロ
 ♪ そこが僕らの行くべきところさ!

生徒たち
 ♪ 何も知らないのはよくないさ

フィエロ
 ♪ だから踊るんだ、、

ボック
 「ガリンダ?僕とダンスを踊ってくれないか?
  ずっと君を待っているんだ。」

ガリンダ
 「優しいのね、ビック」

ボック
 「、、ボックだよ、、」

ガリンダ
 「でも、もっと優しくなれると思わない?」

 ♪ 見えるかしら?
  車椅子に乗ったとても美しい女の子が
  不公平よね
  みんなが楽しむべきよ
  でも彼女は出来ない
  私のヒーローだったら
  彼女を誘うはずだわ!

ボック
 「そうだね、僕なら彼女を誘えるよ!」

ガリンダ
 ♪ ビック、ほんとうに?
  私のためにしてくれるの?

ボック
 「君のためなら何でもするよガリンダ。」
 (ネサローズに歩み寄り)
 「ネサローズ?お願いしたいことがあるんだけど、、」

フィエロ
 「ガリンダ、君は上手いなあ」

ガリンダ
 「なんのことかしら?
  まあ偶然にも今夜はフリーになったわ、、だから、」

フィエロ
 「だから、8時ごろに君を迎えに行くよ?」

ガリンダ
 「そうなるわね、、」

 ♪ 今こうして出会えた

二人
 ♪ お似合いの二人だ

グリンダ
 「あなたはパーフェクトよ」

フィエロ
 「君もパーフェクトだ」

二人
 ♪ 完璧な二人は
  永遠に続くんだ
  踊って生きよう!

(エルファバとネサローズがライトアップされる)

エルファバ
 「意味が分からない!
  あんな馬鹿なボンボンが突然現れて、
  みんな惹かれて妙なボールルームに行くなんて!」

ネサローズ
 「私も行くわ!こんな素晴らしいことってある?
  ボックは最初シャイ過ぎたけど、
  ガリンダが誘うように押してくれたの」

エルファバ
 「ガリンダ!?」

ネサローズ
 「悪く言わないで!
  ガリンダのおかげで人生で初めて幸せな夜を
  過ごそうとしているのよ!」

 ♪ やっときたのね
  楽しい夜を過ごせるときが
  ガリンダのおかげてこのマンチキンの男の子と
  彼女に何かお返しが出来たらいいのに
  エルファバ、そうでしょ、、
  私たちはお似合いなの
  ガリンダが教えてくれた
  お似合いなの、私とボックは、、

 「エルファバ、お願い、わかってよ」

エルファバ
 ♪ わかってるわ、、

(ガリンダ、シェンシェン、ファニーにスポットがいく。
 エルファバはステージの反対側に残る)

ガリンダ
 「フィエロのためにおめかししなきゃね」

(シェンシェンがガリンダの帽子入れから魔女の帽子を見つける)

ファニー
 「ガリンダ、これはいったい!?」

ガリンダ
 「見なかったことにしてちょうだい。
  おばあちゃんはいつも変な帽子をくれるのよ。
  誰かに被らせたいけど、そこまで嫌いな子もいないのよね。」

シェンシェン
 「あげちゃいなさいよ!」

ファニー
 「エルファバにあげなよ!」

(3人はエルファバをじっと見る。
 ガリンダはエルファバのもとに歩み寄る)

エルファバ
 「ガリンダ聞いて、ネッサと私はあなたのこと話していたの」

ガリンダ
 「私はあなたのこと話していたわ!
  今日のパーティでこれが良いんじゃないかと思って」

(ガリンダは魔女帽子をエルファバに渡す)

 ♪ ほんと、、とがってるわ!
  そう思わない?
  黒は今年のラッキーカラーよ!
  すごく似合ってるわ
  あなたにこの帽子は
  とても賢く見える!
  心の底から思うわ
  この帽子はあなたのためのものよ!

(ガリンダは走り去る。
 エルファバは帽子をちらっとみてほころぶ。
 生徒たちが現れて踊りだす。
 ボックとネサローズが現れ、ぎこちなく手を取り合う)

ネサローズ
 「なぜこぶしを握っているの?」

ボック
 「レモンとメロンと梨が入ってるんだ!」

ネサローズ
 「あらまあ!」

ボック
 ♪ ネッサ聞いてくれ、、

ネサローズ
 「なに?」

ボック
 ♪ ネッサ、、
  伝えないといけないことがあるんだ
  今夜君を誘った理由を
  不公平かもしれないけど、、

ネサローズ
 「ボック、わかっているわ」

ボック
 「そうなのかい?」

ネサローズ
 ♪ この車椅子よね
  気遣ってくれているのよね
  そうなんでしょう?

ボック
 「いや、、そうじゃないんだ、、理由は、」
 ♪ 君が美しいから誘ったんだ!
 
ネサローズ
 「まあ、ボック、、!」
 ♪ あなたは素敵だわ
  私たちは結ばれるべきなの
  これは私たちのチャンスなのかしら
  私たちきっとお似合いよ
  そうでしょう?

ボック
 「ネッサ、踊ろう!」

ネサローズ
 「え?」

ボック
 ♪ さあ踊ろう!

(他の人たちに混ざって二人は踊る。
 マダムモリブルがガリンダの元にやってくる)

モリブル
 「あらアップランドのお嬢さん」

ガリンダ
 「マダムモリブル、、なぜこんなところに?」

モリブル
 「あなたに渡すものがあるのよ」

(小さな魔法の杖をガリンダに渡す)

ガリンダ
 「は、、マダム、、トレーニングようの杖だわ、、
  感謝しきれません、、」

モリブル
 「私にではありませんわ!あなたのルームメイトのアイデアよ。」

ガリンダ
 「え、エルファバが?」

モリブル
 「エルファバは私に魔法学クラスにあなたを入れてほしいと
  頼んできたのよ。
  今夜あなたに言わないと、ゼミを辞めるなんて言い出すもので」

ガリンダ
 「でも、どうして、、」

モリブル
 「さあねえ。個人的にはあなたには才能がないと思いますが。
  期待を裏切ってほしいところね。まあ無理でしょうけど」

(モリブルは去り、フィエロががリンダの元へ戻ってくる)

フィエロ
 「どうかした?」

ガリンダ
 「欲しかったものを手に入れたの、、」

フィエロ
 「なら何が問題なんだい?」

ガリンダ
 「なんでもないわ、、」

フィエロ
 「そうか、じゃあ踊ろうか、、」

(二人が踊り始めるところで、エルファバが現れる。
 生徒たちが固まりエルファバの姿を嘲笑するのに
 気づき踊りを止める)


フィエロ
 「一体彼女は誰なんだ?」

ガリンダ
 「私のルームメイトよ、、お願いだから見つめないで!」

フィエロ
 「そんなの出来ないよ」

(エルファバは生徒たちの会話に気づいて帽子を取る。
 彼女は一呼吸置き、帽子を被りなおして踊り始める。
 独りで。音楽は止まっている)

フィエロ
 「どうも彼女は空気が読めてないみたいだな、、」

ガリンダ
 「いいえ読めてるわ。ただ気付かないフリをしてるの、、
  気まずくなってきたわ、、」

フィエロ
 「どうして?別に君のせいではないでしょ?」

ガリンダ
 「すみませんちょっと通して、、」

 (ガリンダはエルファバのもとに行き、咳払いをして)

 「一緒にいいかしら?」

 (ガリンダは恐る恐る踊り始める。
  生徒たちはそれを見て受け入れ、音楽が流れると共に
  また踊り始める)

全員
 ♪  踊ろうよ オズダストで
  他に行き先が決まってないなら
  不思議なことに 踊っていれば
  自然と人生は楽しくなるよ

Scene 9 秘密の教え合い


(エルファバとガリンダは部屋に戻る。
 ガリンダは興奮気味な様子)

ガリンダ
 「パーティ初めてだったの?!初めて!
  お互いの知らないこと話し合いましょ!
  私から!
  フィエロと私、結婚するの!」

(ガリンダは秘密を教えて照れはしゃぐ)

エルファバ
 「ほんと?彼もう求婚したの?」

ガリンダ
 「いいえまだよ、、
  次はあなたが秘密を言う番よ」

エルファバ
 「例えばどんなこと?」

ガリンダ
 「例えば、、あなたがいつも枕の下に
  この小さな変な緑のボトルを置いて
  寝ている理由とかね!」

(ガリンダはボトルを掴みだす)

エルファバ
 「返して」

ガリンダ
 「何よ~教えてよ教えてよ!」

エルファバ
 「母親の形見よ!この話はおしまい!」

(沈黙が走る。ガリンダはボトルを渡す)

ガリンダ
 「不公平よ!私は都っと気を教えたのよ。」

エルファバ
 「父は私が嫌いなの」

ガリンダ
 「はあ、、」

エルファバ
 「これは秘密じゃないわね。私が悪いだけ」

ガリンダ
 「どういうこと?」

エルファバ
 「なぜネッサが車いす生活なのか、、
  お母さんがネッサを身ごもった時、
  父は新しい赤ちゃんのことを心配していたの。」

ガリンダ
 「緑色じゃないかって?」

エルファバ
 「それで父は、ミルクフラワーを母に飲ませたの
  でもネッサは思ったより早く生まれた。
  生まれた時から足が絡まってた。
  そして、お母さんは起きなかった。
  私がいなければ、どっちも起きることなかったわ」

ガリンダ
 「それはミルクフラワーのせいで、
  あなたのせいではないわ。
  たしかにそれはあなたの秘密ね、、
  でも事実ではないわ。
  あら見て、もう明日よ!
  エルフィ、、エルフィって呼んでもいいかしら?」

エルファバ
 「ちょっとなれなれしいわ、、」

ガリンダ
 「私のことは、、ガリンダと呼んで。
  エルフィ、私たちは友達よ。
  いま新しいプロジェクトを考えたわ!」

エルファバ
 「そんなことやる必要ないわよ」

ガリンダ
 「わかってる、、私の株が上がるからよ!」

Scene 10 人気者

ガリンダ
 ♪  私よりも幸せじゃなさそうな誰かをみると
  例えばね、、待って
  私より幸せな人なんている?
  私の心が痛み出すの
  ただ手伝ってあげるのよ
  変わる必要がある人がいるときは
  わかってるわ
  彼らの望むものだもの
  
  あなたの場合だって
  史上最難関のケースだけども
  心配しないで!出来るにきまってる
  ついてきなさい
  ほんとうよ
  あなたは
  じきに
  
  人気者!
  すぐになれるわ
  教えてあげるの
  男の子との接し方を
  いちゃつく方法もちょっぴりね(ふぁー)
  可愛い靴も
  ヘアアレンジも
  人気者になるためのものよ
  
  ポピュラー!
  あなたを人気にするわ
  可愛い服を選んで
  スポーツも上手になるわ
  スラングも使うようになるよ
  さあ始めましょ
  とても長い道のりだから

  雑な分析は許してね
  ひとそれぞれ指標は違うもの
  私は選ばれたものなのよ
  友、姉、アドバイザー  
  私が一番よ
  これに関しては

  ポピュラー
  誰よりも心得ているわ
  私のアシストあれば
  あなたもなれるわ
  ひどかった様相と引き換えにね
  いまもね
  誰も止めないわ
  あなたが人気になることを
  ラララ

  人気者にしてあげる!
  
  もみくちゃな不細工や
  正体不明のものを見た時に
  思い出させてあげるのよ
  彼らのために
  称賛される国の首相や
  特別すごいコミュニケーターたち
  彼らは賢かったのかしら?
  笑わせないでよ

  人気者だったの!
  それが肝心なのよ
  姿勢じゃないわ
  どう見えるかよ
  だから敏感にならなきゃ
  とっても人気になるために
  私みたいにね

  どうしてなの、エルファバ
  見てみなさいよ
  あなたは美しいのよ

エルファバ
 「わ、、私行くわ」

ガリンダ
 「どういたしまして、、?」

 ♪ 興味ない様子を
  取り繕っても
  私にはわかるわ
  にんまりしがみつくわ
  あなたの人気さを見つけたらね
  
  La ~

  人気者になるわ
  私ほどではないけどね!

Scene 11 ライオンの子  

(学生たちはディラモンド博士の教室にいる
 過剰にドレスアップしたエルファバが
 教室に入ってくる)

エルファバ
 「髪をなびかせるのよ!
  何か言いたいことあるの?」

フィエロ
 「いやただ、、ガリンダ側に行ったんだなあと。
  別にそんなこと必要ないんだぞ?」

ディラモンド
 「さあみんな席に座って!
  伝えたいことがあるんだ。
  時間があまりないから。
  今日が私の最終講義になる、
  私はもう教鞭を振ることが出来ないんだ。
  みんなありがとう。
  君らの情熱や、小論文、
  まあ出来がいいとは言わないがね。
  そして、一緒にランチをしてくれてね。」

(マダムモリブルが駆け込んでくる)

モリブル
 「ディラモンド博士!とても残念です。」

エルファバ
 「マダムモリブル、何とかしなきゃいけません。」

ディラモンド
 「エルファバ、彼らにはその権限があるんだ。
  でも私は警鐘を鳴らし続けるよ。」

科学者
 「行くぞ、ヤギ」

(男たちはディラモンドを部屋から連れ出す)

ディラモンド
 「彼らは全貌を明かそうとはしないんだ!
  みんな覚えておくんだぞ!
  忘れないでくれ。」

(ディラモンドは連れていかれた)

エルファバ
 「ディラモンド博士!
 (立ち止まって)
  ねえ、みんな黙って座り続けるわけ?」

モリブル
 「エルファバ、私たちには何も出来ないわ。
  お願い席に座ってちょうだい。」

教授
 「こんにちは生徒たち!」

モリブル
 「こんにちは。」

教授
 「毎日ドラゴンクロックが時を刻むなか、
  偉大なオズの隅々で
  静かに歩みを進めている。
  例えばこの檻だ!」

(教授はクロスのかかった檻を指さす。
 クロスを取ると、ライオンが檻の中にいる)

教授
 「これからもっと見るようになるぞ。
  この画期的な発明は、
  動物たちのためのものなのだ。」

エルファバ
 「これが彼らのためなら、
  なぜ彼は怯えているのよ。」

教授
 「彼はただ興奮しているんだよ。それだけだ。」
 (檻をたたく)
 「小さい頃から檻に入れておくとな、
  彼らは一生話すことを覚えないんだ。」

エルファバ
 「何ですって?」

(彼は学生たちに檻の前に来るように促す)

教授
 「そうだ!もっと近づいて!」

エルファバ
 (フィエロに向かって)
 「動物たちが檻に追いやられて話さない世界なんて
  想像できる?」

教授
 「少し動揺しているようだが、
  すぐ落ち着くよ。」

エルファバ
 「どうしたらいいのかしら、、」

フィエロ
 「わからない」

エルファバ
 「誰かが何とかしなくては、、!」

(閃光が部屋中で飛び交う
 フィエロとエルファバ以外の人は
 自由に動くことが出来なくなる)

フィエロ
 「何が起きているんだ?」

エルファバ
 「わからないわ。
  すごく怒っているの私」

フィエロ
 「わかったとにかく動かないで!
  あと僕に怒らないでくれ、、」

(フィエロは檻を掴むと)

フィエロ
 「君も来るかい?」

(エルファバは彼が檻を持つと一緒に走り去る)

エルファバ
 「気を付けて!揺らしちゃだめよ!」

フィエロ
 「揺らしてないよ!」

エルファバ
 「彼をここで見捨てるわけには行かないわ。
  どこか安全な場所を探さなくちゃ、、」

フィエロ
 「僕が何をしたか分かっているのか?
  僕は本当に愚かなことをしてしまった!」

エルファバ
 「いいえ、そんなことないわ」

フィエロ
 「なぜ君を見ると必ず何か問題を起こしているんだろう」

エルファバ
 「起こしてないわ。私自身が問題なのよ」

フィエロ
 「確かにそうかも。」

エルファバ
 「あら!じゃあ黙ってろというの?」

フィエロ
 「そうじゃなくて、、」

エルファバ
 「好きでこうなったと思ってるの?
  好きでこうしていると思ってるわけ?
  そうじゃなかったらどれだけ楽かわかる?」

フィエロ
 「君は人に耳を傾けたことがあるのか?」

エルファバ
 「あ、ごめんなさい、、
  でももう一つ言っていい?
  あなたは今なら戻れるわよ」

フィエロ
 「だから?」

エルファバ
 「だから、どんな浅はかで自己中でも、、」

フィエロ
 「おいおい、今は見せかけはないぞ。
  僕は真摯に自己中で心底浅はかなんだから。」

エルファバ
 「そんなことないわ。
  それともあなたは幸せじゃないの?」

フィエロ
 「わかったよ。助けが必要じゃないなら、、」

エルファバ
 「いいえ必要よ!ほんと馬鹿よね。
  ただ怖いのよ。そんなつもりじゃ、、」

フィエロ
 「じゃあなんだよ?
  誰に対しても君は意地悪じゃないか?」

エルファバ
 「あらあなた、血が出てるわ。
  この子がひっかいたのね。」

フィエロ
 「ああ、多分君のせいだよ。
  僕は安全な場所に行ったほうがいいね。
  檻の話だ、檻を安全な場所に、、」

(フィエロは立ち去る)

エルファバ
 「フィエロ、、」

Scene 12 私は”あの子”じゃない

エルファバ
 ♪ 手が触れて
  目が合うと
  静寂に包まれて
  ふと熱くなる
  心が回転木馬に乗ったよう
  彼はそんな気にさせる人
  でも私はそんな子じゃない

  夢を見すぎない
  自分を見失わない
  あの幸せなんて覚えていない
  彼はそういう人
  でも私は違うの
  必要以上に
  欲しがっていた
  この国の”あるべき姿”
  でも歯痒さは収まらないのね
  現実に戻ったら
  
  さわやかな笑顔 しなやかな手足
  賢い彼女が 彼を勝ち取るの
  柔らかいカールのブロンドヘアー
  彼が選んだ女の子よ
  神様は知っているわ
  私はそんな子ではないと
  
  願うのはやめよう
  始めることも
  心の傷が癒えることだけを
  私の知っている女の子
  彼もその子が好きなの
  私はその子じゃない