2日前からしか予約できない病院

タイミング治療というのをはじめた。

いわゆる不妊治療の一種で、不妊治療にかかる人のうちたいていは最初に通る道。
排卵のタイミングを病院で見てもらって、がんばる日を決め打ちするというものだ。

タイミング治療についての詳しくは別でまた書くとして、行った病院がWeb予約オンリー、しかも2日前からしか予約できない、ということでちょっとビックリした。
2日前の0時に、その日の予約が可能になるらしい。

ビックリしてつい聞いてしまった。
「え?もしタイミングがいいときに予約がいっぱいでとれなかったらどうするんですか?」
「そのときはいちばん近い日で来れるときに来ていただくようになります〜」
「えーと、けっこうその0時きっかりに予約を取らないと埋まってしまうかもってことですよね?」
「はい〜みなさんけっこうみなさん0時にスタンバってるみたいですね。。」
「ふぁっ!?」

ちょっと意味がわからない。
妊活中は早寝早起きしろ!(22時〜2時はぜったい寝ろ!)とみんないうくせに、0時にスタンバってないといけないとかどういうことなのだろうか。。

2日前からしか予約できない?

予約の仕方は次のとおりだ。

(1)予約サイトにいく
(2)予約日(2-1)と診療内容(2-2)を選ぶ
(3)時間をえらび、診察券番号や名前、電話番号などの情報を入れる

(2)において、

予約できるのは当日と翌日のみです 

と明記されている。
また、日曜日(休診日)が選択されると下部に「日曜日のため休診です」というアラートが出ている。

次に(3)において時間を選ぶのだが、基本的にはセレクトボックスを押すと30分単位での時間が表示されていて、その中から選ぶようになっている。
しかし、押しても何も起こらないときがあり、よく見ると、

※何も表示されないときは予約がいっぱいの可能性があります。

と書かれている。
なるほど。UI的にもツッコミどころ満載だが、今日はここはスルーしよう。

どうしてこうなった!?

ちょっと一瞬ビックリしてしまったこの2日前予約(しかも0時スタート)だが、きっとこうなってしまったのにはなんらかの理由があるはずだ。
今までどうしていて、今こうなっているのかを妄想してみる。

ちなみに、タイミング治療において病院に行かないといけないのは月3回。
・生理3日め
・排卵前(人によって生理10〜13日めぐらい)
・排卵&性交後(人によって生理14〜17日めぐらい)

■最初はアナログな予約方法

きっと最初は、電話予約だったはずだ。
タイミング治療というのは、歯医者などとは違って、診察に行った日に次の予約日が確定しない。
歯医者などだと、先生から「また来週ぐらいに来てください」といわれて受付で予約をとるわけだが、その場合は来週であればいつでもよい。自分の手帳を出して、都合のよい日に予約を入れるだろう。

しかし、タイミング治療の場合の次の予約というのは「生理3日めに来てください」などといわれる。
女性の気持ちと次の生理日なんてふわふわしたもの。その時点でわかるはずがない。順調な周期の人であればなんとなくの想定はつくとしても、確実な日はきてみないとわからない。

なるほど!となると、どのみち予約日が直前まで決まらないわけだ。
さきほどの「生理3日め」で考えてみると、おそらく生理が来た日に電話予約をし、3日めにあたる日の予約をとる。

いちど生理がくれば、その月に行く日程はだいたい決まるが、たとえば性交できなかったときにやっぱり予約やめます〜とか、ちょっとした変更はつきものだ。

しかし電話予約だけで受付が破綻

おそらくこの方法では、ある程度の患者数になってくると、電話予約だけで受付が破綻するはずだ。
予約の変更やキャンセルの対応を人がやっていると、おそらく「予約係り」が1人必要になるぐらいのボリュームだろう。これはもったいないと判断した経営者が、Web予約にしようとなったのだと思う。

さきほどの「生理3日め」も、生理が始まった日の深夜0時にスタンバっておき、2日後の予約を入れればそれが「生理3日め」となる。

■2日前からしか予約が取れないという謎

さてここで2日前からしか予約が取れないという謎だが、キーとなるのはさっき気づいた「どのみち予約日が直前まで決まらない」ということだ。
生理が始まらないとわからないことについては、始まってから考えればよい。というか始まってからしか考えられない。
あらかじめ仮で日程をおさえておいても無駄になることのほうが多い。予定を変更するというフローが、患者にとっても病院にとっても無駄でしかない。
NTTや携帯キャリアに通話料の貢献をしているだけである。

1週間以内の予約を取れるようにしていても、おそらくアクティブなのはせいぜい直近の1〜2日ぐらいになるのではないだろうか。

とはいえ、ある程度自由に時間を使える仕事をしている身からすると、急に予定が入るとけっこうつらい。
たとえばじゃあ生理3日めに打ち合わせが入ってたらどうすんねん!と思ってしまうのだが、それよりは妊活を優先しろという話?w(いやそういうわけにはいかんだろ)

というか、サラリーマン(ウーマン)はどうしてんの?生理3日めは半休とるの?

0時から2日後の予約がスタートする件

さてここまでで、2日後の予約がスタートすることについては納得した。

次は、これが0時にスタートするということ。
うーん。これは皆目検討がつかない。というか、使う人たちのことを1ミリも考えずにつくったシステム会社の都合とすら思えてくるぐらい理由がみつからない。

ふつうに考えると、「婦人科で使うシステムで」となったところで「22時には寝ないと!」というところを連想してほしいところだ。
じゃっかん時間の計算がややこしいかもしれないが、工数が1ヶ月増えます、という話ではないだろう。

まとめ

最初は「ふぁっ!?」と思ったシステムだったが、よくよく考えてみるとそんなに変なわけではなく、わりと理にかなうものだった。

しかし、UIとスタート時間についてはもう少しなんとかしてほしいがががが。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?