決算書をどう見ますか?その5

若い融資担当者のみなさん、頑張ってくださいね。

1.八百屋さんの決算書
決算書をお客様から頂いたら、早速債務内容データを登録して、格付を出して与信方針を決定して、といった流れになるのでしょうね。

与信方針を決定する際、上司から突っ込まれない様に不明な点はお客様に質問したりするのでしょうね。

「八百屋さんの決算書」とは当然例えなのですが、何を言いたいかと言うと、決算分析しているタイミングでは既に決算書の科目明細に記載されたトマトは無いということ、即ち、決算書は所詮過去の数値なので、決算分析をする時は、過去の決算書を横に並べて、ストックを分析する科目とフローを分析する科目をごちゃごちゃにしないことが肝要です。財務分析している時に、決算時点のトマトが残ってたら流石にヤバいですよね。
大切なのは今なんです。
流れを把握する為に必要な分析はしますが、在庫のトマトの資産性を過度に分析する必要はない、と言う例えです。

2.工場見学など
恐らくお客様のところに訪問しても、通されるのは、社長室とか、財務経理責任者のところでしょう。
「企業があぶないサインはここだ」みたいな怪しげな書き物に「ホワイトボードが真っ白になっている企業」なんて書いてあると、何言ってんだか?と思います。でも、経理財務部門以外の部門を見るのは為になりますよ。もちろん業種によってですが。
決算書の数字ばかり分析してないで会社の動きを自分の目で見てイメージし、そのイメージと数字を対比して自分なりに腹落ちさせる。これは大事です。前も書きましたが、商流図かけますか?その会社の強み、弱みを把握してますか?

コロナ禍もあり、工場見学、会社見学はもはや流行らないかもしれませんが、できる限り会社を立体的に理解しようとすることは重要です。

TBSで放映されているガッチリマンデーやNHKで放映されている探検ファクトリーはおすすめです。会社を立体的に見る目を養う一助になると思います。

あと、脱線しますが、過去のNHK放映のドラマで融資担当者としてためになると思っているものとしては、
ハゲタカ
監査法人
トップセールス
などもおすすめです。監査法人はYouTubeで見ることができます。

また長くなって来たので今回はこの辺にします。

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