2019/12/07(土)【日記】大嘗宮一般参賀からの即位パレード順路巡礼へのコンボをキメようとしたものの小学生レベルの算数ができなかったばかりに返り討ちにあったでござるの巻

 昨日、大嘗宮一般参賀に行ったのだが、実はその後「11月10日に行われた天皇皇后両陛下の即位パレードの順路を自分の足でたどる」というチャレンジも行った。

 11月10日、テレビで天皇皇后両陛下の即位パレードを見た時「歴史的瞬間の舞台が行こうと思えば行ける場所にある。ならば、一度自分の足で歩いてみたい」と思い、機会を待っていた。

 そしてそれから約1ヶ月、大嘗宮一般参賀にために皇居へ行くのにあわせて、挑戦することにした。

 この日、東京駅にたどり着いたが11時25分。大嘗宮を見て、二の丸公園を散策し、売店で買い物をして大手門を出たのが15時10分。

 この時点ですでに歩いた時間も距離もかなりのものだったが、まだ元気だったし、日も沈んではいなかったため、予定通りに決行。

 二重橋前交差点から、よーい、スタート。

 当日のルートについては、以下の記事がわかりやすい。

 祝田橋交差点、桜田門、国会議事堂……と、ひたすら歩いていったのだが、途中でふたつの誤算に気づいた。

 まず第一に、おまわりさんの数がハンパじゃない。

 あちこちに立っている。

 あちこちを歩いている。

 あちこちから自転車でやってきて、通りすぎていく。

 車両も、たくさん。

 パトカーが何台も走って……どころではなく、大型バスタイプの人員輸送車が何台も何台も道路脇に並んでいる。

 ただ歩いているだけで、なにも悪いことをしていないし、するつもりもないが、それでも緊張感が半端じゃない。

 身体的疲労以上に、精神的疲労がつのる。

 とはいえ、この一帯こそが日本国の中心のなかの中心「霞ヶ関」なので、警備が厳重であるのはきわめて当然のこと。逆にそうでないと困る。そもそも、警視庁と警察庁もこの地にあるのだ。

 ただ、3分に一度くらいの頻度でおまわりさんをみかけるため、職質された際になんと答えるかを頭のなかで常にシミュレートしながらのウォーキングになってしまった。

 本当に職質された場合は「あ、いや、御即位パレードのルートを自分でも歩いてみたくて……」と答えるつもりだったが、果たしてこれで納得してもらえたかどうかはわからない。

 ちなみに、いちばん警備が厳重そうに見えた場所は警視庁でも国会議事堂でもなく「自由民主党本部」だった。ジュラルミンの盾を足元に置き、警杖を持ったおまわりさんが何人もいた。この日見た中では一番の重装備部隊である。

 と、まずは警備体制についての誤算があったわけだが、もうひとつの誤算は、単純にぼくのやらかしである。

 思ったより、道のりが長かったのだ。

 パレードの時間はだいたい30~40分くらいだったと記憶していたので、1時間半くらい歩けばゴールの赤坂御用地周辺までたどり着けると思っていた。

 だが、これが大まちがい。

 実際に1時間歩いてたどり着けたのは地下鉄の永田町駅、つまり、まだ半分の地点だった。

 ここで、改めて計算をしなおした。

 即位パレードのオープンカーは「見られる」ことが目的なので、沿道の人々がちゃんと見ることができる速度で走っていたはず。

 つまり、時速10~20キロくらいであろう。

 一方、成人の歩行速度は時速約4キロ程度とされる。

 ということは、仮に車が時速10キロで走っていたとしても、その行程を徒歩でたどるには2時間30分かかるということなる。

 「失敗したああああああああああああ!!!!!!!」

 小学校高学年くらいなら余裕でできる算数を、事前にちゃんとやらなかったのが敗因だった。

 見よ、これが義務教育の敗北だ。オレが、オレこそが義務教育の敗北だ。

 結局、そのあとにも予定が入っていたため、永田町駅で地下鉄に乗り、リタイアと相成った。

 実にしょーもない話ではあるが、生まれも育ちも東京のくせに山手線の内側の地理をほとんど知らないぼくにとってはいい勉強の機会になった。実地で歩くと身体が学ぶ。身体でわかる。

 算数はわかっていなかったみたいだがね! HAHAHA!

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