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入社して13ヶ月目以降にしたこと、そして退職。

Tommyです。

この記事は、株式会社BesoのUIUXデザイナー 13ヶ月目となる2023年4月以降にあったことをまとめています。

未経験ながら意気揚々といきなりスタートアップの1人目正社員デザイナーになり、右も左もわからない中で試行錯誤をしてきたこのシリーズもこれがラストとなります。

この記事を書くか迷ったところもあります。
が、自分がたどってきた足跡をしっかり残しておこうと思い、書いております。スタートアップで働くということのリアルさを改めて感じていただければ幸いです。

(🙇 あくまで、とある人がそういうことも経験されたんだな、という温度感で温かく見守るように拝読いただければ幸いです。)


発端の4月

4月末。プロダクト開発のデザイナーをクビになりました。

「今、正直居場所ないですね。」
初めてお先真っ暗、というものを経験しました。

・スタートアップの時間軸にあっておらず遅い
・アウトプットの成果物が理解しにくい
・自分のアイディアに固執しがち
・すべてを知ろうとしがち
・自分一人で成果を出せていない(結局他の人の時間も使っている)

こうしたフィードバックを突きつけられました。
ただこの段階では自分の仕事の進め方・成果物の話なのでまだ直していける部分だな、と思っていたのですが、最後に人間関係に関わる部分を言われ、これでポッキリ折れたのを今でも覚えています。

振り返ってみると、急速に事業の本流から離れていく感があり、周りの変化に置いていかれている感覚はあり、自分の実力不足だったと思います。

それでも、まだ改善していく気概は持ち合わせて話はしていたのですが、ポッキリ折れたところでプロダクト開発のデザイナーを続けたい主張はもはや出ず、5月からBiz側にチーム異動し、インサイドセールスをしていくことになりました。

幸いだったのは、この出来事の直後、知り合いと飲みにいく予定があり、そこで話を聞いてもらうことができたことでした。

病んだ5月

とりあえず会った人に話して吐き出す

ポッキリ折れた件を自分の場合は、とにかく会った人に話しました。
おそらく人によってどう消化させていくかは変わってくると思いますが、自分の場合は話をすることで現実を受けれていくタイプだったようです。

とてもじゃないが1人でずっと抱え込んでおくことはできないな、と思いました。

その甲斐あってか、週末でなんとか気持ちを切り替えられた、気がして出社しました。社内の他の人はこんなことになっているとは知らないので、後から聞くと、なんかその日はテンション低いなーといった感じに思っていたそうです。

新メンバーSさん

Bizサイドに異動した初日、ちょうど同じタイミングで新しくSさんが加わりました。席が隣になったこともあり、早速一緒に昼ごはんを食べに行きました。

社内がどんな感じか、話をしながら当時の筆者は、初日のSさんにも「自分も今日からBiz側なんですよね…実は…」みたいなことを言ってました。

今思うと初日の人によく言ったなとちょっと反省します。

このSさんはこの後自分が立ち直っていく段階で本当にお世話になった兄貴みたいな方なので、感謝しかないです。

やっぱりメンタルにはきてたみたいで

どうにか気持ちを切り替えたと思っていましたが身体は正直で、このタイミングでかかりました、コロナ。

高熱が6日ほど続き、その後夜寝る時に咳が出て睡眠不足が3日続くという状態でした。

Bizサイドに移ってやっていこうかという矢先でのコロナだったので、
・これから挽回したいのにできない焦り
・もしかしたら元の状態にまで回復しないかもしれない不安
を感じていました。

さらに極めつけだったのはコロナ中に今の売上の状態だとBizサイドから人を切っていかざるを得ないという話があったことです。真っ先に切られて職を失うのは自分だろうな、と思いました(営業経験あるといっても新規開拓の営業経験はなかったので)。

5月、人生でも初めてといっていいほど、本当に病んでいました。
物事を悪い方向にしか考えられず、それの連続でどんどん不安感に襲われる。

コロナの後遺症のなのか、ずっと船に揺られているような感覚も残り、
きつかったです。。

立ち直る6月

きっかけはちょっとしたこと

このまま仕事なくて、頼れる身内もいなくなったりして、人生どうなるんかな、、

そして不安感に襲われる。

こんな状態からどう脱したのか?
きっかけは、求人サイトを見たことでした。

「他の場所でも仕事あるんだな」
こう思えたことが立ち直りのきっかけだったと今でも覚えています。

気づかぬうちに視野が狭くなっていたと思います。それがパアッと視界が開けた気がしました。

再起動

視界が開けた気がしてみると、不思議なものでエンジンがかかってきました。早速取りかかったのがポートフォリオの整備です。

こちらの記事で触れたのですが、もともとイラレPDFからNotionに移行することを少ししていたので、それを本格的に進めていきました。

ポートフォリオを作るとなると、この会社で自分がやったことを振り返ることになります。2022年4月の入社から約1年間の自分のアウトプットを見返すと、まあそれなりにいろいろ作っていたんだなとなりました。これがまた1歩立ち直るポイントになったと思います。

こう立ち直ってくるとインサイドセールスも前向きに取り組めていたと思います。なかなか結果には結び付かなかったですが、Sさんや営業の方とトークスクリプトを考えて試してみて変えてみて、といった試行錯誤を繰り返していました。

その日は来たけどもう大丈夫だった

6月下旬の某日。退職の勧告がありました。
まあそうなるだろうという心の準備と転職に向けた動き出しはできていたので、この時はもう大丈夫でした。

7月はもう転職活動に日中の時間も使ってもらっていいとなったのですが、この時点で、8月に参加する展示会に向けた制作物を抱えていたので、それだけは最後にやり切ると決めて残り1ヶ月弱を過ごすことにしました。

やり切る7月

Sさんと一緒に展示会の制作物を作っていく

大阪のスタートアップが出展していかにインパクトを残すか、
これを軸に、1ヶ月弱で以下の物量を作り切りました。

・会場で配布するチラシ A4両面
・ブース内展示パネル B0 3つ
・会社PR動画 30秒 1本
・商品紹介PR動画 30秒 2本

制作の過程が気になる方はこちらをご覧ください↓

広告クリエイティブ

Sさんは広報畑を歩まれてきた方なので、一緒に仕事をさせていただいたことは本当に学びが多かったです。

筆者自身はカチッとした遊びの少ない表現になりがちだったのですが、Sさんの発想の仕方は、見た人がどうおもしろいと思って興味を持ってくれるか、そのあたりにあった感じです。

同じことを言うにしても、表現的なおもしろさとわかりやすさが共存していた印象です。

アイディアだけはポンポン出して、それをSさんに言っては、おもしろい、と言ってもらえるかをずっと試していました笑

そんな中でSさんがポロッと出してくるものが、ああそういうのがあったか!というもので、毎度やられた!と思っていました。

こんなやり取りを繰り返しているとおもしろいもので、自分の頭の使い方も徐々に柔らかくなっていくのを感じました。

1ヶ月弱という短い期間だったのですが、Sさんと一緒にまた仕事したいと今でも思っています。

次のステップへ

どっぷり制作漬けの中、とはいえ転職活動の面談・面接も7月の下旬ごろから随時入れていました。

ちょっと面談してきまーす、とふつうにオフィス内で言ってました笑

2023年夏の転職の話はまた別途記事を書こうかと思っているのですが、Wantedlyのプロフィールを更新して翌日ぐらいにメッセージをいただいたのが、その後秋に入社することになるスタディストという会社です。

自分の実績・やってきたことをきちんと見てくださるところはあるんだなというのを感じられる転職活動になっていきます。

この経験で学んだこと

ここまで思いのままにつらつらと書いてきました。
もちろんしんどかった時期もありますが、一方で学びもあったなと思います。

働き方

教訓
・スタートアップでは仕事を作っていく(会社の方向と合うこと)
・会社が求めることと成果が一致するか

人が少ないので領域に縛られず、どんどんこなしていく。
短期間で成果を出していく。

頭ではわかっていてもそれを体現する動きを自分ができていたかは怪しいです。やはりどこか、仕事が細分化され上から指示がある大企業の働き方からは抜け出せていなかったと思います。

さらに、一連の過程を振り返ってみると、発端に至るまでのところで、自分の仕事は役に立っているのか、をあまりにも気にし過ぎていたと思います。

ある目的のためにアウトプットされたものがあり、その結果があって、その後で評価はついてくるもの。

当たり前のことを見失い、当時の自分は評価されたくて仕事をしていた感じでした。

会社が求めることを成果として出せていたか?
改めて問うと空回りしていて当然だったと思います。

自分の特性

教訓
・人と話すことでストレスを緩和するタイプ
・悪い方向に考えているときは視野が狭くなっている

いわゆる"病む"を経験して、どう対処すればよいか・どうすれば立ち直ることができるか、1つのパターンを知ることができたのは大きかったと捉えています。

人に話をすることで話しながら消化させていくタイプであろうかと思ってはいましたが、改めてやっぱりそうだと思えました。

「辛い時・しんどい時に話を聞いてくれる相手を作っておくこと」
これが筆者自身にとっては必要であることがわかりました。

そして何より、マイナスな方向へとどんどん考え込んでしまっている時、自分自身でも気づかぬうちに視野が狭くなっていることを知れたのが一番の学びです。

・・・

再び動き出す10月

10/2の朝、ちょっとドキドキしながらZoomを立ち上げました。
久しぶりの朝10時からのミーティング。

2ヶ月の充電期間(転職の兼ね合いで引っ越しするかもやらを考えていたら結果的に充電期間になった)を経て、再びUIUXデザイナーとして動き始めました。

ガラッと環境の変わったスタディストでの話も引き続きnoteに書いていきたいと思います。

業界未経験でいきなり1人目の正社員デザイナーになってみた話、
最後までお読みいただき、ありがとうございました!


参考:今回の記事の内容に関連するもの

入社して11ヶ月目にしたこと。
入社して10ヶ月目にしたこと。
入社して9ヶ月目にしたこと。
入社して8ヶ月目にしたこと。
入社して7ヶ月目にしたこと。
入社して6ヶ月目にしたこと。
入社して5ヶ月目にしたこと。
入社して4ヶ月目にしたこと。
入社して3ヶ月目にしたこと。
入社して2ヶ月目にしたこと。
入社して1ヶ月目にしたこと。

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