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ワンス アポンナ タイム イン ハリウッド

先日、ジャンプ+の藤本タツキ先生の読み切り「ルックバック」中にワンスアポンナタイムインハリウッドのDVDが描かれているとのレビューにより、この映画の存在を知り、その背景にあるシャロン・テート事件を知った。

特に小生は映画好きと言う訳でも無いのですが、タランティーノ監督に、レオ様、ブラピの共演であり、実際の事件をベースにハリウッドのパラレルワールドを描いた作品なので、ハズレは無いのでは?と、リビングのテレビを占拠してNetflixで視聴しました。家族のオリンピック中継視聴を邪魔する形で映画を観ることが心苦しかったのですが、その甲斐あって非常に面白かったですね。

物語はひっそり、静かに、最大のクライマックスに向かってゆっくり進んで行く。飽きさせないように全編に渡って登場人物の小ネタで埋め尽くされており、レオ様の落ちぶれた俳優役にクスリと笑い、ブラピの突破力に息を呑み、マーゴットのキュートな魅力に心癒され、最後、恐怖を通り越して笑いが込み上げるほどのエンディングを迎える。これは実際に起きてしまった事件について少し勉強してから映画を観た方が何倍も味わい深い作品である。シャロン・テートに起きた悲劇を想像すると、この作品で彼女の存在がより素晴らしく思えて、彼女を偲ぶことができます。

映画観賞後にタランティーノ監督と宇多丸のインタビューを聞いて知った話しですが、マーゴット演じるシャロン・テートが自分の出演する映画を観て、周囲のお客様の反応に笑みを浮かべるシーンがあります。この場面には本当のシャロン・テートの映画のワンシーンが使われているらしく、観客である我々はシャロンの演技に、またマーゴットの演技に魅力されると言う複雑な構成になっていたのです。タランティーノがシャロンの演技に観客が笑うようにと、彼女の映画をサンプリングした話を聞くと感慨ひとしお、いやぁ映画って、本当にイイですねぇとうなりたくなります。

最後に藤本タツキ先生のルックバックを読み返してみました。読み返す程に味があって、素敵な作品ですね。漫画って、本当にイイですね。

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