【特別寄稿】成馬零一 2019年の「現実 対 虚構」ーー史実の暴力に、どう向き合うべきか?(中編)

今朝のメルマガは、成馬零一さんによる寄稿の中編です。溶解する現実と虚構を素材とした映像作品は、海外からも次々と登場していますが、そこには歴史改変につながる危うい欲望が見え隠れしています。タランティーノ、スパイク・リー、フィンチャーの最新作から、虚構と作家性の関係について掘り下げます。
※本記事の前編はこちら

クエンティン・タランティーノの最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(以

もっとみる

タラのハリウッド【映画:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド (2019)】ネタバレ有

タランティーノ映画って娯楽作だし難解ではないけれどリテラシーが必要で、好きではあるけれど予備知識必須な感じと、その尺の長さなどで若干気がひける部分がある。まぁデスプルーフの前半部分がトラウマなのだ。

そんな訳で今回はアメリカン時代劇…といっても時は1969年。落ち目な俳優のディカプリオと付人で貧乏スタントマンのブラピが主人公だ。
そんな彼らの営みの一部を切り取った本作はタランティーノらしい洒落た

もっとみる
フッフッフッフッ

【映画】ヘイトフル・エイト

映画「ヘイトフル・エイト」を読んだ。難解であった。密室で人が人を殺しあうという映画であるが、登場人物のそれぞれが嘘をつくので何が真実か分からなくなった。

この映画は密室でのやり取りを描いているので、美しい映像もほとんどない(雪の景色はちょっときれいだが)。映像の中で最もインパクトがあるのは、人が殺された時の血の描き方であろう。映画は映像であることに意味があると思っているが、特に魅力的な絵が撮れな

もっとみる

ホステルを観た話

やはりイーライ・ロス監督は信頼できる。パートナーも絶賛していました。グリーン・インフェルノを観たあたりからこの監督…………大好き!!!!と思ってたんですが、イングロリアスバスターズにも出演されてて(一番好きな有名なシーンです)驚きました。右はブラピ。

名作、ホステルでは三池崇史がカメオ出演で出てきてつい盛り上がる我々。いいぞ!三池!などとヤジが飛ぶ我が家。我々はホラーとバイオレンスが大好きです。

もっとみる

ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド

2019年の夏は数本映画を見た。今日見たこの映画で夏の終わりを締められて良かった。ワンス アポン ナ タイム イン ハリウッド。

私は今年50歳、タランティーノ映画とともに歳を取って来た。レザボアドッグス。この映画は私の青春の入り口。この映画を見たときに私の青春が始まった。大げさではなく本当。それまでどっぷり傾倒して来た寺山修司をはじめ、いろいろなアングラなことをいっとき忘れた。格好いい、格好良

もっとみる
ありがとう❤️ございます。

平野謙(4)(2005)

7 中途半端性の裡
 こうした文学者像は平野謙の生活自体が描かせている。一九三〇年、彼は東京帝国大学文学部社会学科に入学したものの、三三年に中退した後、三八年、美学科に再入学し、四〇年、『ドストエフスキイ論』を提出して大学を卒業する。その間、文芸批評家として多少知られていたが、竹村書房の校正の手伝い(月給二〇円)など収入は安定せず、「大学は出たけれど」、三三歳まで親の脛をかじっている。

 三八年

もっとみる

ディカプリオの「見せる演技」と、ブラピの「見る演技」。

タランティーノ新作映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(以下ワンハリ)』最高でしたね!

今までのタランティーノ映画の演技って演劇的というか、素晴しい台詞とト書きを「華麗に演じて見せる」タイプの芝居が多かったんですよ。『パルプ・フィクション』『レザボア・ドッグス』・・・90年代はそれがカッコよかったし最高だったんですが、それが時代の流れとともに少しづつ古くなってきていたと思うんですよ

もっとみる
サンキュー♡
55

・オノヨーコ×『GONIN』=ゴノヨーコ

(レ)マイケルジャクソンも天国or地獄でムーンウォークしながら、ジャクソンファイブのメンバーと映画談義(by.タランティーノ風の撮影手法で!)しながらジョンレノンがそこに加わって……!?

レモネードスリーパーのTwitterの方も、フォローして!☆彡☆彡
5

渋谷で田中直樹が #10

2019年9月28日(土)19:05〜20:00

00:00 | 00:30

パーソナリティ
田中直樹(ココリコ)
西本武司(渋谷のラジオ 制作部長)

「『全裸監督』を見た後、仕事に対する考え方が変化」
先月、話題にあがったNetflixの『全裸監督』をご覧になった田中さん。
全世界的に配信されることの多いNetflixのコンテンツの一つの『全裸監督』。
作品を作っていく真剣に向き合う覚悟や、世界基準に自分を持っていくその姿勢に、田中さんも西本さんも影響を受けたようです。

もっとみる

タランティーノも大人になった?【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの感想】

映画の大半を自宅で観ている自分ではあるが、タランティーノ作品は話が別だ。

「何が何でも映画館で観たいよね」ってことで、同じくタランティーノ大好きな友人と一緒に、新宿のバルト9にて鑑賞。ヤロウ2人で映画観るなんて、いつ以来の事だろう。

バルト9はお初な映画館な気がするが、平日17:30~19:55の間に開始する通常作品については【夕方割】ってものがあって、1300円で観れた。良い仕組みだ。

もっとみる