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「分かる。」という言葉の優しさ。

婚活している頃、自分は子どもができるか不安だった時がある。

婦人科疾患もあったので、たぶんできるけど、できにくいだろうな、と思っていた。

婚活を始める前に、卵巣年齢を調べる検査をするくらい気にしていた。

自分も子どもが欲しかったし、婚活する相手も子どもが欲しいと願っていたら、一応妊娠可能な体だという証明になるかなと思っていた。

そんな当時、仲の良い後輩が妊娠した。

すごく嬉しいのに、羨ましすぎて涙が出てしまった。

職場で人気のある後輩は、休憩時間になれば周りに人が集まり、子どもの話で賑やかになった。

その度に席を外した。

涙がでてしまうからだ。

でもその後輩とは仲が良いから、心からお祝いしたいし、席を外してしまうことが嫌な思いにならないように、

「すごくお祝いしたいのに、今の私は、相手さえ見つかっていなくて、婦人科疾患も再発していて嬉しいのに悲しくなってしまう。本当にごめんね。」

と伝えた。

後輩は、

「大丈夫です。分かってます。気にしないでください。」

と、言ってくれた。

ありがたいなと思った。


その時から考えると、子どもができて、育児ができている私は幸せだ。


でも、子どもができたことで、会いにくくなった友人がいる。

友人は、私と同じ歳で、同じ再婚同士。

ちょうどお互い離婚した時期も近かったから、励まし合っていたし、本当に支えになってくれて大好きな友人の1人だ。

でも、その子には子どもができない。

できないというより、きっかけがない。

友人の旦那さんには、前妻との間に子どもがいて、子どもをほしがらないそうだ。

再婚前は、子どもが欲しいと言っていたらしい。

いざ子どもとなった時に自然妊娠は難しかったらしく、治療を視野に入れようとしたら意見がすれ違った。

とても残念な話だ。

辛い時期を誰よりも応援してくれ、2人で乗り越えたから、今度は、子連れで会いたいねと言っていたのに。

離婚した時、友人よりだいぶ遅れて再婚した私の方が早く子どもができた。 

友人は喜んでくれ、お祝いしてくれた。

でもどこかで私に会うことが辛い思いをさせていないか気になった。

「すごく聞きにくいけど、嫌な気にさせたらごめんね。私に会うの辛くならない?子どもの話になっちゃうでしょう…」

と友人に聞いた。

友人は、

「大丈夫だよ。私も会いたいし。分かるよ。気使うよね。」

と言っていた。


相手も場所も違うのに、「分かる」というシンプルな言葉に、また救われている自分がいる。

仲がいいからこそ分かる相手の気持ちを、語ることで辛くならないよう、語らなくても伝わっているというメッセージの「分かる。」という言葉が温かく、ありがたかった。


女性にしか分からない子どもが出来ることで変化する友人関係。

でも、いいことも悪いこともやっぱり女性にしか分からないから「分かる。」っていう言葉の優しさで、私も相手を包んであげたい。


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