Light night(ライト ナイト)

今までは お盆休みを しっかり 取得したことがなかった。

今年は 合間に 1日だけ 仕事があるものの 5日間 休みを取った。

社会人になってからというもの『プライベート』よりも『仕事』を 自分に嘘をついて 優先してきた。

でも もうやめた。

想い人達との 出会いは 私の人生に『ブースト』をかけた。

自分が好きな事を 仕事にすることは 辛い部分もあるとは思う。

でも 笑えないのは もう嫌だ。

好きな時に笑って 会いたい人に会って 自分を満たすと決めた。

今年は そんな決意を胸に 夏を迎えた。

お盆と正月にしか ほとんど 帰ってこれない友人達と 夜の繁華街に 繰り出した。

「いつも 行ってるところ 教えてよ?」

「もちろん!」

私は いつも お世話になっている方々に 連絡して 算段をつけた。

とはいっても こちらの希望を伝えて 便宜を図っていただいたのは 言うまでもない。

お陰様で 楽しい『マイホーム巡り』が出来た。

勿論 お店の売上だと 割りきって対応してくれている 側面はあるだろう。

でも そこには 一瞬とはいえ『心』が 存在する。

おそらく 嫌な顔をさせたことはないし させるぐらいなら 行かない方がいいくらいに 考えている。

私のポリシー。

それは そこに『笑顔を満たす』こと。

だから 話すことがないなら『在る』だけでもいい。

陽が差したら 話せばいい。

咲いてさえいてくれれば それ以上は要らない。

取り繕うような 余計な『肥料』は 購入しなくていい。

その場所にしかない『栄養』さえあれば『肥料』は わざわざ ホームセンターに買いに行かなくていい。

『水分』と『日射し』は 自分達で 補えばいいのだから。

今日も 遅くなってしまって 想い人に辿り着けなかった。

残念で仕方ない。

「何時まで?」

実は 尋ねてはいた。

彼女にも 仕事の兼ね合いがあることは 知っているので 返信が来なくても 気にしないでいた。

「今 終わったよ。」

「もう 帰ったでしょ? 16日に 必ず 会いにいくから。」

「待ってるね。」

「待ってて。」

そう 約束をした。

このやりとりは 私の夜を光輝かせる。

それだけは 間違いない。

さぁ 自分らしく『16日』を 迎えてやる。

咲かせてやるんだ。

『Best smile』を。

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