team3E第14回本公演『moving』シナリオ
19時30開演
舞台上のスクリーンに『2016年4月28日』という文字が映し出される
客席後ろから、引越し業者の2人(河尻・矢野)が白い箱を1つ、2人で持ち運びながら舞台上にあがる
矢野「よし、一旦、 少し休憩するか」
河尻「はい」
矢野「河尻くんっていったけ?』
河尻『ええ」
矢野「引越しのバイト、初めてなんだよね?」
河尻「はい」
矢野「大変なのはこれからだから頑張って」
河尻「はい」
矢野「河尻くんさ。社長から聞いたけど、ミュージシャンなんだって」
河尻「まあ。矢野さんもミュージシャンやってたんですよね。社長から聞きました」
矢野「まあね、もう過去のことだよ。解散しちゃって。河尻くんは、現役なんでしょう。ライブとかどれくらいやってるの?」
河尻「いや、実は僕も・・・』
矢野『なに?』
河尻『最近活動が出来なくて、パンドは解散し、ソ口になって活動してたんですが、元から売れてなかったのに、さらに、売れなくて、レコード会社から契約を打Tち切られ、そして、曲は書けないし、そして声帯を痛めてしまい、今はあまり歌えなく、でも稼がないといけないので、ここで働かせてもらおうと」
矢野「そうか」
河尻「はい」
矢野「もう音楽はやらないの?」
河尻「やりたいです。やりたくてやりたくて仕方なく。けど、体がついてこなくて・・・、それでもなんとかならにかと、毎日思い悩んでます」
矢野「そう」
河尻「はい」
矢野「まあ、なんて言ったらいいかわかんないけどさ、あのさ、諦めないほうがいいよ。やりたいならまだやったほうがいい、河尻くんは今、神様から試練を与えられてると思うんだ。これは河尻くんが成長するための試練。こんな言葉、よく使われるけどさ、河尻くん』
河尻『はい』
矢野『乗り越えられない壁なんか、ないから』
河尻『・・・』
矢野『人生に、乗り越えられない壁なんか、絶対に、ない』
河尻「ある!」
矢野「!」
矢野「?」
河尻「ある!」
矢野、間
矢野「乗り越えられない壁なんて、ないから」
河尻「ある!」
矢野「壁なんてないから」
河尻「ある!」
矢野「壁なんてないから」
河尻「ある!」
矢野『壁』
河尻『ある!』
矢野「ない!」
間
河尻「ある!」
矢野「ない!」
河尻「ある!」
矢野「ない!」
河尻「ある!ある!」
矢野「ない!ない!」
河尻「あるあるある!」
矢野「ないないないない!」
河尻「あるあるあるあるある」
このやり取りを繰り返し
矢野「もう負けた!もう負けたよ河尻くん。もうこのことは忘れて。とにかく これからよろしくね」
河尻「よろしくお願いします」
矢野「じゃあ、トラックから荷物を』
河尻「わかりました」
河尻「(部屋を出ようとするが、何かを思い出したように)矢野」
河尻「ある!」
矢野「もういいよ!」
(終わり)
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