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お金儲けだけが「投資」じゃないよね

「投資」というと、株だったり、不動産だったりといった単語が真っ先に思い浮かぶのが普通だろうか。
つまりは「金儲け」が「投資」の目的であると。

かつて、こんなタイトルの本を読んだ。

ユダヤ人大富豪の教え

めちゃめちゃお金が欲しいやつが読む本みたいなエグいタイトル。
若かりし頃の私は文字通り「大富豪」を夢見てこの本を手に取った。

本なんて読み終えた瞬間全て内容を忘れてしまうものだと思ってる。
でも、本当に心に残った一節は、それこそ一生覚えていられるぐらい頭にこびりついているもの。

で、私の頭にいまだにこびりついてる「もの」があって、それが今の自分を作っているといっても過言ではない。ちょっと大げさだが。

ユダヤ人というのは迫害され続けた歴史の中に生きてきた。つまり、お金なんて、それ自体、彼らにとってはなんの価値もないものである。そんな彼らが「投資」したのが自身の「あたま」である。頭脳というか、自分への投資というか。お金を増やすことに労力を費やすのではなく、そのお金を生むための「道具」である自分自身に投資をしていったという話だ。

お金は人から盗むことができるが、その人の頭脳は盗み出すことはできない。言い換えれば、お金なんてあとからいくらでも生み出すことができるから、まずやることは道具を磨くことだ、と。

そんなようなことが書いてあったかと思う。
正確には覚えてないが、自分の都合のいいような解釈で、私の頭の中に今もこびりついている教えがこれだ。

その本は一つのきっかけ過ぎないが、その後私は自分へ「投資」をするようになった。お金を貯めることは一切せず、借金までして、「投資」してきた。

今ではリーマンとしてはある程度成功しているのかなあと思う。お金のたまり具合も、平均よりはスピードが早いのかなあと。まあ貯めようと思えばの話だが。

いくつか具体例をあげると、

まず、英語の習得に「投資」してきた。
多くの方から英語を学び、アメリカにも留学し、これにはいくら費やしたか正直もうわからない。
今ではその英語力を、仕事のみならず、人生を豊かにする活動にも生かしている。

また、大学院に通ってMBA(経営学修士)というものを取得した。これも、持っていれば何かが変わるというものではないが、リーマンとして確実に年収アップにはつながったし、それ以上にその後の人生を左右する大切なことをMBA取得の過程でいくつか学ぶことができた。
「○○のクラスが役に立った」とか「一生付き合える大切な友人に出会えた」とかそんな話ではない。それ以上に、物事に対する基本的な考え方を身に付けることができた。

もう一つあげると、様々な活動に時間を「投資」してきた。
フィリピンの小学校でのボランティア活動や、フリースクール塾長としての活動、かつては週末の時間を使って社会人に英語を教えたりもしていた。どれもこれもお金目的ではなく(持ち出しの方が多い)、広い視野で物事を考えていくための「投資」として行ってきた。

もちろん欲しいもの全てが手に入り、やりたいこと全てができたという訳ではない。失うものも大きいし、何より「お金」に関しては現在ほぼ持ちあわせがない。。(汗)

でも「大丈夫」というおまじないをいつも唱えている。
まあ「大丈夫」と言うしかないからね。

さすがに年も年なので、今では株もやってたりする。これは一攫千金を狙ってやろうという話ではなく、単純に銀行に預けてるよりはだいぶマシだと思っていたから。しばらく使わないまとまったお金を銀行じゃなく、証券会社の口座に預けて、その先のファンドマネージャーに預けておくだけで、数年間でだいぶお金が増えた。別に分析とかなんちゃらとかしてる訳じゃない。(諸事情により今はそれもないけど。。)

それもこれもただ単に銀行の口座に少しずつお金を貯めていく「貯金」ではなく、自分にお金を使っていく「投資」をしていたからこその結果だったのかなあと。

自分をありたいように作っていく「投資」、大事ね。
しかしながら、自分だけにお金を使っていくことだけがここで言う「投資」ではない。

その辺の細かい話はまた次回以降で書いていこうと思う。

今回はここまで。

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