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積みがちな日々

どんなにCDや本をかき集めようと、耳や目は一揃いしかないし、何なら脳みそはひとしかない。聴けるもの、見られるもの、読めるものには限りがあるのだ。

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もともと本は買いがちだったが、40代になり、50代になり、人生の残り時間が少なくなって、気持ちに焦りが出てきた気がする。もっと学ばなければ、進まなければ…と。

読みたいと思う本は実用書に傾き、小説を味わう心の余裕がなくなってきた。

しかし、そもそも僕は、どこにたどり着きたいと思っているのだろう。

人生の時間の使い方はそれでいいのだろうか。

ひとつの文章を味わうこと。
ひとつの音色を味わうこと。

そんなシンプルな楽しみを、焦りのためにないがしろにしていないだろうか。そんなことを、時々感じるのだ。


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