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アイドルの恋愛禁止について考える

「『現実の世界では恋愛禁止のアイドルが恋愛の喜びや苦しみを歌う』というのも皮肉なものだよな…というのは、ずっと感じている。この矛盾、どうにかならんもんかな」

とつぶやいたところ、

友人から
「アイドルの恋愛禁止って人権侵害には当たらないの?」
という質問を受けたので、調べてみました。

大まかに言うと、

「アイドルの恋愛は憲法の「幸福追求権」によって守られており、私人間の契約において制限されるべきものではない。

一方、アイドル運営側はアイドルに投資をし、その利益を回収する必要がある。それもまた無視することはできない。

ただし、だからといって恋愛禁止の契約に違反したから違約金を払えというのは行き過ぎである。なぜなら個人の恋愛は憲法の『幸福追求権』に守られているから」ということのようです。

◇◆◇

なお、僕が気になっているのは、どちらかというとファンがアイドルに求める「清純性」です。

ファンがアイドルに対して時には「疑似恋愛」の感情を抱いて楽しんでおきながら、アイドルには清純性を求めるというのは、いささか奇妙であり、グロテスクではないかと感じています。

僕が参照した記事では、このように書いていました。

(記事より引用)
アイドルの恋愛禁止条項は、芸能事務所側が、世論のアイドルに対する理想像(アイドルに対する清純維持要求)に応じて、付加している条項であるとも言えます。

したがって、この条項を、アイドルに負わせている責任は、芸能事務所だけでなく、社会一般の物の見方にもあると感じています。
(引用ここまで)

◇◆◇

結局、アイドル運営が恋愛禁止にこだわるのは、投資回収というのが目的ではありますが、その根本にはファンがアイドルに「一方的に」清純性を求めているからです。

「お客様の期待に背くようなことはするな。そうすれば利益はある程度 保証され、アイドル自身にも利益が還元されるだろう」というのが、アイドル運営の言いたいことだと思います。

◇◆◇

僕らアイドルファンは、どこまでアイドルに「夢(幻想)」を見続けるのか。アイドルはその「夢(幻想)」に応えるべきなのか。そのあたり、僕らアイドルファンも考えるべきことかと思います。

ちなみに、昨年(2023年)放送されたアニメ「推しの子」のテーマのひとつが「アイドルの恋愛の是非」なので、興味があれば見てみるのもよいかと思います。第1話が肝ですが、第1話は90分あるのでご注意ください。

また、参照した記事を貼っておきます。必要に応じてご覧ください。
(・∀・)

推しの子 第1期 公式 予告動画


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