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節分にまつわるアレコレ

今日は「節分」=立春の前日=冬から春への節目
旧暦でいうところの大晦日です。

「鬼は外、福は内」と言いながら豆をまき、
鬼を追い払う日。

婚家ではやりませんが、実家の方では
柊の葉付きの枝を焼いた鰯の頭に刺して
門に飾り(鬼が門から家に入れないように)
炒り豆にお湯を注いだ豆茶を飲み、
湯でふやけた豆を年の数+1個食べていました。
子どもにとっては地獄のように苦痛だった
思い出です。

そういう行事だと、何の疑いも持たず素直に
思って従っていましたが…起源と意味は?

昔から季節の節目・季節の隙間は
邪気や悪霊が忍び込みやすく
災いが生じやすい時とされ、
心身を清める『物忌み/ものいみ』
をして過ごす日でもありました。
そのため『ヤイカガシ』という、
柊(ヒイラギ)の枝に焼いたイワシの
頭を刺したものを、門口や軒下に立てて
魔除けのまじないとしてきました。
豆まきも、邪気や悪霊、厄災を豆で
打ち払う魔除けの呪法です。

ウェザーニュース/歳時記×食文化研究所代表の北野智子さん/ 

節分の豆まきの行事は、いつごろ始まったのか。

「古代中国で邪気や疫病を祓うために、
鬼の面をかぶった人を桃の木で作った
弓矢で追い払う追儺や鬼やらいと呼ばれる
儀式が起源で、『鬼は外、福は内』の
鬼は冬、福は春の象徴ともされています」

ウェザーニュース/歳時記×食文化研究所代表の北野智子さん/ 

なぜ節分に豆をまくのでしょうか。

「古来豆は、日本人にとって最も重要な
主食の原料である
『五穀(稲・麦・粟・稗・豆)』の一つに
数えられています。
そのため神社の祭礼では神に五穀を供え、
豊穣を祈願します。
穀物は霊力をもつと考える『穀霊信仰』
があり、その霊力で鬼を追い払おうと
したといわれています。

特に豆は『魔(ま)を滅(め)っする』に
音が通じるため、おとだまとしての力を用いて、『鬼は外』『福は内』と唱和することで魔を
滅するとされています。また、豆で鬼の目を
打って退治することから、『魔目』と呼ばれる
という説もあります」

ウェザーニュース/歳時記×食文化研究所代表の北野智子さん/ 

節分の豆が炒り豆なのは
・生の豆を外へまくと、そこから芽を出す
ことがあって縁起が悪いから
・まいた豆を拾って食べるから
『穀粒は神の目』なので、
豆をまいた後で拾い、『おかげ(神の恩恵)』
があるとして食するのだとか。

私が子どもの頃は、部屋に豆をまいて
拾って食べていましたが
(とりあえず拾い集めて後で食べる)
除菌を声高に叫ぶ現代では、袋に入ったまま
の豆(豆袋)を巻いたり、落花生だったりと
やり方が変わってきました。

最近の話では
保育園で“適切な保育”、“適切でない保育”
という話の中で
「節分の鬼で怖がらせる」ことが
“適切な保育” でないと言う動きがある
のだとか。

怖がりの娘は、泣き叫ぶほど鬼も天狗も
(会ってないけれどナマハゲとかも)
怒鳴り声も大きな音も嫌い過ぎて、
怒られないように細心の注意をして
生活する子に育ちました。

でも、中には
「鬼はそと~っていわれて、どこにいくの?」
と鬼の心配をする子もいるようです。


やりすぎはよくないけれど、
「怖いもの」があるということは、
暴走の制御になる場合もあるので
怖いものなしの人より人間らしいと
私は思います。



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