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ルールデザイン / ルールメイキング関連のオススメ書籍(How編)

私は企業の法務で働いており、契約・部内ルール・社内規程・グループ会社ガバナンスなどなど、ルールについて考える機会が増えたことをきっかけとして、社会のルールメイキングにどう関与するかについて興味が湧き、書籍やPMIルールメイキングスクールを通じて勉強しています。

前回は以下の記事で「どんなルールを作るか」の「What」について書籍を紹介しましたが、今回は「ルール作りにどう関与するか、どう進めるか」という「How」について学べる書籍をご紹介したいと思います。



ルールデザイン / ルールメイキングのHow

法律を変える教科書

ルールメイキングの総論・概要説明をした後で、Yahooのルールメイキングに関する具体的な事例が多くあります。法令に限らない様々な対象のルールを、新たに作ったり、変えたり、あえて変えないように働きかけたり、と多様な事例を学べます。そうした事例を通じてルールメイキングの基本を理解できるものだと思います。一冊目にオススメです。


テックラッシュ戦記

元官僚、元Amazonの政策渉外の立場から、Amazon Japanのロビイングについて語られています。事例が豊富に紹介されているだけでなく、外資の立場から日本のルールメイキングを見た上で、今後の日本のために提言がなされている内容が非常に興味深いものでした。より多くの人がルール形成に興味を持ち、関与していく必要性や、そのための仕組み作りが必要と感じさせられます。


ルールメイキングの戦略と実務

ルールメイキングに関する知識を体系的に理解するにはこの本がおすすめです。前2冊が一企業からのいわゆる「ロビイング」に主眼が置かれている一方で、こちらの本ではロビイングに限られないルールメイキングの具体的手段を理解することができ、実務に落とし込みやすくなっていると思います。企業の法務担当、政策渉外担当としては手元に置いておきたい一冊だと思います。


未来を実装する

ルールメイキングよりも広い概念と言える「社会実装」をテーマにおいて、テクノロジーで社会を変えていくための考え方・訴求の仕方がまとめられています。平たく言うと「やりたいことがある時の、味方の増やし方が学べる」という印象です。書籍そのものは、社会を変えていくためというスコープですが、会社員が社内で企画立案・推進をしていくときにも参考にできる点が多いと思います。


以上です。他にオススメの書籍がありましたら是非教えてください!

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