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職場とタコとワタシ ①

ワタシは大学を卒業し都内の中小企業で5年正社員として働き、結婚・引越しのために退職。新天地大阪での新婚時代パートで半年働いたが妊娠発覚、その後出産。子育て期に入り専業主婦となり12年のブランク。すでに40手前、39歳の時に再就職した、週3日のパートではあるが。。

12年ぶりのオフィス、自分用にあてがわれたデスクトップのパソコンがとても嬉しかったことを覚えている。
建てたばかりの自社ビルの大きいフロアで70人くらいが働いている。
大学卒業時から経理畑で仕事をしていたので、この久しぶりの仕事も経理課だった。
この大きなフロアは総務も人事も企画課も、常に出払ってる営業さんたちの机も全てそれぞれの島に別れてはいるがよく見渡せる。
経理課の島は部長含め10人の島だった。
ワタシの右横は姫(心の中でのニックネーム)、若造、慶應卒のKOブチョーが並び
向かい合った席に社長令嬢、そして令嬢の左隣にザ☆お局女タコ、係長のGさん、
左にある大きな柱を境に残りの島、請求書担当チーム4名。

タコは高卒後他の会社で働いていたが転職でこの会社に来た、日商簿記一級を持っていることが自慢の独身50オンナだった(当時)
見るからに厳しそうなお局然とした風格、、
チラッとワタシを見上げたメガネの上の額にくっきり3本の皺、そのせいか実年齢を知るまで定年間際の推定60歳だと思っていた。
しかめっつらをしていると実際より年寄りに見えるのだ。
口は見事なへの字。
はじめまして宜しくお願いいたします、と挨拶をした時も、もちろん返事はない。
ワタシに話しかけるな、、、というピリピリオーラがすごい。
久しぶりのオフィス生活、この人だけは気をつけようと思うのと同時に、こっそり3本皺を見逃さず、タコ、、と心の中でニックネームをつけた。
仕事自体は隣席の姫(タコとほぼ同年齢めちゃ美人なお姉様)が手取り足取り、教えてくださり
当時小学5年と3年だった子どもらが入社して1週間後に連続インフルエンザになり職場をいきなり休む羽目になったが、それ以外は全く問題なく楽しく仕事をしていた。
そして、2ヶ月後に事件は起こったのだ。。。

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