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"想い"  言葉の風に乗せて…

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純粋も、綺麗でないも、ひとつの"想い"。
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笑って、みせて。

思い出の君に囚われて
僕の心は
閉ざされたまま…

受け取ってもらえなかった
プレゼント
今も ここに残ってる
捨てようと
どれだけ考えても できずに
小さな箱にしまわれて
陽を浴びるとき 待っている

その時は 瞬間で
名残惜しくもあった
けど
これでいい
そう 言い聞かせて
君と別れを告げたー

これから
あの想いを語る、
そんな時間が
"誰か"に変わって
生きていけたら いいね。

知りたく、なかった。

惹かれて
惹かれ合って
恋をするのでしょう?

見ていることしか
できなくて
自分勝手に、嫉妬する

あの日
触れた指先は
きっと 描かれた幻想

心を滑る言葉は
いきすぎた 妄想

浸っていたかった弱さに
気づかされた

頬を濡らす雨がー
"想い"の大きさを
物語っていた。

真っ直ぐな"愛"を求めて。

ふたりきり
どちらから…なんて
きっかけなく
交わった視線ー
それが 合図

熱い吐息が
唇の間で 絡み合う
私の視線は あなたを
けど
もう 合わない

どこから伸びてくるのか
分からない指先に
身体が 痺れる
"今だけ"
背筋をなぞる 温もり
刻まれる 記憶

目が覚めて
残った痕 鏡に触れる
時間と共に 消える
身体の記憶だけー

あなたは今
誰を 愛しているの
その指先で
優しく触れている

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其処に、確かにあった。

読み返した 手紙
何年ぶりかな

互いを知らないふたりが
少しずつ
言葉を交わして 距離を縮める
あの頃は…
なんて なんだか切なくなったよ

自然と広がったー
きっとそれは
あの時の僕らが望んだ
結末じゃなかったよ

何してるかな
風邪引いてないかな
些細な会話が 溢れていた
もう聞こえないね

このままでいいのかな、
足跡なぞって
いいんだ…これで、と
ありがとうも さようならも
告げない

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僕じゃあ…ないね。

君が呟いた
「誰かに会いたいな」

SNSに書かれた 言葉
僕はどんな想いで綴ったのか
想像出来るよ

きっと君はー
空を見上げて 微笑んでる
僕は思うよ
"誰か"じゃなくて
会いたい彼の名前を 叫べって

だって そうじゃないとさ、
僕のことかもしれないって 期待しちゃうじゃないか
それが10分の1でも 100分の1でも
考えてしまうんだ

そして願う
君のいう"誰か"が 僕でありますようにーと

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もう、届かない。

空気が白く、冷たく
頬をなぞった。

何度目かな…?

君の"となり"を歩いた日々
すべてが初めてだった。
輝いて見えた。
当たり前のような言葉が
とても愛しくて、この胸を熱くさせていたー。

ほんの些細な言葉ー
ふたりの間
すきまが溝に変わって
戻れない、と悟った
悟ってしまった… それが自分。

もうそこに
手のひらから零れるものはない
見落としていた
"心"の一滴…
気づいていたら 君の背中

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「幼稚」なんて 言わせない。

1日も早く―
"大人になりたい" そう願ったの。

外見は…流れる月日に比例して
変わっていく。
何かを纏う、私は"女"になる。
鏡越しに映し出される―
中身に似合わぬ 顔をして
身体をして...
気のない男を誘惑するの。

ホントの私を知らずに
好意を寄せて。
"大人"の仮面を被った 幼稚な心に。
誰も気づかない―
それでいいの。
自分がまだ "子ども"だなんて
知らずに済むから。

でも、ダメ

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はじめから。

ひとり、だ…
静かな夜。

僕は考えるの。
また、ひとつ…失くしてしまった、と。
ここには、ただ
規則的に動く、心だけ。

分かっているさ
求めてばかりじゃ、変わらないこと
踏み出さなければ、生まれないこと
もういっそ
このままで―と感じるんだよ。
疲れてしまった
そう言って、僕は自分に
区切りをつける。

切り離して、そこに捨てて
拾う誰かが言う。
「君のでしょ?」
...違う。
「これも、君の

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変わらないのに。

教室に響き渡る声
すれ違う人
何の変哲もない
いつもと変わらぬ、日常

周りの環境は変わらないのに
ふたりの間に流れる
張りつめた 冷たい 鋭い空間
他の誰にも感じない
ふたりだけ
いや、私だけ

いっそ
嫌いになれたらいいのに
むしろ
ズタズタに傷つけたい、だなんて
感じる思い

渦巻く 黒
売ってしまえたら どんなにいいか
痛みも、辛さも、苦しさも…
笑顔で買ってしまえたら
ホントの心は 傷つ

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