心理学検定【発達心理学】
理論
Stern.W(シュテルン)ー輻輳説ー遺伝要因と環境要因を共に重視するが、両者は相互作用しない静的な理論
シュテルンは知能指数を提唱したことでも有名
現在のほとんどの発達心理学者ー相互作用説ー輻輳説と同様だが、両者は相互作用する動的な理論
Watson,J.B(ワトソン)ー環境優位説ー個人の育つ環境が心の発達を決定する立場⇔成熟優位説
Gesell,A.L(ゲゼル)ー成熟優位説ー遺伝的要因の発現が発達の主要な要因⇔環境優位説
Jensen,A.R.(ジェンセン)ー環境閾値説ー発達における遺伝と環境の影響について、環境は閾値要因として働く。個人の持つ潜在的な特徴が実際に発現するには一定水準の環境刺激が必要。閾値に達しなければ特徴は発現しない。
Thomas,A. & Chess,S.(トーマスとチェス)ー乳幼児の気質が10年後も比較的持続されることを明らかにした。ニューヨーク縦断研究(https://allabout.co.jp/gm/gc/450704/)
Haeckel,E.H.(ヘッケル)ー生態学という言葉を生み出した。個体発生は系統発生を繰り返すという反復発生の原則を提唱した。
Piaget,J.(ピアジェ)ー発達理論ー子どもの認知機能(思考)の発達は、外界を認識する「シェマ(スキーマ構造)」の質的変化が4つの段階を経て進むと考えた
➊感覚運動期 0~2歳 対象の永続性の理解(母親が目の前からいなくなっても永続的にいないわけではない)、表象機能(目の前に無いものを思い浮かべること)
➋前操作期 2~7,8歳 自己中心性(中心化)自分で見たものがすべて 省象機能(現実に無い物事を他のものに置き換える、ごっこ遊び)
➌具体的操作期 9~11歳頃 脱中心化 保存性や可逆性の理解
➍形式的操作期 12歳~ 抽象的仮設思考の成立 命題に対して仮説を取り上げて演繹的に推論し、真偽を検証すること
実験
Fantz,R.L. et al.(ファンツら)ー選好注視法
乳児が図形を区別できることを明らかにした。2枚の異なる刺激図形を左右に並べ、左右の呈示位置をランダムに変えながら何回か呈示する。もし乳児が、一方よりもう一方の図形を長く注視する選好が見られれば、乳児は図形の弁別をしている証拠となる。https://psych.or.jp/publication/world099/pw12/
Goswami(ゴスワミ)ー馴化法
馴化法では、乳児があるものを識別できるかどうか、「馴化」と「脱馴化」を使い分けて調べる。乳児に対してひとつの同じ刺激を提示し続けると、乳児の注視時間(同じものを見続ける時間)は減少し、馴化という。このとき、乳児に対して新しい刺激を提示すると、注視時間が増加することがある。脱馴化と言う。
Parten,M.B.(パーテン)が提唱したあそび
何にも専念していない行動:何もせず、ぼんやりしている。0~3か月
ひとりあそび:他児とかかわらず、自分の活動に専念している遊び。2歳半~3歳
傍観的行動:
平行あそび:他児のかたわらで似たようなおもちゃを使って遊ぶが、一緒に遊ぶことはない。2歳半~3歳ごろ
連合あそび:同じ1つの遊びを行い、やり取りがある。3~4歳
協同あそび:ままごとのように、共通の目的を有し、参加者の役割が分化している。4歳以上
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