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「四半世紀のキュビズム」を振り返る:2020年、変化と成長を感じた節目の年

こんにちは、角田です。

前回の記事で2020年はじっくりアルバムを作るという目標を掲げておりましたが、無事12月12日に1stアルバム「四半世紀のキュビズム」をリリースすることができました!


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アルバムのコンセプトについて

アルバムのタイトルは「四半世紀のキュビズム」と名づけました。
キュビズムはピカソ、ブラックによって生み出された美術表現の一つで、対象物を単一の視点で描くのではなく、複数の視点から多面的に見たイメージを一枚の絵の中に集約するというものです。
この表現技法から着想を得て、自分の人生25年間を多面的に振り返ってみて楽曲にしていこうというのが今回のコンセプトになります。

アルバム制作を開始した当初は、まだコンセプトが明確に定まっておらず、ぼんやりと2020年は西暦的にキリがいいので何か節目として意味を持つ作品にしたいと考えていました。
そんな中社会に目を向けると、新型コロナウイルスの感染が広がり、誰かに会いたくても会えない期間が続き、必然的に自分の存在について向き合う時間が増えていきました。
僕自身は今年で26歳になり、もう25年間、言い換えると四半世紀この世の中で生きてきたのだと思うと同時に、これからの人生の方向性を定める上で大事な分岐点にいると思いました。

西暦的にも年齢的にも節目であること、新型コロナウイルスによってこれからの社会の在り方・価値観が大きく変わりそうなまさにその瞬間を生きているということ、これらをまとめて自分の中で昇華した作品になればと思い、コンセプトが定まっていきました。


アルバム制作を通じて感じたこと

今回のアルバムはいまの自分が持てる力を出し切った最高傑作だと思っています。制作を通じて感じたことは大きく三つです。

一つ目は、これまでの内省的な要素が強い制作スタイルだと、個人的な内容に偏った楽曲になりがちなため、そこをいかに抽象化・一般化するかに苦労しました。
リリース後に「この部分にとても共感しました」という感想をもらえるのがとても嬉しく、この抽象化・一般化の作業が自分の中で一番やりがいを感じるポイントなのではと思っているので引き続きがんばります。

二つ目は、フリートラックを使用した楽曲コラボやミュージックビデオ制作、グッズ制作を通して誰かと一緒に作り上げていく面白さ、喜びを知ることができました。
これまでは1人で完結しがちでしたが、今回は友達にお願いして協力してもらうことができました。本当にありがとうございます!
シンプルに得意なことを持ち寄ってみんなでやるほうが良いものができるし、楽しいし、1人でやるよりもワクワクするなぁと身をもって実感できてよかったです。


三つ目は、環境の変化など外部要因も大きく関係していますが、フラットな視点で自分自身を見つめられるようになり、プライドで蓋をしてこれまで見ないようにしてきた自分の弱い部分や逆に新たな強みを発見することができました。
スキルと見合っていない完璧さを求めるあまりに、いつまでも形にしようとしなかったり、「本気を出せばできるんだ」という謎の思い込みがある状態が長く続いていましたが、今回のアルバム制作で振り払うことができました。
自信をもってリリース日を迎えることができましたし、弱い部分をカバーするために次にどんなことをすべきか見えているので、単発で終わらず次に繋がる作品にできてよかったです。


soursboyとして次に目指す場所はどこか

アルバムリリースにあたって、ソロプロジェクトのsoursboyを再開することにしました。
これは作った楽曲が自分の感情のはけ口という役割だけで完結してしまわないように、自分との距離を少しとった、soursboyの作品という位置づけにしたかったからです。
今後はsoursboyという世界観を作っていきながら、それに基づく音楽発信や音楽と何かを掛け合わせた面白い活動ができたらと考えています。

自分の25年間の棚卸は今回の作品でやり切りました。
これからは内を向き続けるだけで終わらずに、内を向きながらも社会とどう関わっていくのか、誰かに何をメッセージとして伝えることができ、どんな役に立てるのかをもっと意識した活動にシフトしていきたいです。

相変わらずサラリーマンをやりながらになるので活動頻度は高くないかもしれませんが、継続して発信していくので今後のsoursboyの変化を一緒に楽しんでもらえたり、応援してもらえたら嬉しいです。


2020年を振り返ると真っ先に思い浮かぶのはやはり「四半世紀のキュビズム」を作り上げたことだったので、今年最後の日に振り返ってみました。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!



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