いつの間にか夫も家事さえすればOK、という時代が終わってしまった。
「夫は家事も育児も色々やってくれてはいるんですけど」
「夫は家事も育児も色々やってくれてはいるんですけど」
と、モゴモゴと相談された。
聞けば、とてもいい夫でお願いしたことは嫌な顔ひとつせずにやってくれる。平日もなるべく早く帰ってきてくれるし、休日も家族と過ごす時間を大切にしてくれる。
それなのに、なんだか「イライラしてしまう」と言う。
「わたしが、夫に色々と望みすぎなのはわかっているんですが」
と、言うので、
「何を望んでいるんですか?」
と聞くと、
「…いえ、これ以上なにってことはないんです」
とのこと。
この話にうなずきながら、夫と家事シェアができれば妻は楽になる、妻との関係が良好になる、なんて時代はとっくに終わってしまったんだなぁと思ったのです。
家事はなんのためにする?
このシンプルな問いに対する答えにこそ、この方の悩みの原因が隠れていそうだなと。
たとえば「家事は妻を助けるため」「妻の自由な時間を作るため」「妻がすこしでも楽になるため」に家事をしていると夫が思っているのなら、もうアウトな気がするのです。
家事は、妻のためにするものじゃない。
なぜなら「妻のためにする」という考えの中には「家事は妻の仕事」だという前提が含まれてしまうから。もういう感覚が見え隠れすると、妻としては言葉にできなくてもモヤモヤが溜まっていくのだろうと想像します。
家事育児とは、家事育児である前に夫婦間のパートナーシップである
家事や育児をどういう風にシェアするか、ってのはあくまでも「手段」の話なわけで。
じゃあ、目的はなにかというと、それを夫婦で話し合っておくことが何よりも重要なのだと思うのです。
そして、その「目的」って子どもの成長や、自分たちの生活の変化に応じて結構大胆に変わっていく。だから普段から、そうした夫婦や家族のビジョンについてざっくばらんに話しあえる関係がなければ家事育児のシェアだってうまくいかない。
結局、目的もわからないままに新しいシステムをどんどん投入しても効果測定ができないのと同じわけです。
家事育児シェアにもつながったわが家のスローガン
ビジョンと言うと大げさだけど、暮らしや環境の変化に応じてわが家のスローガンは色々と変わってきました。家事育児のシェア方法は、そのスローガンに応じて変わっています。
「親の健康が第一!」
娘が生まれたばかりの頃はとにかく「親の健康が第一!」というのが最重要目的でした。
家事も育児も、それを実現させるために最適化していった感じです。
「娘の寝かしつけ時間を徹底的に死守!」
親の健康にも通じるのですが、娘が保育園に入る頃にはとにかく「寝かしつけのリズム」が第一目的でした。なるべく早いうちに7時間睡眠をとってくれるようになって欲しかったのです。
0歳の頃は、19時就寝(寝かしつけ)→6時起床を徹底していました。
それを死守するために夕飯を買ってきたり、外食にしたり、最低限だけ済ませてとにかく時間通りに就寝したりと、夫婦で協力し合いながら行っていました。
この就寝時間死守は、いまは21時になってますが、いまだに死守することで生活のリズムを作っています。
「とにかく生活に慣れる!」
東京から京都へ移住してきたばかりの頃は、とにかく生活に慣れる、が最重要事項だった。
とくに引っ越してきてしばらく、ぼくが娘と2人きりで専業主夫をしていた時期は。
他にも、妻が東京へ単身赴任でいなかった時期は「低空飛行!」がぼくのスローガンだった。なのでその期間はなにも無理はしないで最低限だけこなしていました。
別になんでもいいと思うのですが、こうしたスローガンを夫婦で話して、そこに向けてシェアの方法を考えていけると「ふたりともがんばってるよな」という気持ちになれる。
夫と家事シェアができれば妻は楽になるなんてもうない
家事育児のシェアはあくまでも手段だから、何のためにするのかってことが夫婦の中にないといくらシェアしていても「モヤモヤ」は貼れないんだろうなと思うのです。
家事って楽をしようと思えば、結構楽することができる。
だからシェアすることの意味って、ますますパートナーシップそのものにつながってくる。
家事や育児のスキルよりも、夫婦の関係性のほうがずっと大切な要素になるのかもしれない。
だとするなら、「家事、育児、わたしたちはどうやってやっていこうか?」と対等に話さえできればきっとモヤモヤは晴れるんだろうと思うのです。
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今日も、見に来てくれてありがとうございました。
「結構家事してるのに、認めてもらえない」ってときは、家事そのものに問題があるとは限らないなぁと思います。
ぜひ、明日もまた見に来てください。
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