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【生きるための学びを!】なぜ数学で脱落する人が多いのか

こちらの本は以前読みました。

ただ改めて、「なぜ数学で脱落する人が多いのか」について、自分なりに考察してみたいと思います。

■小学校算数での脱落

文科省が実施している「令和3年度全国学力・学習状況調査」によると、「算数の授業の内容はよく分かりますか」という質問に対して15%が「やや当てはまらない」「当てはまらない」と回答しています。

小学校の算数では小数・分数を重点的に扱うことになりますし、それ以前に加減乗除がマスターできている必要があります。

私自身の子供の算数教育(公立小3)を見ていると、加減乗まではしつこいくらいにフォローをしてくれていますし、割り算も多くの時間を割いていそうです。

また、小学校までは文章題を取り扱うことが多く、生活の中での計算要素をカバーできており、自身の生活とリンクさせやすいと感じています。

ただ、大学生でも小数や分数が苦手というのは何度か聞くところですので、もし嫌になるとしたら、小数・分数の掛け算や割り算かも知れません。

■中学数学での脱落

ここも一定層がいるかと思います。イメージで言うと、公立中学校の学年の2~3割程度はいるのではないでしょうか。

同上の調査では中学生では、数学の授業の内容が「やや分からない」「分からない」と回答したのは25%でした。

中学に入ると、算数が「数学」になり、文字式や方程式、関数、図形と抽象的な範囲が増え、生活とのリンクは自身の応用力と紐づいてきます。

得意な子は具体的な事例でなくとも進められますが、想像力が乏しいと、意味や意義を見出せず、結果ついていけなくなる可能性があります。

以前記事で、小学生の子ども(小2~3)に対して、算数・数学の積上げを行なったことを書きましたが、どこかで踏み外すと追いつくのが困難となります。

■高校数学での脱落

日本では文系、理系の区分けが一般的ですが、理系=数学ができる、文系の数学受験=ある程度数学ができる、その他数学が苦手な文系と分けられるかと思います。

上記の石原先生が原因として挙げているのは、

・わからない記号とかわからない式の羅列により、迷子になる

・同じ3年間でも高校数学は学習する量が多く、質も高く、スピードも速くなる(感覚的な重さでいえば高校数学は中学数学の5倍)

・「問題の背景」を理解していない

という点です。

私も挫折したクチですが、理由は複合的かと思います。中学時代は得意ではないものの、平均よりはできていました。

一方で高校になると、以前も書きましたが、数1で挫折し後の2年間はある種地獄のような時間でした。

先ほども書いたように一発逆転などできず、積上げが必要です。本当は数1のつまづいたところからやり直すべきなのですが、

本人の気力(受験では日本史で勝負すれば良く、数学を勉強するというモチベーションが働かない)、時間(青春は勉強以外にも楽しい時間がいっぱい)など多くの言い訳が生まれ、結果努力せずに終わりました。

一斉授業など今後は変わっていくかも知れませんが、工夫をすれば、こうした脱落者を生み出す負の仕組みを変えられると思います。

少なくとも私は、リクルート社のスタディサプリを使って、学び直しを行い、数学を学ぶ楽しさを理解できました。

別にスタディサプリを宣伝したい訳ではないですし、私に一文の得にもなりません。

ただ、高い確率で数学嫌いを減らせるツールが世の中にある、私のような苦手な人間を生み出さずに済むという面を強調したいと思います。

「いつでも」「どこでも」「何度でも」「教え方の上手い先生による」「低コストで」受けられるというのは破壊的イノベーションです。

タイトルの「なぜ?」に対する答えは複雑に絡んではいますが、「いつでも」「どこでも」「何度でも」「教え方の上手い先生による」という要素の掛け合わせと捉えています。

特に先生の出会いはルーレットのようなものです。ある方が仰っていましたが、学校は選べる(入れれば)が先生は選べない現実があります。

本人の素質だけでなく、先生と言う外的要素に左右されない仕組みが構築されることを切に願います。

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