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元Jユース・現コンサルタントの私 Vol.2

前回の記事

Jユースの指導者

20年以上前のことで、恐縮ですが、私の所属していた時には、
・監督
・コーチ
・試合などは契約トレーナー
という構成でした。

監督は、その後、Jリーグのチームの指導もされていました。

コーチの方は、プロ選手出身ではなかったのですが、熱く頼もしい方でした。現在は、学校の先生をされているそうです。

近年の傾向では、ユースチームだと、指導者の多くはJリーガーというケースが多いと思います。
それも、チームのレジェンド的な方が監督やコーチをされます。

また、アカデミー専属のGKコーチを用意しているケースが大半ではないでしょうか。
残念ながら私の時には専属GKコーチはいませんでしたが、トップチームのブラジル人GKコーチが指導に来ることがありました(月に数回)。

日本代表GKを指導するコーチから直接指導が受けられると言うのは、非常に貴重な機会でした。

また、Jユースの練習をトップチームの監督やコーチが見に来るというのも月に1度程度ありました。

トップチームの戦術をアカデミーコーチ陣に共有しているようで、その内容がコーチから選手に伝えられるというケースが多かったです。

Jユースの1週間

トップチームも試合の翌日、オフや軽めの練習というケースでしたが、ユースチームも同様のサイクルを取ることが多いです。

学生なので、基本的には休みの土曜・日曜に試合が組まれます。公式戦または練習試合です。
公式戦は大会の情報として、後述したいと思います。

練習試合は、県内外の強豪チームを招くケースが多かったです。
首都圏でしたので、そうしたチームと試合を組みやすいというメリットがありました。

市立船橋や桐蔭学園(当時は非常に強かった)、三菱養和、また別のJクラブとも練習試合を行っていました。

練習試合は平日に組まれることもあり、その場合は、大学生チーム(関東ではなく県リーグ所属)と試合を行いました。

平日は月曜日が基本的にはオフで、火曜~金曜日が練習となります。
学校の放課後ですが、移動が必要かつ、少し遠くの学校から来る選手もいたので、18時開始という感じでした。

2時間程度なので、20時まで全体練習、そこから+自主練という流れで、21時までには完全撤退が必要でした。

私は練習場の近くに家があったので、恵まれている方でしたが、遠い選手だと、そこから1時間半ほど掛けて、家に帰っていたようです。

40分~1時間くらいが平均的な感じでしたが、
トップチーム入りが有望な選手や遠方からの選手は近くの寮に入っていました。

学校の試験前になると、練習の参加は任意となります。また、夏休みなどは大会や合宿がありますが、それ以外は、2部制(朝と夕方)の練習でした。

Jユースの大会

こちらは私の時代の話をするよりも現在のJユースクラブの大会に触れたいと思います。

現在は、リーグ戦文化が浸透してきました。
2種では
・東西のプレミアリーグ(2022年度から12チームずつ)
・各地域(9地域)のプリンスリーグ
・都道府県毎のリーグ(1部~4部ほど)
というピラミッド構造になっています。

Jクラブだけでなく、高校の部活や街クラブが参加しています。

プレミアリーグには名門Jユース(J1、J2)が多いですが、青森山田、市立船橋、流経大柏、大津、東福岡といった、高校の強豪校もいます。
3~4割が強豪校という印象です。

また、各カテゴリーは入れ替え戦や参入決定戦があり、代謝が行われています。

4月から12月まで、ホーム&アウェーで総当たりで勝敗を決めます。

プレミアリーグのみ東西の1位同士でチャンピオンシップを開催し、優勝チームを決めます。

※2021年度は開催がなく残念でした。練習試合で青森山田vsサンフレッチェ広島ユースの試合があったようですが、2-2だったそうです

私の時にはこの様なリーグ戦がまだなかったのですが、羨ましい限りです。

今は強豪チームであれば、下のカテゴリーにBチームやCチームの参加もできるので、より強化に繋がっているのではないでしょうか。

1年生の時にAチームに絡むことは難しいので、より環境が整備されている印象を受けます。

リーグ戦とは別に「全日本クラブユース選手権」
(全国高校サッカー選手権みたいな感じです)が夏に開催されます。

Jクラブだけでなく、街クラブも含めて、都道府県の予選や地域予選を勝ち抜き参加できます。

昔はJビレッジで集中開催していた時もあり、後にJリーガー、日本代表になる選手たちが一堂に介す、ビッグな大会でした。

どうしても選手権よりも注目度は低いのですが、
レベルは非常に高く、将来のW杯戦士も参加する楽しみな大会です。

秋以降はJユースカップという大会がありましたが、こちらの大会はフォーマットが、昔とは変更があるのかも知れません。

2021年は、地域の近い6チームくらいでのリーグ戦形式のようでした。

※試合がここ2年ほど組みにくいので、そうした措置になったのだと思います。
2019年は、完全なトーナメント形式だったようですね。

リーグ戦がメインになっており、全日本ユース選手権やJユースカップの位置付けが現在は変わっているのかも知れません。

ただし、地域の違うチームとの試合は限定的ですので、非常に面白いですし、全国大会という魅力は大きいと思います。

私はプロ選手になりたいという思いよりも、全国大会に出場したいという思いから、Jクラブのユースを選択肢と考えていました。

全日本ユース選手権にはメンバー登録をされましたが、残念ながらベンチ入りできず。。。

※Jユースには高校1年生の間しか在籍しなかったので、全国大会出場という夢は叶いませんでした

ただ、Jユースはリーグ戦、全日本ユース選手権(関東は熾烈な予選がありますが)、カップ戦とレベルの高い大会にエントリーできるのは大きな魅力だと言えます。

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