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読んだことのある本をaudibleで聴く

 先月からaudibleを導入し、聴く読書を開始しました。何故なら体調崩して頭痛がすると目を使えない=本もアニメもお預けになってしまったので、もう耳を使うしかないな!!!と思ったからです。自然の成り行きです。

 いえ私もヲタクですから、耳で聴くのはドラマCD文化で慣れてはいるんです。でも慣れているからって得意かと言うとそうでもないわけです。
 具体的には、私は複数人の会話を聴くのがすごくしんどい。その印象があったせいで、長らく「文学作品を音声化したもの」を敬遠していました。

 ただ懐かしの『刀語』で、書き下ろし前日譚を声優さんたちが朗読する特典があって、それはけっこう聴けてたのです。ということは、朗読なら大丈夫かも、と思い至り。ちゃんとサンプルを聞いて声質が合うかを確かめてから導入しました。無駄に長い道のりであったな。


 audibleを導入することを決めて、次に作品を考えました。ざっくり言えば、「知っている作品」か「知らない作品」、どちらを選ぶか。
 音で聴くことのメリットが受動的であるなら、デメリットは能動的に内容を追えないこと。つまり聴き逃すことも考慮するなら、やっぱり「知っている作品」にするのがストレスがないだろうと判断しました。
 そうして選んだのが、下記です。

小野不由美さんの「ゴーストハント」シリーズ。
西尾維新さんの「戯言」シリーズ。
宮澤伊織さんの「裏世界ピクニック」シリーズ。

 小野不由美さんの「ゴーストハント」シリーズは、ナレーターの安國愛菜さんが語り手の麻衣のイメージに合っているのと、男性の演じ分けも自然で聴きやすいと思っています。

 西尾維新さんの「戯言」シリーズは、ナレーターが三瓶由布子さんなので意気揚々と聴きました。笑 女性声優さんになって、いーちゃんがより上品になったなと思います。とはいえ、まだ2作目『クビシメロマンチスト』までしかリリースされていないのが残念。
 なので、西尾維新さんの別作品も聴いています。
 『ウェルテルタウンでやすらかに』は、鈴村健一さんで安定の聴き心地。語り手の言祝より、生前のほうが本領発揮感があるのも好きです。この作品、先オーディオブック後出版の「オーディオファースト」だということを、読んで聴いてから知りました。だから、過剰なくり返しを含む文字遊びが少なかったのか、と。リーダビリティがいい作品だなと思っていたので、つまり私は「聴くことを意識して書かれた西尾作品」が合うようです。いいのかそれで?笑
 『怪盗フラヌールの巡回』も、土岐隼一さんなので聴いたというのが正直な気持ちです。語り手の道足がどうにも生理的に受け入れづらいなと『怪人デスマーチの退転』で自覚していたので、土岐さんのお声ならイケるのではと思ったら大正解でした。笑 演じ分けは伸び代があるとも思いつつ、「点と」と「お父様が大好きなの」に圧倒されました。声で聴いてもおかしくなりそう!

 宮澤伊織さんの「裏世界ピクニック」シリーズも、ナレーターの髙野麻美さんが語り手の紙魚に合っていたので聴いています。裏世界関連の描写は、エフェクトがかかったりするのでちょっとドラマCDみを感じつつ。


 お気づきでしょうか。私が聴いている作品は、どれも「一人称小説」です。元からそういう叙述トリックが発生しそうな作品が好きということもあるけれど笑、せっかく朗読で聴くならそういうのがいいなぁと漠然と思ったからです。
 会話を聴くのは苦手だけれど、人が語る声は聴いていたい。そういう性癖があるのかもしれません。性癖って言うな。

 とは言え。
 それこそドラマCDを聴いてきた「少年陰陽師」シリーズのドラマCDそのものが配信されていたので、つい聴きました。甲斐田さん大谷さん小西さんを筆頭に耳が幸せではあるのだけれど……効果音がちょっと大きいね……バトルものだしね……。

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