2023.05②

とても発散がしたい。
そんな欲求がじわりじわりと込み上げてくる。
一体何に縛られているのだろう。と、ふと思いとどまる。
オンとオフの切り替えがなかなか難しい性分なので、いつまでももっともっとと目の前の作品と対峙し続けている。

実の所、時間の使い方に問題があるのではないのかと思い立ち
篭り続けた部屋から夜中に飛び出した。
コンビニでコーヒーを買い、近くの公園のブランコを漕ぎながら惚けてみた。
ものの数分で三半規管がやられてしまい、苦笑いをしてしまった。
ジャングルジムの上まで登り、惚けてみた。
見上げなければいけなかった木々の枝、少しだけ広角になった視界。
普段、対峙し続けているデジタルとはかけ離れた奥行き、香り、皮膚感覚。
たったこれだけで気持ちが随分と晴れるなんて、思いもしないくらい窮屈な精神になっていたんだなと思った。

とても発散がしたい。
遊びたいだとか、泥に塗れたように酔いたいだとか、そういう類ではなく
美しい景色を眺めながら、深呼吸がしたい。
その英気で持って、また作品達と向き合うことが健康的なんだろうと思う。

少し、ほんの少しづつだけど合間を感じられるようになってきた。
アイデアを探しに、外へ出ようと梅雨の足音が聞こえてきた、今時期に思う。

まずは始める事。
埃の被ったDAWソフトとオーディオインターフェースの電源をつけた。
プランクを昨日から始め、4分間の演目で悶えている。
梅雨が明けたら、鎌倉に行きたい。
7月のライブが増えてきた。

光の速さで過ぎ去った上半期。
浦島感を凄く感じてしまうが
然るべき時間だったと、今は思おう。


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