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インド古典劇クーリヤッタムの台本「ラーマーヤナサムクシェーパム」 5

クーリヤッタムで使われるラーマーヤナ粗筋の台本の最後のパートです。
ハヌマーンがシータに会いに行く場面や、ラーマ勢とラーヴァナ勢の戦いの場面など、ドラマの多い部分ですが、簡潔に進行し、
最後はラーマが神の姿になるところまで語られています。

āgatayāyirikkunna Lankālakṣmiye tāḍiccụ Lankayuṭe akattu kaṭannụ deviye anveṣiccụ sañcariccụ kāṇāyika hetuvāyiṭṭụ duḥkhitanāyi aśokavanikodyānattiṅkal śimśapāmūlabhāgattiṅkal  saśokamānasayāyiṭṭụ adhivasikkunna Sitādeviye kaṇṭụ vandiccụ angulīyakavum koṭuttụ aṭayāḷavākineyum aṛiyiccatinte śeṣam deviyāl pradattamākina cūḍāratnatteyum sandeśatteyum svīkariccụ deviye vandiccụ puṛappeṭṭụ

やってきたランカーラクシュミを打ち叩いて、ランカの中に入って、姫を探し歩いて、見つからないために悲しんで、アショーカ庭園のシムシャパーの木の根元で、憂いを心に含んで暮らしていたシータ姫を見つけて、挨拶し、指輪も渡し、証となる言葉も伝えた後で、姫から渡された髪飾り(チューダーラトゥナ)と伝言とを受け取って、姫に挨拶して出発し

udyānabhañjanam ceytụ udyāna pālakanmāreyum pañcasenāpatikaḷeyum  akṣakumāraneyum nigrahiccatinte śeṣam samīpattiṅkal āgatanāyirikkunna Indrajittinte brahmāstrattāl baddhanāyi rākṣasanmārāl udhṛtanāyiṭṭụ Ravaṇante samīpatte prāpiccụ

庭を破壊して、庭番たちと、5人の司令官(兵隊長)たちと、アクシャクマーラとを殺した後で、近くにやってきたインドラジットのブラフマアストラ(ブラフマーの矢)によって囚われの身となり、ラークシャサたちによって持ち上げられてラーヴァナのそばを訪れて

ottirunnụ ororo uttarapratyuttara vākkukaḷe paṛayuka hetuvāyiṭṭụ kupitanāyirikkunna Rāvaṇanāl Hanumānte vālinmel tī koḷuttappeṭṭa kālattụ Hanumān lāngulāgnikonṭụ  Laṅkādāhatte ceytụ samudrattil cāṭi tī keṭutti cāraṇoktikaḷe keṭṭụ santoṣiccụ deviye vandiccụ samudram kaṭannụ

一緒に座って、少しずつ、お互いに言葉を交わしたために、怒ったラーヴァナによってハヌマーンの尻尾に火がつけられた時に、ハヌマーンは尻尾の火によって、ランカ火災を起こして、海に飛び込んで火を消して、間諜の言葉を聞いて喜んで、姫に挨拶をして海を渡って

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