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人との距離について

この状況で、人との距離について考えたことのメモ。

安全のため、人と距離を保って接しなければいけない

コロナウイルスの感染が拡大する中、僕らは人と距離を置かねばなりません。

対面で人と人との距離が近い接触(互いに手を伸ばしたら届く距離で2メートル程度)が、会話などで一定時間以上続き、多くの人々との間で交わされる環境は感染を拡大させるリスクが高いとされています。
新型コロナウイルスに関するQ&A / 厚生労働省

それが、自己防衛であり、相手へのリスク軽減であるから。でも、その結果このようなことが起こります。

自分が大切に思っている家族と距離を置かなければいけない。
そうしなければ、大切に思っている人を危険に晒すことになります。
それは、とても不幸なことです。

これは、家族に限ったことではありません。

近くに住む、顔をよく知った人、いつも横断歩道で子どものために旗を振ってくれている人。

平時であれば、心強い隣人と距離を取らなければいけない事態になっています。そして、それは孤立を生みます。

僕たちは、孤立が何を引き起こすか、十分に理解しているはずです。仮設住宅で、何が起こったのか。

社会的な距離を詰める

こうした環境で、僕たちにもできることがあります。お互いの安全のために距離を保ち、お互いの孤立を防ぐために距離を詰める方法。

90歳の友人に、毎日、窓の外から電話をかける女性。

New York Timesで、薬局に薬を取りに行けない女性のために、隣人が何をしたのかが紹介されています。

She is grateful to Ms. Weiland, whom she has never met without a phone, screen or door between them.
Neighbors Are Reaching Out on Nextdoor

ドア越しのコミュニケーションでも繋がれる。

それを可能にしているのが、テクノロジーです。電話、メール、facetime、zoom、SNS。コミュニケーションを取り、社会的な距離を詰める方法はいくらでもあるのです。あとは、それを実行するための勇気。

隣人を知らない

実行する勇気を持つことは容易ではありません。知らない誰かに「助けなければ」という感情を持つのは難しいことです。

2018年の調査ですが、未婚の人のうち、4人に1人は隣の人をしりません。そして、会話をする人は、15%にも満たないのです。

ですが、この危機的な状況でそうは言ってもいられない。

物不足の次に起こること

「物が不足する」という事態を、僕たちはこの数年でなんども経験しています。台風、地震、そして今回のこと。物不足が解消されるのは、時間の問題です。そして、被災していない地域は、日常に戻ります。

ですが、この数年で起こった災害を振り返ると、被災した地域のほとんどが、未だ復興道半ば。物理的な状態は回復しますが、心理的な状態が回復するまでには長い時間を要するのです。

今回の件で「被災」しているのは、特定の場所ではありません。日本、そして、世界が被災している。

改めて、社会的な距離を詰める

隣人とのコミュニケーションは、まず隣人を知ることからはじまります。朝の挨拶、地域の集まり、お祭りなどの行事、様々な方法がありますが、そこでもやはりテクノロジーは有効です。

そして、優しい世界をみてみたい

テクノロジーが優しい世界をつくる、そういう世界を見てみたいと思っています。

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