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それぞれの20。 私の20年と札幌ステラプレイス

「20年間を振り返ってみてください。」
突然そんなお題をいただいたら皆様はどんなことが浮かぶだろうか?
そして、どんなことについて「人に語りたい。」と思うだろうか?
20年という時の重みの中で「誰かに伝えたいこと。」として浮かんでくることはきっと、今の自分を作る大事な要素の1つになっているのではないだろうか。
札幌の商業施設ステラプレイスの20周年!偶然その3月に札幌へ出向き、
1つの写真を撮ったことから繋がった年月のお話。


ファッションを志すものとして励んでいた20歳。

#わたしの20この景色と共に20年。
3月仕事で札幌に出向いた時、
ステラプレイスができて20周年ということを知らせるポスターやディスプレイがあった。
20年前を振り返ると、、、服飾の専門学校2年を終えるちょうど私たちの学年が卒業する=2003年にステラプレイスがopen.し、たくさんの同級生が、ステラプレイス、大丸のショップにオープニングスタッフとして就職した。

そんなわたしも、当時ステラプレイス三階にあったセレクトショップに就職が決まった。出来立てでキラキラの新しい札幌の顔となる商業施設に勤めるのはワクワクしかなくて、流れる音や、迷路のようなバックヤードなどそんなことまで今でも記憶に残っている!

外に出て、アピアやエスタのカフェなどで休憩することも楽しい時間だった。休憩時間にたまたま入ったアピアの喫茶店で隣の夫婦に声をかけられた。
「素敵な洋服着てるね?お仕事はなにしてるの?」20歳ハタチ、はじめての職場での休憩時間に嬉しい言葉。自信を持って「ステラプレイスのショップで働いてます。」と答えた。
「僕たちは銀座でファッションビル持っててね、札幌に注目の施設ができるっていうから見に来たんだよ。」そんな会話も蘇る。そう話しながら、働くショップで選んだお気に入りの白いスカートにカレーがつかないよう気をつけて食べたことも思い出す。可愛い服たちを着てお客様と話す時間、励んだ日々と共に。

今、札幌を離れても何かお買い物したいな〜という時はステラプレイスの中をふらふら歩く。歳を重ねて見るショップも変化したけれど。
#わたしの20 のおだいのおかげで、
え!わたし20年間もこの景色を眺めお買い物を楽しませてもらっていたの?!✨と思い出す。
ありがとう!! #ステラプレイス
これからも通います。♪これからもお買い物、楽しませてくださいね!!」

実はこの文章はステラプレイスで20にちんだ投稿を募集していた時にInstagramで書いたもの。カメラも持ってきてない、写真もiphone1つで、私の中での「この場所での20、、」と思うものがないかな?とおもったときこの白いモニュメントが浮かんだ。

自分がここで待ち合わせもしたことがあるけど、
それよりもjrに乗る時も、地下鉄降りてお買い物に向かう時も、いつもここを通って、それぞれに交差する人々を見てきた。じっくり見たというよりは、さっと通り過ぎる数秒のときの中でその場の空気を感じてきた。

今ここにいる人たちは20年前に、ここに立っていた人たちとはもちろん違う人々だろうけども、ここにこのようにたくさんの人が滞在したり、通過したり、そしてわたしのように何気にここで見知らぬたくさんの人を感じたりしていた方がいただろう。
もしくは、この白いモニュメントくん(急に擬人化するが)は、そんな人々を20年間じっと、ここで感じてきたのだと。それは20年の記憶、空気、がここに蓄積されているような感覚。

これは1つの空間全てにいえること。
ステラプレイスにはそんなたくさんの方の「可愛いもの発見して嬉しい!」「良い洋服に出会えた♪。」などのショッピングする、良いものを見つけるときの嬉しい気持ち!を、20年間蓄積してきた場所であろう。
ショップも入れ替わったり、売り場全体のリニューアルもありながら、たくさんの人のhappyな気持ちを引き出す、そんな商業施設がここにある。

札幌のなかでも、思い出のファッションビルが次々に閉店してしまい、
「あの頃通った思い出」を重ねる場を失うことに悲しさを感じたここ数年。
そんな時代でもまだ、思い出を重ねられる場所として存在してくれる場所。

20年の時を超え、
わたしは今ファションデザイナーをしている。
デザイナーをしながら、作って販売してと洋服ブランドを運営して、小さいながらも正確には「ファッション」そのものつくることを仕事にしている。

自分の趣味嗜好はもちろん作るものに大いに反映されても、
ここまで「目に飛び込んできた世界」は少なからず蓄積して影響しているものと思う。

だから、
学生時代に古着屋に勤めて、そのあとステラプレイスでの就職した経験、
そのときの景色、さまざまな素材の服とそれを吟味するお客様となったひとびと、耳に残る音、感じたいろんな思い。
販売員といっても簡単ではない。厳しい社長のもとで一番若いスタッフだった私は沢山の学びと、今となれば良い経験と言える「しんどい思い」もしてきた。
それらは確実に自分の中の「ひとかけら」として残っていて、「あああのときから20年も経ったのか。」というワードとともに、また、1つの光で繋がって、いま形取られる。

こうやって、その時はわからなかったー努力のようなものの先に、
追い求めたものが広がるからー。

いつの時も、前を見て歩むことだけはやめてはいけない、というか、
歩み続けることさえできれば大丈夫だよ。と、その時の自分へ。
そしておこがましいが「悩みながらもファッションの世界を志したい。」と思っている若者たちにメッセージを送りたいな。と感じた。もちろんファッションに限らず「これを仕事にしてみたい!」と夢を追う方々へも。

今回
札幌ステラプレイス開業20周年を記念して実施された「わたしの20フォトコンテスト」でなんとグランプリというのをいただきました。こんな思い出を書いた投稿選んでいただけたことにあたってnoteにもまとめてみました。
いま、受賞作品のパネル展示もしているそうで札幌近郊の方は良かったら足を運んでみてくださいね。

3月3日(金)~31日(金)の期間、札幌ステラプレイス開業20周年を記念して「わたしの20フォトコンテスト」を実施しました。
400件を超える応募の中から選ばれた合計20の入賞作品を下記の期間で札幌ステラプレイス館内にて展示します。

展示期間:2023年4月22日(土)~5月22日(月)
会場:札幌ステラプレイスセンター4F アトリウム(212 キッチンストア前)※入賞作品以外の一部応募作品も札幌ステラプレイス館内に掲出致します。ぜひご覧ください。

ステラプレイスHPより



偶然にその3月に札幌へ仕事で出向いていつものようにフラりお買い物に訪れた札幌ステラプレイス。開業20周年の月ととも「自分の20年」を振り返った出来事。グランプリをいただいたことに感謝を込めて。

また、もっと遡ると高校生のとき、ちょっぴり個性が強いかわいい洋服や雑貨が散らばったみたいに楽しめた帯広市の街中。そんな当時の記憶を辿りながら、いまわたしにできることを探ろう。

天然素材の洋服ブランSjunde  himlen.をスタートして9年目、天然染め新ブランドClawl.を2月に初めてここからも色々と挑戦は続きます。
これからも、自分の事業を通してファッションに携わることを頑張りたいとおもいます。
made in Japan, いや、made in Hokkaidoの洋服ブランドとして。


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